ドライバーオン ナウ!
シャバドゥビタッチヘンシ~ン!
「変身!」
チェンジ ナウ!
「必ず倒してみせる……お姉ちゃんの命を……奪った貴女を!」
「さあ…終わりの時よ…」
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する魔法使いの一種。初登場は第40話。
魔力を持つ者がメイジのベルトとメイジウィザードリングを使って変身する。
ほぼ同じ姿をしたライダーが複数人いるいわゆる量産型ライダーであるが、ウィザードや白い魔法使いと遜色ないレベルの魔法が使えるため数値上はともかくポテンシャルは高い。
テレビ本編では3人登場。白い魔法使いの基準では2~4人目の魔法使いに数えられる(番組的には4~6人目だが、白い魔法使いは自身と仮面ライダービーストを含めないため)。
『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』では数え切れないほどの人数が登場。数の多さも相まってファントムと同等以上に戦える戦闘力があるが、TV本編のように人々が絶望を乗り越えて変身したわけではなく、魔法を使えるという素質の元に変身している為、近衛隊を除いて戦闘力は低め。
各個体
TV版のメイジは白い魔法使いが再びサバトを開きコヨミを蘇生させる為の人柱として集めたものであり、ウィザードを含めることで火・水・風・土の4属性の色が揃う様になっている。譲と山本の場合は洗脳して強制的に従わせているため、止めようにも迂闊に手が出せず、そうでなくとも魔法が強力という厄介な存在である(この時は目の下に隈の様な物が出来ていた)。
最終的に全員サバトに利用されるが、ビーストの活躍によりサバトは失敗。同時に譲、山本の洗脳も解除された。最終決戦ではグレムリン(進化体)が送り込んだグールに3人揃って立ち向かった。
琥珀色のリングで変身する、最初に現れたメイジ。
真由自身が第26話で登場し、メイジになったのが第40話と他と比べてダントツで速い。
「5人の魔法使いがいれば全てのファントムを消し去る事が出来る」という白い魔法使いの弁を信じて自発的に魔法使いになったがおかげで洗脳されずに済み、晴人や仁藤と敵対することは無かった。
他にも『幹部級ファントム・メデューサと因縁がある』『専用の指輪を所持している』などメイジの中では最も個性があり、3号ライダーとしてカウントする場合は専ら彼女が対象になる。
青い色のリングで変身する、二人目のメイジ。
変身者の譲は第40話で登場し、メイジになったのは第48話。
魔法使いになることを拒んだため誘拐・洗脳され、強制的にメイジにされてしまった。
真由ほど目立つ要素がある訳ではないが仁藤とは親しく、魔法使いになった事も早めに受け入れている。
緑色のメイジウィザードリングで変身する、3人目のメイジ。
変身者の山本は第46話で登場し、メイジになったのは譲と同じ第48話。
妻子を殺されかけた上に自身は拉致・洗脳されて無理矢理魔法使いにさせられた経緯ゆえ正気に戻った際は否定的な言動を見せていた。
他2人と比べて晴人たちとの接点が薄い、TV版のメイジでは唯一ウィザーソードガンを使用する機会が無いなど何かと不憫。
『inマジックランド』に登場。
マヤ大王の守衛のトップが変身してるだけあり他のメイジとは頭一つ抜けた能力を誇る。
外見上は概ね真由のメイジと同じだが、右肩に「グレイドケープ」と呼ばれる赤いマントを着用している。ステッキを槍型武器「ライドスクレイパー」に変化させる小技も見せている。
- 近衛兵
同じく『inマジックランド』で登場。
ウィザードやビーストに比べればまだ低いが、能力は一般のメイジより大分高い。
やはり槍型武器「ライドスクレイパー」で武装し、右肩に「グレイドケープ」を着用するが隊長と異なりマントの色は黄色。
- 一般市民など
同『inマジックランド』で登場。
マジックランドの世界は「リングさえあれば老若男女問わず誰でもメイジに変身できる」とされており、言葉通りならその総数は70億人以上という量産型ライダーとしても驚異的な人数である。
マントがないため真由のメイジとそっくりだが、当然ながら変身者によって体格が違う。
はんぐり〜の二人や奈良瞬平、大門凛子、輪島繁らレギュラーメンバー、本作初登場のシイナなども変身しており、各々に変身ポーズが異なる。
スペック
真由/一般市民 | 近衛兵 | 近衛隊長 | |
---|---|---|---|
身長 | 195cm/不定 | 不定 | 不明 |
体重 | 80kg/不定 | 不定 | 不明 |
パンチ力(推定値)※ | 2t | 3.7t | 4t |
キック力 | 3.2t | 5.8t | 6.2t |
ジャンプ力 | ひと跳び12m | 20m | 25m |
走力 | 100mを7秒 | 5.5秒 | 5.8秒 |
※:本作の魔法使い(仮面ライダー)達は「玩具のウィザードリングを使って遊ぶ子供たちが真似して怪我しないように」という配慮上、原則的にパンチを行わない。そのため公式からのスペックは推定値となっている。
TV版は数を揃えてサバトを開く事が目的であるがため数値上の能力はウィザードやビーストの半分ほど。[白い魔法使い]]も「率先してファントムを倒す」ことは想定してないためこんなものなのだろう。とは言え使用者が成長すればドラゴンスタイル同様にファントムの力を引き出す事が出来き、立ち回り次第では幹部系ファントムと同等に戦えるだけの性能はある。
魔法については強力な物が揃っているため身体強化はそこそこに魔法を重心したステレオタイプな魔法使い仕様なのかも知れない
一方の劇場版は一般市民はTV版と大差ないが、近衛兵という鍛錬者が変身している個体は全体的に性能が向上しており、近衛隊長に至っては僅差とはいえパワー面ではウィザードの基本系スタイルのハリケーンスタイルに、走力でランドスタイルを上回っている。武器や魔法も考慮すると量産型としてはかなりの性能である。
研磨されていない宝石の原石を、三つの爪掴んだような造形のマスク部分「アプレンティスフード」や魔法の結晶でできた左腕の5本爪「スクラッチネイル」。魔力を集め、損傷時にはその部位を素早く再生させる肩部スパイク「シールドスケール」、臀部から伸び背面レーダーめいて機能する「ドッジテイル」など他の魔法使いと比べて有機的で怪物然とも評せる容姿。
別の特撮ヒーローを彷彿とさせる胸部中央の水晶はウィザードリングから開放された魔力を一時的に集める「ラングジェム」。余剰の魔力を吸収し、必要な時には溜めた魔力を全身に放出して強力な魔法を発動するバランサーとしての役割を持つ。
これらの部位は変身に使用したメイジウィザードリングと同じカラーになる(つまり譲が青・山本が緑・他の個体は琥珀色)。
一方、右手首に装備するドルイドクリスタル製の魔力増幅器「マーゴスリーブ」は、ウィザードの場合はスタイルに応じたエレメントのカラーに変化するが、メイジの場合は属性が無いためか一律で黒く変色している。身に纏う魔法服「メイジローブ」は魔法攻撃に対する防御力よりも機動性を重視した造りで、着用した人の身体能力を強化に重きを置いている。
両脛部の魔力増幅器「ストライドコア」も魔力によるスピード補強に偏向している。
使用アイテム
- メイジのベルト
変身ベルト。
中央の手形部分「ハンドオーサー」が赤枠で爪が強調されたデザインになっている。
白い魔法使いドライバーの量産型、あるいはデチューン型だと思われるが詳細不明。
- ウィザーソードガン(メイジ用)
本編第41話から登場。真由と譲が使用した銃と剣に切り替わる可変型の武器。
基本はウィザードの物と同じだが、リングを読み取る「ハンドオーサー」の縁取りはドライバーと同じく赤くなっている。
ウィザードよりも魔法が強力だからか殆んど使われず、劇中ではガンモードのみ使用。
- ライドスクレイパー
『inマジックランド』で登場。
近衛隊長とその部下が使う槍型武器。
石突はスクレイパー方式のほうきのような形状になっており鋭利な先端を用いた刺突・斬撃武器として使用する以外にも、魔力を推進力に変換する「グライドエンジン」の働きにより跨って移動手段としても使うことができる優れもの。
ありそうでなかった魔法使いらしい装備であり、ある意味ライダーマシン兼用の武器と言える。
変身、魔法、必殺技に使用する指輪。
いずれもウィザードの魔法と同等かそれ以上という強力なもの。
魔法
リング名 | 効果 | 備考 |
---|---|---|
チェンジ | メイジに変身する | 劇場版と真由が使用する物は琥珀・譲は青・山本は緑 |
テレポート | 空間を操り、瞬間移動する | |
コネクト | 魔法陣で空間と空間をつなぎ、遠くのものを取り出す。 | ネット版では瞬平が繋いだ空間から攻撃を加えられてダメージを食らた |
バリア | 敵の攻撃を防ぐ壁を作り出す |
|
グラビティ | 重力を操作する | 真由が使用 |
チェイン | 鎖で相手を拘束する |
|
ホーリー | 聖なる力を宿した光波で大ダメージを与える |
|
ジャイアント | 魔方陣と通過した物体を巨大化させる |
|
スペシャル | 体内のファントムの力を現実世界で引きだす |
|
エクスプロージョン | 魔力を亜空間に超圧縮し、魔方陣から一気に開放して爆発的な衝撃を発生させる | 白い魔法使いの物と同じ |
ブリザード | 魔方陣から猛吹雪を発生させる | ウォータードラゴンの物と同じ効果。譲が使用 |
サンダー | 魔方陣から雷を発生させる | ハリケーンドラゴンの物と同じ効果。山本が使用 |
エンゲージ | アンダーワールドに進入する、かと思いきや… | ネット版で瞬平が仁藤に対して使用 |
スメル | ファントムが悶絶するほどの悪臭の発生源になる |
|
スリープ | 指輪を付けている者を眠らせる | ファイナルステージで瞬平が自身に使用 |
ライト | 光を発生させる |
|
プリーズ | 指輪を付けている者に魔力を供給する | 小説版で仁藤に対して使用 |
キックストライク | キック必殺技「ストライクメイジ」(推定)を発動する |
|
フィニッシュストライク | 必殺技を発動する |
|
コモン | 状況に応じて様々な魔法を発動する。詳しくはウィザードリングの項目にて。 | 「inマジックランド」で使用 |
ゲーム
バトライド・ウォーシリーズ
『Ⅱ』の「仮面ライダーの映画」というテーマを受け敵戦闘員として登場。特に映画というテーマの無い『創生』でも引き続き敵戦闘員として登場する。
「アロー」による遠距離攻撃、ライドスクレイパーによるラッシュ攻撃など、戦闘員の中でも高い攻撃力を持つ厄介な存在。映画では戦闘員と言ってもTV本編では幹部系ファントムと互角に渡り合う事がある強さを考慮しての事だろうか。
『スーパーヒーロージェネレーション』
ウィザードのシナリオの原作再現で登場するのだが、今作では終始無言で完全に原作黒幕に操られた敵キャラ扱いであり、仲間にならない上にそのまま全員倒されてしまうと言うあんまりな扱いだった。原作では(真由以外は)ウィザードやビーストと諸事情で敵対する事はあったが、最終的には全員味方であった為、このあんまりな扱いは当然ウィザードという作品を知っているプレイヤーからはかなり不評である。
『ロストヒーローズ2』
『スーパーヒーロージェネレーション』のあんまりな扱いが顰蹙を買ったのかは不明だが、ストーリーは一部省略されているものの、全員概ね原作通りの立ち位置となっている。また、終盤ではあるものの、ストーリー上一部仲間になってもサポートキャラクターとして使用できないキャラがいる中で、(真由のメイジだけではあるものの)サポートキャラクターとして使用できるなど扱いは良い方である。
ファイナルステージでは
劇場版同様に凛子と瞬平が変身しているが、通常カラーのオレンジではなく、瞬平は山本と同じグリーン、凛子は譲と同じブルーのメイジとして登場している。
しかし、戦闘力は今までのメイジと比べてもかなり低く、ファントムにも軽くあしらわれる程だったが、終盤では魔法を活用してグレムリンを倒す大金星を上げる。
テーマ曲はなんと『仮面ライダーバトライド・ウォー』の主題歌『Go get'em』。
テレビシリーズに引き続き真由も変身し、魔宝石の世界でダークウィザード一味を相手に活躍した。
立ち位置
元々劇場版用に量産型として製作していたスーツを後にTV本編で流用したという番組制作上の登場経緯を持つ。
しかし本編では3人しか登場せず、それぞれカラーリングが専用になっているため視聴者達からは量産型としてではなくそれぞれ1人のライダーとして扱われることがある非常に珍しいパターンのライダーである。
スポーツ報知「仮面ライダー 特別号」の3号ライダーのカテゴライズポスターにはメイジが掲載されているため本百科事典ではメイジを3号ライダーとして扱うが、上述の登場経緯もあって他の公式媒体で3号ライダー相当として扱われることはほぼ無い(メインのライダーとして扱われるのは基本的にウィザード、ビーストのみ)。多数派のファンの認識であるとも言い難いため、この扱いには注意が必要である。
演じた人物
映像作品
舞台
余談
- 緑のメイジを演じた川口真五氏は過去に『仮面ライダー響鬼』でトドロキ/仮面ライダー轟鬼を演じている。
- 高山侑子氏は『劇場版 仮面ライダーゴースト』でジェイ/仮面ライダーダークネクロムイエローを演じており、史上初の二人の女性ライダーを演じることとなった。
- 近衛隊長を演じたのはデカレッド/赤座伴番を演じたさいねい龍二氏。そりゃ強いわけだ。
- マスクは後に仮面ライダーギンガのものに改造された。
- 名前の読みが某製菓と一致しているが、令和ではついにチョコレートな仮面ライダーが登場したため一部でネタにされた。
関連タグ
ゾンビフォーム:左手に爪、肩に刺、変身ベルトに手の造詣が一致するフォーム。
なでしこ → メイジ → マリカ/邪武/イドゥン/シルフィー
○号ライダー