「やってみるさ…俺に、何が出来るか分からないけど…」
「変身!」
『Standing by』
『Complete』
概要
主な装着者は北崎、三原修二。デルタフォンに変身コード「ヘンシン」を音声入力し、デルタドライバーの右部に装備されたデルタムーバーにセットすることで変身する。
デルタギアの各アイテムに付された、ライダーを示す形式番号は「333」。デルタフォンはストレート型、音声入力式。
ギリシア文字の「Δ(デルタ)」を模した頭部と、ほぼ黒一色の基本カラーに、アクセルフォームと同等の出力を示すブライトカラー(明度の高い白)のフォトンブラッドが流れるブライトストリームが通った外見が特徴。またこの高出力フォトンブラッドを安定させるためか、ブライトストリームの取り回しには1本のストリームを肩、腿、足などで三つ股に分ける「ビガーストリームパターン」という複雑な取り回しを採用している。
作中において主役ライダーである仮面ライダーファイズと2号ライダーである仮面ライダーカイザに続いて三番目に登場した、所謂3号ライダーである。
設定上は本作において最初に作られた仮面ライダーでもあるが、作中では特に言及されていない。
装備の少なさ(近接武器は一つも持っていない)に加えて専用のライダーマシンを所持していない。唯一使用しているのは各ライダーズギアで「3821」のキーコードを入力して呼び出す大型ビークル「ジェットスライガー」。
因みに銃で変身するライダーの中では珍しく、変身前からベルトが存在する。
全仮面ライダー大投票 | 75位(122票) |
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変身者
映像作品
変身者 | 作品 | 備考 |
---|---|---|
徳本恭輔 | 『仮面ライダー555』 | 言及のみで描写なし。 |
新井賢 | 『仮面ライダー555』 | 〃 |
河内勇樹 | 『仮面ライダー555』 | 〃 |
木村沙耶 | 『仮面ライダー555』第26~28話 | |
北崎 | 『仮面ライダー555』第28~33話 | |
草加雅人 | 『仮面ライダー555』第33、34話 | |
三原修二 | 『仮面ライダー555』第34~50話 | |
乾巧 | 『仮面ライダー555』第38話 | |
阿部里奈 | 『仮面ライダー555』第39話 | |
村上峡児 | 『仮面ライダー555』第46、47話 | |
スマートクイーン | 『仮面ライダーアウトサイダーズ』 | |
ヒサオ | 『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』 |
最終的な正規装着者となった三原修二は、参戦時期が遅い上、ラッキークローバーや村上お抱えの刺客などの強敵と戦うことが殆どの為、単独での活躍よりも、集団戦でのアシストがメインとなっている。
もっとも、印象的な名アシスト率は高い方で彼なりに十分活躍していたといえる。
他に、仮面ライダーカイザのメイン変身者である草加雅人、仮面ライダーファイズのメイン変身者である乾巧も一時的に変身している。
ライオトルーパーや『仮面ライダーウィザード』の仮面ライダーメイジ、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の黒影トルーパーの様な、変身ベルトそのものが大量生産されていた例を除けば平成ライダーで最も多くの人が変身したライダーであり主人公以外の人物が仮面ライダーに変身することもあるという要素が本作の特徴の1つだが、デルタは特にベルトをたらい回しにされた印象が強いライダーである。
ゲーム
漫画
変身者 | 作品 |
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野々村桔梗 | 『仮面ライダー913』 |
『913』での正変身者は三原や北崎が登場しない為、なんと女性である(というよりも、『913』は打ち切りになってしまった為、変身者が桔梗しか出なかったというのが正確)。
スペック
身長 | 190cm |
---|---|
体重 | 96kg |
パンチ力 | 3.5t |
キック力 | 8t |
ジャンプ力 | 一跳び38m |
走力 | 100mを5.7秒 |
視力 | アルティメットファインダーの働きにより夜間でも180度の視界を確保、X線カメラも内蔵 |
最初期に作られたシステムのためか、ファイズ、カイザと比べると拡張性は劣り装備の数も少ないが、出力は最も高い。つまり、装着者の格闘能力が戦闘力にほぼ直結する。
北崎が変身した際にはラッキークローバーのメンバーでもあった為か、カイザとファイズの二体を相手どる凄まじいまでの戦闘力を発揮したが、飽きたと言う理由でデルタの力を手放してしまった。
もし、彼がデルタの力を手放していなければ、『555』の物語が早くに終わっていた可能性も否定できない(デルタの力を手放したとはいえ、北崎本人はオルフェノクとしても強かったわけだが…)。
他にも沙耶の変身したデルタはラッキークローバーのセンチピードオルフェノクを怯えさせる程の戦闘力を見せ、草加雅人はカイザでは歯が立たなかったライノセラスビートルオルフェノクをデルタに変身して瞬殺、巧の変身したデルタは初装着ながらもバーナクルオルフェノクを圧倒している。
一方で、里奈の変身したデルタはドラゴンオルフェノク&オクラオルフェノクにあっさりと敗れ、最終的な装着者である三原も作中で苦戦描写が多かったのは先述した通りである。
なお、デルタラングに備わった酸素タンクには3時間分の酸素を蓄えているが、同じく酸素タンクを内蔵したファイズとは異なり、こちらは明確な残量が示されている。
胸部には装着者を闘争心を刺激し、凶暴化させる「デモンズ・イデア」を発生させる部位である「デモンズ・スレート」があるが、この「デモンズ・イデア」の一番恐ろしい所は額の「レシーバースレート」から伸びる0.52ナノmの毛細ケーブルによって脳に直接送り込まれる点である。実際、変身直後「うおおおおお!」と憤慨する様に叫びながら敵に向かって行くシーンが時折ある。
詳細はデルタギアの記事を参照して欲しいが、こんな恐ろしい物質を直に受け続けても尚、健常な精神を保ち続けていた三原たちの方が怖いのかもしれない(効果には個人差がある様だが、三原に関しては気弱過ぎてデモンズ・イデアの効果が薄かった、または効果を受けてプラスマイナスゼロに働いた等様々な説がある)。
あまりにも危険と見做されたせいか、その後のライダーには搭載されていない機能となっている。
設定では肩のショルダースウォードにフォトンブラッドを集中させて体当たりする技がある様だが、劇中では未使用(ショルダータックル持ちにはよくある扱いである)。
必殺技
デルタムーバーからポインターを撃ち、キックを放つ。ファイズやカイザと違って、倒されたオルフェノクは青ではなく赤い炎を出して消える。
草加雅人が使用した時は両足、三原の場合は右足、???の場合は左足でキックした。 威力は24t。
演じた人物
映像作品
俳優 | 作品 |
---|---|
佐伯俊 | 『仮面ライダー555』 |
本田博仁 | 『仮面ライダー555』 |
檜尾健太 | 『仮面ライダー555』 |
斉藤麻衣 | 『仮面ライダー555』 |
藤田玲 | 『仮面ライダー555』 |
村上幸平 | 『仮面ライダー555』 |
原田篤 | 『仮面ライダー555』 |
半田健人 | 『仮面ライダー555』 |
河西りえ | 『仮面ライダー555』 |
村井克行 | 『仮面ライダー555』 |
芳賀優里亜 | 『仮面ライダーアウトサイダーズ』 |
柳川るい | 『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』 |
スーツアクター | 作品 |
押川善文 | 『仮面ライダー555』 |
鈴木大樹 | 『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』 |
ゲーム
※あくまで変身者のCVであり、デルタ専用のボイスはない。
テーマ曲
劇伴
後半に登場するライダーであるため専用の劇伴は制作されていない。本稿では「CSM デルタギア」にBGMとして収録されたものを中心に、作中でデルタのシーンで使用された楽曲を掲載する。
TV用第1回録音
- 「ファイズ、反撃」
本来はファイズ用の楽曲。下表のシーンで使用されたため、「CSM デルタギア」に三原デルタ初変身時BGMとして収録されている。
話 | シーン |
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第34話 | 三原がデルタに初変身し、スパイダーオルフェノクと交戦するシーン |
TV用第2回録音
- 「木場がファイズに」
本来はファイズ用の楽曲。下表の通り、終盤にデルタのシーンで使用された。
話 | シーン |
---|---|
第39話 | 里奈がデルタに変身し、オクラオルフェノク&ドラゴンオルフェノクに敗れるシーン |
第46話 | 巧&三原がファイズ&デルタに変身し、コーラルオルフェノクを撃破するシーン |
第48話(アバンタイトル) | 草加&三原がカイザ&デルタに変身し、ライオトルーパーとドラゴンオルフェノクたちが3ライダーを圧倒するシーン |
第48話 | ライオトルーパーがスネークオルフェノクを圧倒し、巧&三原がファイズ&デルタに変身するシーン |
劇場版用録音
平成一期の作品は番組後半に劇場版用の楽曲を使用するため、後期に登場するキャラクターのシーンでは必然的に劇場版用の楽曲が多く選曲される。
- 「オルフェノクの支配」
本来はオルフェノク用の楽曲。「CSM デルタギア」に三原デルタ必殺技時BGM(第35話より)として収録されているが、下表の通り他のデルタのシーンでも使用されている。
話 | シーン |
---|---|
第29話(アバンタイトル) | 北崎がデルタに変身し、ファイズ&カイザを圧倒するシーン |
第33話 | デルタがファイズとホースオルフェノクの戦闘に乱入し、ファイズとホースオルフェノクが相討ちになるシーン |
第34話(アバンタイトル) | 草加がデルタに変身し、ライノセラスビートルオルフェノクを圧倒するシーン |
第35話 | デルタがスタッグビートルオルフェノクを撃破するシーン |
- 「エラスモテリウムオルフェノク」
本来はエラスモテリウムオルフェノク用の楽曲。「CSM デルタギア」に北崎デルタ戦闘時BGM(第30話より)として収録されているが、下表の通り他のデルタのシーンでも使用されている。
話 | シーン |
---|---|
第30話 | 巧&草加がファイズ&カイザに変身し、デルタと交戦するシーン |
第44話 | ドラゴンオルフェノクがカイザ&デルタを圧倒するシーン |
第45話 | ドラゴンオルフェノクがカイザ&デルタを破るシーン |
第46話 | 村上がローズオルフェノクに変化し、ファイズ&デルタを圧倒するシーン |
第47話 | 3ライダーとローズオルフェノクが交戦するシーン |
第49話 | 巧&三原がファイズ&デルタに変身し、ドラゴンオルフェノクに圧倒されるシーン |
イメージソング
- 「DELTA STRIP〜White Ring」
劇中未使用。
客演
巧/ファイズや草加/カイザがそれなりに客演回数に恵まれている反面、デルタはあまり再登場していない。
『仮面ライダーディケイド』
「クウガの世界」では、オーロラカーテンに映り込むシルエットでのみ登場した。
「アギトの世界」では、仮面ライダーディエンドによって仮面ライダードレイクと共に召喚され、一斉射撃でメ・ギノガ・デを撃破した。
さらには、生身の状態の門矢士にルシファーズハンマーを炸裂させようとしたが、こちらは小野寺ユウスケが割って入った事で未遂に終わった。
その後に現れたバッファローロードの放射したプラズマ弾を受け、ドレイク共々消滅した。
なお、ドレイクとは、
1:3号ライダー
2:銃使い
3:井上脚本で初登場した
4:正装着者は人間だが、怪人が変身した事もある
5:変身アイテムが主人公の手に渡った事もある
6:スーツアクターが押川善文
などの共通点がある。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
13年ぶりに再登場。
幻夢無双ガシャットを回収するために、スマートブレイン社長秘書兼イメージガールのスマートクイーンが変身し、仮面ライダーゲンム 無双ゲーマーと対峙した。しかし、必殺技のルシファーズハンマーを命中させ、キックを放つ寸前に無双ゲーマーが発動した「ポーズ」により一時停止され、ゲンムクリティカルフィナーレを喰らい、敗北。青い炎を上げ、灰化してしまった。
『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』
本編の正当続編。
本作では真理や海堂達と行動を共にするオルフェノクの青年・ヒサオが変身する。しかしスマートブレイン製の最新ライダーこと仮面ライダーミューズには銃撃を避けられた上にカウンターで必殺技を浴びて敗北。変身が解けたヒサオはそのまま灰化してしまった。
また、テレビシリーズに登場するライダーで唯一、発展型に当たるネクスト形態が存在しない。
アーケードゲーム
『ガンバライド』
未参戦。サポートカードでのみ登場。
1ターンごとにボウギョが100ずつ下がり、コウゲキがその分上がる能力であり、作中のデモンズスレートの特性を再現したかの様な危険な効果を持つ。
しかし、このゲームは最長でも5ターンで決着が着く上に、最後のターンは強制決着であり、またサポートカードが使えるのは2ターン目からであった。このため、最大でも300しか変動しないという、何とも中途半端な存在になってしまった。
レアリティのみは☆4つ(最大で5つ)のスーパーレアだった。
『ガンバライジング』
プレイアブルキャラとしてナイスドライブ6弾より参戦。
劇中技であるルシファーズハンマーも実装。
ナイスドライブ6弾ではLR枠の一つとして登場。パッションタイプで表面では必殺技を発動した時にテクニカルゲージアップと仲間のコウゲキ、ボウギョをアップさせる。バースト後はひっさつ値を大幅増加に加え、相手のライジングパワーを削り、更に相手チーム全体のライジングコストを増やす等の相手からの必殺の被害を抑える事に特化した一枚となっている。
尚、デルタが参戦したことによりTVシリーズでのメインライダー(あとは量産型や劇場版ライダーも控えているが)が出揃い、これにより他の2人ともチームを組むことが可能となった。
バッチリカイガン1弾ではSR、Rを通り越してルシファーズハンマーがいきなりN落ちしてしまった…(同弾参戦のバースもそうだが)
と思いきやバッチリカイガン3弾にて2弾越しでSR再昇格。初のチェインタイプに加え、ガンバライジング史上初となるバーストアビリティである相手のスロットのAPのリセットを持つ(LR(EX)ディケイド等のスロットのAPを増やすアビやゲキレツアイコンAP+100等を無効化できる)。
カイザとチームを組むとチームボーナス「流星塾の生徒」、ファイズ、カイザとチームを組むとチームボーナス「王の守護者」が発動する。
『ガンバレジェンズ』
ガンバライジングカードを使えば、第1弾の時点でライダーそのものは使うことが出来たが、本格参戦は『555』がピックアップ作品の一つとなった第5弾となった。
本格参戦に際してなんと原田篤氏の本人ボイスを実装するも、まさかのRの1枚のみの収録となり高レア化は4ヶ月後(2弾分)のシンクロ神話2章まで待つこととなった。
シンクロ神話2章のカードではライジング時代では一度も実装されずじまいだったデルタムーバー装備の銃アイコンカードが実現した。
ライドウォッチ
闘争本能を刺激する危険なライダーは…デルタだ!
Complete. デールター!
プレバン限定「GPライドウォッチセット01」の一つとして発売。
必殺技は「エクシード」。
余談
- 実はモチーフのギリシャ文字をそのまま名前に使用しているのは「デルタ」だけ。
- コードが「333」であるのは三角形からの連想だろうか(あくまでもΔはギリシャ文字の4番目に位置するため)。
- 本作の3号ライダーとして位置付けられたデルタはデザイン画の完成に難航し、没デザインの一つは劇場版の仮面ライダーサイガに転用された。最終的にファイズ、カイザと並んだ時に◯・×・△になると同時にギリシャ文字である「デルタ(Δ)」が採用された。
- 変身時にフォトンブラッドが伸びる演出において、序盤は変身後と同じ銀だったが、途中(特に三原が変身するようになって以降)から青白い光になった。
- その為、イラストやグッズ等でのデルタのイメージカラーには銀やグレーの他にも青が多く見受けられる。
- 三原を演じた原田篤は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』でゴーグリーンを演じた経験を持つ。当時のスーパー戦隊シリーズはオールアフレコであったため原田もアフレコには慣れていたが、『555』では途中参加だったため巧/ファイズ役の半田健人と草加/カイザ役の村上幸平からは戦闘時の掛け声が重複しないよう、要望が出されたという。
- 非常に分かりづらいが、変身音声は「DELTA」という人間のボイスを電子的に篭らせて加工していることがCSM開発ブログで明かされた。
- 三原がヘタレ過ぎてデモンズスレートがあまり効かなかった、と言う説は本人の項を参照。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダー555 デルタギア デルタ 333 ルシファーズハンマー ジェットスライガー
サブライダー 銃ライダー 女性ライダー 社長ライダー 怪人ライダー 複数変身ライダー
○号ライダー