概要
チューニングの一環としてあえて性能を下げる事で、チューンアップの対義語である。
性能を下げる理由としては、コスト削減(イニシャルコストだけでなく燃費などのランニングコストも含む)、生産性向上、耐久性の改善などのほか、レギュレーション(法令による規制やモータースポーツのルール)への対応、節税、などがある。本来の性能ではピーキーで危険すぎるという理由でリミッターを付けることもある。
デチューンの例
- EF210:EF200の6000KWという高出力が災いして変電所の容量が不足したため、出力を抑えて運用することとなった後、出力を抑えた本機が製造されて主力となる。
- DD16:エンジンは性能を安定させるためDD51の物を800馬力に落として使用、他の部品もDD13、DE10と共通化するなどして導入しやすくした。
- 地方私鉄に譲渡された大手私鉄の通勤電車:地方私鉄では電気設備の余力が少ないため、そのままの加速性能を出すとEF200と同じ問題を起こしかねないので、加速性能にリミッターをかけていることが多い。
- ダメージジーンズ:製造段階でデニム生地を長くはきこんだ風に加工している。
- 低反発ボール:2004年頃までは飛距離が出やすい反発係数の高いボールは、大味な展開が多い、試合時間が長くなるなどの問題があったため、2005年以降は反発係数の低いボールを使うようになった。
- 低反発バット:従来の金属バットでは打球スピードが速すぎて危険だったため、高校野球では2024年から本格的に導入された。
- レーシングカーのタイヤ:F1でスピードアップ化による死亡事故が発生したことで、スピードを抑えるべくタイヤに溝を入れるレギュレーションができた。
- ニンテンドー2DS:安く売るために、ニンテンドー3DSの3D機能を廃し、本体も折り畳めない仕様となった。
- 大和型戦艦:同時期に建造された日本海軍の大型艦と機関の設計は同様だったが、信頼性を優先してか蒸気圧を低めにしており、もう少し高圧の蒸気を使って高出力化しても良かったのではないかと言われている。