「でも、王が目覚めれば我々は救われる、そうなんでしょう?え?ねぇ!?」
「いい姿ですねェ……北崎さん?ボクは待ってたんですよ!この時を・・・!」
概要
身長 | 210.0cm |
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体重 | 131.0kg |
特色/力 | 自在に操るムチ、全身の体足、高速移動 |
登場話 | 第11話『謎のベルト』~第50話『俺の夢』 |
『仮面ライダー555』に登場する強力な四人のオルフェノク「ラッキークローバー」の一人。モチーフはムカデ(顎先にムカデの顔がある)。
時速200キロの高速移動とムチ「センチピードビュート」による攻撃を得意とする。センチピードビュートは最大で20mもの射程を持ち、一撃で鉄柱を折る威力を持つ他、仮面ライダーのベルトを巧みに引き剥がすといった芸当も可能。一見、華奢ではあるが、体重100キロある敵も軽々と放り投げてしまえる怪力も持っている。
設定ではムカデらしく、全身の体足には激痛を引き起こす有毒物質があるのだが、劇中で使われた事はない。また、「マルチアイ」の働きにより地中や地上を問わず、常に視界を180度に維持している(出典:「図解仮面ライダー555超百科」より)。
人間態はイェイツの詩を愛読するインテリ風の男、琢磨逸郎。愛称はたくまくん。
同じラッキークローバーのドラゴンオルフェノク・北崎の触れたものを灰化させる能力に極度に怯えており(自身もオルフェノクであるたくまくんには大きな脅威にはならないにもかかわらず)、北崎からよくいじられている。
どさくさに紛れて仮面ライダーデルタの変身アイテムであるデルタギアを自分のものにしようとしたり、三人のライダーの猛攻を受けてボロボロになった北崎に肩を貸して階段を歩いてあげたと思いきや、嬉しそうな顔で「つい手が滑ってしまって」転ばせたり等、小物感にあふれているがどこか憎めないネタキャラである。しかしながら、その小物感のおかげで命拾いしていると言えなくもない…多分。
とはいえ登場して間もない頃は木場勇治/ホースオルフェノクを圧倒したり、マッハ50で動ける仮面ライダーファイズ アクセルフォームのクリムゾンスマッシュを見切って致命傷を避けるなど、実力は決して低くはない。でなければ、ラッキークローバーになど入れていない。
恐怖心で本気が出せないだけ…である。
が、終盤になると、デルタギアをパクったことがバレて人間体の北崎に顔面を殴られた挙句返り討ちに遭い「ずるいじゃないですか」と言い、草加雅人/仮面ライダーカイザ、乾巧/仮面ライダーファイズと戦闘中の北崎デルタの援護のつもりかカイザにムチを絡みつけたところ、逆に勢いを利用され人質(?)に取られ、見捨てられて北崎に銃撃された挙句ボコボコにされている、など、前述の通りのネタキャラとなっている。
ファイズとデルタの攻撃でボドボドになった北崎に対してはこれまでの鬱憤を晴らすかのようにムチで滅多打ちにしていたが、アークオルフェノクの捕食シーンに肝を冷やして恐怖心のままに逃走。やっぱりたくまくんはたくまくんであった。
他作品での登場
『仮面ライダーディケイド』第10話
ファイズの世界に登場。『555』TV本編とは異なりスマートブレイン・ハイスクールの城金という名前のインテリ風の男子生徒が変化する。上級オルフェノクの生徒4人から成るラッキークローバーの一員だが、仮面ライダーディエンドによって倒され最初の戦死者となった(リーダーのタイガーオルフェノクも何故か城金だけは復活させることは無かった)。
因みに城金は長身だが、センチピードの姿になると背が縮む。
漫画『仮面ライダー913』
第23話「花形の理想」にて、彼と思しきシルエットが1コマ登場している。
ゲーム『仮面ライダー555』
プレイアブルキャラクターとして登場。必殺技として青い光弾を最初に放ち、トドメに連続で発射する技とムチで縛り上げた敵にエネルギーを送り込んでダメージを与え、トドメにムチで敵を貫いて青く炎上させる技を有している。後者は特にかっこいいのでたくまくんファンは必見。青い光弾はどちらかといえば変身前に使用していたものである。
ひらかたパーク『仮面ライダーエグゼイド』のヒーローショー
公式作品ではないが便宜上掲載。
オルフェノクとしての姿は登場しなかったが、代わりに彼の人格で動くファイズがセンチピードオルフェノクのムチを召喚している。
演じた人物
映像作品
俳優 | 作品 |
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山崎潤 | 『仮面ライダー555』 |
永岡卓也 | 『仮面ライダーディケイド』 |
スーツアクター | 作品 |
高岩成二 | 『仮面ライダー555』 |
葉都英樹 | 『仮面ライダー555』第23話 |
永瀬尚希 | 『仮面ライダー555』第24話 |
矢部敬三 | 『仮面ライダー555』第37話 |
ゲーム
余談
胴体は『ロボット刑事』のワッカマンを意識しており、描くだけでなく造形でも大変だと思ったが、妥協してはいけないと奮起して描いたため、篠原保の一番お気に入りのオルフェノクとなった。また、硬質でサディスティックな印象からトゲ付きムチが武器となった(『完全超悪』p.143)。
琢磨を演じた山崎氏は後に『仮面ライダーアマゾンズ』でハゲタカアマゾンを演じている。
『仮面ライダードライブ』に最も境遇が似ている幹部怪人が登場しており、山崎氏がX(旧Twitter)で似ているという評判に言及している。
関連タグ
仮面ライダー555 オルフェノク ラッキークローバー 怪人態 ムカデ
ハカイダー四人衆:センチピードのモデルはメンバーの1人・レッドハカイダー(朱ムカデ)。ただし、『ディケイド』で登場した人間態・城金はシルバーハカイダー(銀エビ)が由来でロブスターオルフェノクの人間態・朱川と逆になっている。