「私、こんな楽しいの始めて!見て、ドモン!」
機体スペック
分類 | モビルファイター |
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登録番号 | GF13-050NSW |
全高 | 16.2m |
本体重量 | 7.0t |
装甲素材 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材 |
メインエンジン | 熱核融合炉 |
所属 | ネオ・スウェーデン |
ファイター | アレンビー・ビアズリー |
概要
ネオスウェーデン代表のアレンビー・ビアズリーが操縦するガンダム。初登場は第30話。
名称の由来はスウェーデンの科学者アルフレッド・ノーベルから。デザイナーはカトキハジメ。
ガンダムとしては史上初の女性型ガンダムで、セーラー服を着た女性を模したデザインであるため、俗にセーラーガンダム(またの名をセーラーガンダムーン)とも呼ばれている。後頭部から生えている長い髪を模した黄色い部分は、後述のある機能の使用時に冷却フィンの役割を果たす。
華奢な見た目だが、これでもシャイニングガンダムと全高が同じ上にこちらの方が重い。
その細い見た目通り機動性に優れており、スピードを生かした戦いを得意とする。
武装もビームリボン、ビームフラフープなど新体操の道具を模したものとなっており、パイロットであるアレンビーの女性らしいしなやかな動きを存分に活かしている。
また、体格が細い割にフレームは頑強な機体のようで、物語中盤でゴッドガンダムとタッグファイトを行った際には、ゴッドガンダムのエネルギーを利用し、必殺技の爆熱ゴッドフィンガーを繰り出すシーンもあった。
しかし、この機体には密かに、国際条約で使用が認められていない『バーサーカーシステム』が搭載されており、外部からのコントロールによって操縦者を半強制的に暴走させ、大きく戦闘力を上げる事が出来るようになっている。このシステムを使ってボルトガンダムを試合時間僅か48秒で秒殺している。
システム起動時は機体が真っ赤に発光、冷却フィンが逆立つように展開し、まさに怒髪天を衝くをガンダムで表現したような姿と化す。機動力も桁違いに上がるがTRANS-AMではない。
チームリーダーのホルベイン少佐は勝利を勝ち取るためにこのシステムを度々強制的に使用する事があり、純粋にファイトを楽しみたいアレンビーを苦悩させる原因となっている(ただし、コミックボンボン版の漫画ではアレンビー自身が任意でバーサーカーシステムを作動させる描写があり、こちらでの設定も加味するならば、システムそのものはアレンビー、スタッフ双方が発動可能という事になる)。
その後、ネオホンコン首相ウォン・ユンファの企みによりDG細胞を植え付けられ、バーサーカーシステムを強化された末にウォルターガンダムに変貌してしまい、レインのライジングガンダムと交戦した末に破壊された。
一方で、第24話で決勝会場に向かうドモンがデビルガンダム四天王の機体に襲撃された際、ガンダムヘブンズソードやグランドガンダムに加え、この時点で既にウォルターガンダムも確認されているため、その後に再登場したウォルターガンダムは「ノーベルガンダムが変異した物」ではなく、「既存のウォルターガンダムがノーベルガンダムに擬態していた物」と解釈する向きもある。
その後、アレンビーがデビルガンダムとの最終決戦に挑んだドモンの元に駆けつけた際には、同機体の予備機とされる機体(書籍などの資料によってはノーベルガンダムMK-Ⅱと呼称される)が登場している(その際、作画スタッフがノリノリだったのか、後頭部の放熱フィンが本物の髪の毛に見えるようなシーンまでもが存在しており、まるで本当に生きているかのような描写がされていた)。
武装
バルカン
ノーベルガンダム唯一の射撃武装。威力は低くほぼ牽制用に使われる。
ビームフラフープ
ビームをフラフープ状に展開した武器。手に持って近接武器としたり、投げつける事で飛び道具にもなる。フープ本体はビームサーベルと似た性質を持ち、触れた相手を切り裂く。
ビームリボン
新体操のリボンをビーム兵器にしたような武器。複雑かつ変幻自在にしなるリボン状のビーム刃が相手に軌道を読ませず、眩惑しながら攻撃する事が可能。防御にも応用が利く。
格闘
近接武器が豊富なので徒手格闘は余り行わないが、ファイターであるアレンビーの本職が軍人なだけに、軍隊格闘をファイトスタイルとしている。逆にバーサーカーモード発動時は徒手格闘主体となるが、引っ掻く・粗野に殴る蹴るなど、獣じみた攻撃を行うようになる。
戦士として可憐さもへったくれもないがとにかく圧倒的に強い滅茶苦茶な戦闘スタイルは後の「反射」の人格が表面化するとライフルすら鈍器にして殴る被検体E57にも通ずるものがある。
ノーベルフラフープ
ビームリボンとビームフラフープによる連続攻撃を行う必殺技。
バーサーカーラッシュ
バーサーカーモード時の必殺技。システムの出力上昇に合わせて更に増大した闘争本能とパワーに任せ、凄惨なラッシュ攻撃を行う。ビームフラフープやビームリボンを交える事もある。
立体物
ガンプラ
リアルタイムでは一切リリースはなく、後年になって立体化したという珍しい機体である。
2011年にHGFCで登場。ポリキャップを一切使わないABS関節のみのキットで、ビームリボンなどのエフェクトはPET素材を使用している。後にバーサーカーモードも発売された。
アクションフィギュア
MS IN ACTIONで発売された他、GFFでゴッドガンダムとセットでも発売されている。
その他
- ときた洸一によるコミカライズ版の最終決戦では「高機動ノーベルガンダム」(「高機動」と書いて「スーパー」と読む)が登場しており、頭に大型バルカンポッド(見た目はお団子頭)が追加されたほか、リボン(状のスラスター)が大型化したり等、スーパーセーラームーンっぽい姿になっている。アニメ側も「あともう少し登場が早ければ、アニメに逆輸入していた」と残念がったとか。
- 何かとネタ扱いされがちな本機であるが、これでも元ネタはガンダム Ver.Ka(2002年にMG化されているモデルでもある)。所謂デザイナーのカトキハジメがファイターに合わせて女性寄りに描き変えたリアレンジ版であり、要所要所を見てみると肩アーマーやフロントスカートの形状がかなり似通っているのがわかるだろう。
ガンダム Ver.Ka | ノーベルガンダム |
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- 『ガンダムビルドファイターズ』ではイマイ・アリスの使用ガンプラとしてカスタムされた「ノーベルガンダムデコ」が登場。残念ながら、視聴者から期待されていたイオリ・リン子(声優ネタ)が使うという事は無かった。
- 『ガンダムビルドファイターズトライ』では登場人物シグレ・マヒルのガンプラとしてカスタムされて登場している(ちなみに劇中ではパンチラまで披露する。というか元ネタとなったキャラ的にいえばレオチラか)。他に『模型戦士ガンプラビルダーズA』にもガンプラが登場。
- スーパーロボット大戦シリーズではアムロやミサトさんとベガさん、紫東遙が興味を持っていた(こちらも声優ネタ)。ただし無印ノーベルガンダムは髪型的にはセーラームーンよりもセーラーV(後のセーラーヴィーナス)に近い。
- ガンダムナドレとは余談にもあるように『長髪のような装飾を纏ったガンダム』という似たような見た目のため、「ガンダムVSガンダムNEXT」でティエリア・アーデとノーベルを共演させるとヴェーダからデータが盗まれた機体だと誤解し狼狽してしまう。そりゃそうだ。
- 橋口たかしの漫画「焼きたて!!ジャぱん」で梓川雪乃が搭乗し、黒い三連星が乗る3機のリック・ドムを撃墜させた。
- 第4回全日本オラザク選手権に出品されたAKB48ガンダムの素材として使われた(プラモデルだけど)
- ガンダムビルドダイバーズRe:RISEでは最終回に登場。青いニッパーを使用して戦っていた。
- 本放送当時、このMFをバンダイの傲慢の象徴と揶揄したファンが居たらしい。
- ロストヒーローズ2では4人目の味方女性キャラとして登場するが、原作同様バーサーカーシステムの実験体にされているため、初めは中ボスエネミーとして戦う事になり、その後やっぱりウォルターガンダムにされてしまう。その後ヒーロー達によって無事一命を取りとめ(同時に元通りの姿に戻ってる)、その後リジェスを倒して元の世界に戻るまでヒーロー達との戦いに貢献してくれた。余談だが、カネゴンカジノの闘技場で再度戦える(しかもバーサーカーモードの姿)。彼女が何をしたと言うんだ…(まぁそれを言っちゃ同じく同作の味方であるゲルマン忍者もそうなのだが)。そしてビギナ・ギナとは違って残念ながらアシストキャラにはならない。
- 美少女戦士繋がりということで、やはり一時期流行ったネットミーム関連のイラストも散見される。