機体スペック
分類 | モビルファイター |
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形式番号 | JDG-009X(JDG-00X) |
全高 | 23.9m |
重量 | 41.2t |
装甲材質 |
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開発者 | ライゾウ・カッシュ |
武装 |
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GFアビリティポイント
ステータス | |
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POWER/力 | 41.24 |
SPEED/速さ | 67.39 |
OFFENSE/攻撃力 | 64.86 |
DEFENCE/守備力 | 47.61 |
SEARCH/索敵能力 | 37.20 |
ADAPTATION/適応能力 | 49.48 |
TOTAL/総合 | 307.78 |
誕生
本来は汚染された地球環境を再生するためのネオ・ジャパン試作型モビルファイター「アルティメットガンダム」として開発されており、開発者であるライゾウ・カッシュ博士はこのガンダムに、地球再生プログラムを付与していた。
それが『自己再生・自己増殖・自己進化』の3つの能力を持つ「アルティメットガンダム細胞」である。
しかし、それに目を付け軍事利用を目論んだネオジャパン軍部のウルベ・イシカワ少佐と、カッシュ博士の才能を妬んだミカムラ博士が本機を奪取すべくカッシュ博士の研究所を襲撃。
ガンダムはカッシュ博士の長男キョウジ・カッシュの操縦で地球へ脱出するが、大気圏突入の際にショックでプログラムが狂い、プログラムは「人類の存在こそが地球汚染の最大の原因である」と判断するに至り、機体は制御を失ってキョウジを生体ユニットとして取り込み、人類抹殺のため動き出す。
この非常事態により、ベースとなったアルティメットガンダム細胞はデビルガンダム細胞と呼称を改められ、それを用いて造られたアルティメットガンダムも、「デビルガンダム」と名を改められる。
・・・まさに悪魔のガンダムの誕生であった。もはやガンダムの顔を持つ怪獣である。
カッシュ博士は事実の隠ぺいのためにウルベ少佐・ミカムラ博士が捏造したキョウジの謀反の責任を負わされる形で冷凍刑に処せられ、その減刑を条件にドモン・カッシュは第13回ガンダムファイト大会へ身を投じるのである。
外装の一部(特に頭胸部周り)がシャイニングガンダムに似通っているのは、放送当時にメディアワークスから刊行された「機動武闘伝Gガンダム大図鑑」に記述があり、要約すると「第13回大会用の機体をカッシュ、ミカムラ両博士にコンペ形式で発注し、その際にネオジャパン側から提示されたモビルファイターの基本データが共通の物だったから」とされており、この基本データに両博士が自身のアイデアを肉付けしていった事で、シャイニングとアルティメットに枝分かれしていったという事になる。ただ、上記の説明はその後に刊行されたGガン関連の書籍に載った事は無く、上記の書籍独自の解釈だった可能性がある。
また、シャイニングとアルティメットだけでなく、ライジングガンダムや、前回大会でウルベが搭乗したガンダム、果ては第7回大会用のヤマトガンダムなど、ゴッドガンダムを除いた歴代の機体も頭胸部のデザインが似通っているので、これが「ネオジャパンのガンダムの機体デザインの基本ライン」であるとも解釈出来る。
生体コア
デビルガンダムはプログラムされた目的(=人類絶滅)に従って自律行動するため、パイロットを必要としない。
しかしその制御には「生体コア」(生体ユニット)という形で人間を必要とする。
これは、元々機体のベースとなったアルティメット細胞が、人間の精神に感応して変質する性質を持つ物質であり、人間の持つ強い精神力によって機体制御を行うという仕組みに起因している。
この生体コアには女性が最適であるらしく、コアとして取り込まれたレイン・ミカムラの姿は当時の視聴者にはちょっとしたトラウマである(性的な意味で)。
なお、コアとなった人間が自力で脱出するなり、コアを撃ち抜くなりして生体コアが失われるとデビルガンダムは崩壊する。
デビルガンダム細胞(DG細胞)
『自己再生・自己増殖・自己進化』の能力を持つ細胞から構成された本機には、必要に応じて子機を生成する能力を持つ。また、人体・機械を問わず侵食・変異させる、完全にモビルスーツ(モビルファイター)の枠を逸した特性をも持つ。侵食は縦長六角形のウロコのような模様で視認出来る。
DG細胞に人間が侵食された場合、デビルガンダムの操り人形と化してしまう。また、脳まで侵食された場合の治療法はなく、侵食が進むとゾンビのような外見の「ゾンビ兵」にされ、デスアーミー等のパイロットとして利用される事になる。ただし東方不敗マスターアジアは、強靭な精神力を持つためDG細胞に侵食されていない。
マスターアジア並びにシャッフル同盟(後を継いだドモン達を含む)が「DG細胞に侵食されない・他者からDG細胞を除去出来る」のはDG細胞の開発ベースが一種の「精神感応金属」の為である。
カッシュ博士が本来構想していたアルティメットガンダムとしての運用構想は、勝ち残り予選である「サバイバル・イレブン」で地球各地を転戦しつつ細胞を散布し、汚染物質の除去を始めとする地球環境と生態系の回復、再生を行おうというものだったようだ。
進化
第1形態
アルティメットガンダムが暴走を始めた時の形態。多数の脚部とエビのようなハサミ状のクローが特徴。この時はまだバルカン砲程度の武装しか持っていない。
第6話「闘えドモン! 地球がリングだ」では、ドモンに見せた幻覚の中ではあるが、機体全体のフジツボ状のパーツから拡散ビームを、クローから金属製の触手を繰り出してシャイニングガンダムを攻撃するシーンがあった。
バンダイからリリースされていた「MOBILE SUIT IN ACTION!!」シリーズでは玩具独自の要素としてシャイニングガンダムと同等の脚部に換装可能となっている。
下半身はカニムシを彷彿とさせる外観で、「カッシュ博士が土壌生物のイメージを加える事で地球再生の意志を表明したかったのかもしれない」と考えるGガンファンも。そうした深読みをせずに見るならば、攻撃的かつ威圧感の塊でしかないが。
第2形態
新宿での繭から復活した形態のデビルガンダム。この時から巨大なガンダムヘッドから上半身が生えたような構造となった。脚部はなく、地面から生えたような状態となっており、地中に潜って移動する。多数のデスアーミーとゾンビ兵を取り込んだためかパワーははるかに増しており、新宿を特大のビームにより一瞬で焼き払った。
第3形態
ギアナ高地に現れたデビルガンダム3番目の形態。多数のガンダムヘッドを量産し、ドモン達を囲い込むが、明鏡止水の境地に至ったドモンに撃破され大破。しかし、残骸はネオホンコンによって秘密裡に回収されていた。
コンテナ形態
第3形態の残骸をネオホンコンが回収、移送した際の形態。多数のヘリに懸架されていた奇怪な立方体だが、これは完全な楽屋オチでカントクのスタトレ趣味の反映である(ボーグ・キューブが元ネタ)。そもそも本機の設定自体ボーグと「巨人頭脳ブレイン」のインスパイアである。
第4形態
ランタオ島での最終バトルロイヤルに現れたデビルガンダム。敗退した各国代表のガンダムを次々とDG細胞に感染させ、シャッフル同盟を襲撃するが、ドモンがシュバルツとキョウジの命と引き換えに石破天驚拳でこれを撃破し、機体はネオジャパンに回収された。
デビルガンダムコロニー
前期OPで「地球その物と同化した邪悪な影」として登場していたデビルガンダムだが、クライマックスにおいてはレイン・ミカムラを生体ユニットとして復活し、ネオジャパン・コロニー全体を浸食して巨大化した。このデビルコロニー状態を「ガンダム」とするならば、ガンダムタイプの中で最大の大きさを誇る。
作中では巨大な触手を地球へ展開し、地球を食い始めるというもはや怪獣さながらの凶行を行い、無数の触手やガンダムヘッドを生み出して圧倒的な手数と大火力を発揮。
この際にも体から不気味に口を開いたガンダムの頭部を新たに出現させ、展開させたガンダムヘッドの口から更に触手と一体化したデスバットを展開するなど世界中のガンダムファイターを結集させたガンダム連合さえ大苦戦を強いられる程のまさに悪魔の如き力を見せ、その勢いはドモンがレインに接近すればする程増していった。
コロニーの動力炉であるグランドマスターガンダムが破壊されてもなお活動し続ける様にカッシュ博士は「デビルガンダムは我々の想像を超えた能力を備えてしまった」と驚愕した。もっとも、自身がコールドスリープ中にデビルガンダムは第三者の手で色々と改良が加えられてるので、無理もないのだが。
最終形態
ネオジャパンのコロニーを取り込んだデビルガンダムが、コア部分のみを自身の体内に独立させて造り出した形態。サイズはMFの数倍程度であるが、破壊力は健在で、小型化により機動性も通常のMFに劣らない。
通常時は第2形態時のようにガンダムヘッドから本体が生えたような外見だが、戦闘時にはガンダムヘッド部が脚部に変形する。
更に、両肩アーマーを開き、そこから肩のフジツボ状のパーツが変形した巨大な腕「デビルフィンガー」を展開させて攻撃する事も出来る。
ドモンの告白によりレインが自我を取り戻したため機体は弱体化し、最後は二人の「石破ラブラブ天驚拳」により撃破される。この時のデビルガンダムは生体ユニットを奪われた事への怨嗟の念を現したかの如く、スリットの入った赤い顎を持つ所謂「ガンダムフェイス」を開き、そこから無数の牙を生やしたおぞましい形相へと変貌していた。そしてこの時の顔は見ようによっては笑っているようにも見えるのだから尚おぞましい。
ドモンとレインの行動により完全に力を失ったデビルガンダムとデビルガンダムコロニーだったが、その跡地には背骨や羽の骨、肋骨など、デビルガンダムが本当に生物へ進化していたかのような亡骸ともいえる残骸が残されていた…。
後にこの骨格は富士山麓(第14回ガンダムファイトトーナメント会場)の地下深くに埋没され、こうしてデビルガンダムをめぐる事件は幕を閉じた。
小説版
アニメ版のストーリーが異なる小説版では、ネオジャパン最高権力者のオーギン首相がカッシュ博士と共にガンダムファイトの廃止を目論む一部の軍部の暗躍を阻止するために表向きでは世界最強のガンダムファイト専用機として造られた設定となっている。
しかし完成間近となってアルティメットガンダムは餌であり、反対派を誘き出すための策略である事に気づいた彼等は怒り、機体の強奪を謀るが父の片腕だった兄キョウジが先手を取ってアルティメットガンダムを操縦してコロニーから脱出した。
その後、キョウジは宇宙空間で機体を自爆させようと試みたが、自爆装置を作動させるには三重のセーフティ装置の解除と装置を解除するパスワードが必要だった。
これはアルティメットガンダムが悪意ある人間の手に渡ってしまった場合に備えた安全装置であり、さらに正規パイロットで拳法の達人であるドモンにしか動かせないよう、コクピットシステム内で統御コンピューターが生み出した分身と闘い勝利しなければパスワードが入手出来ないようにプログラムされていた。
切羽詰まっていたキョウジは闘いに臨んだが、拳法の修行を積んでいなかった彼は敗北し、アルティメットガンダムは統御コンピューターの意思により地球へ突入する。
ところが大気圏へ突入する際のショックによりコンピューターが狂い殺戮と破壊を繰り返すデビルガンダムへと変貌し、そしてキョウジは原作同様に機体に取り込まれてしまった。
スイス国境で起きたデビルガンダムとの戦いで、瘦せこけたキョウジが洩らした「そもそもデビルガンダムはドモンの為に造られた」という言葉を耳にしたドモンはその謎を追い、反対派に拘束されたオーギン首相から「デビルガンダムの製造や東方不敗の下での修行もガンダムファイトの体制を護るための作戦だった」という衝撃の事実を知る事になった。
デビルガンダムとの最後の闘いでは、チボデー達の力を借りてデビルガンダムの内部に侵入したドモンが中枢部にて統御コンピューターが作り出したスクリーン映像の分身デビルガンダムを石破天驚拳で撃破する。これにより管理権限がドモンに移った事で安全装置を解除され、デビルガンダムは自爆システムによって消滅した。
性能
アニメ版ではDG細胞による三大理論機能による圧倒的強さを見せたデビルガンダム。しかし小説版では、修復機能こそ持つもののDG細胞で構成された機体ではないので、MFを一捻りするくらいの「常識的な強敵」に収まっている。世界各国の正規軍による巨大な軍事力があれば駆除可能である。
関連機体、子機
デスアーミー
最も多数生成される子機。質より量の物量兵器である。バリエーションとして四足歩行型、空戦用の「デスバーディ」、水中用の「デスネービー」、ドラゴンガンダムやマスターガンダムに偽装した「デスドラゴン」「デスマスター」がある。
ガンダムヘッド
本体を守護するように生える長い生首。ガンダムのような頭部(基本形は角のないマスターガンダムのような形状だが、時折ガンダム、Zガンダム、ZZガンダムに酷似した形状の亜種も現れる事がある)が付いているが、噛みつく事で攻撃する異形である。
触手よろしくウネウネと出現し、口からは火炎とビーム、そして相手を拘束する為のケーブルを吐く。
デビルガンダム四天王
マスターガンダム
第12回大会優勝機・クーロンガンダムがDG細胞に侵食・変異した機体。
だが他機と異なり、前述のようにパイロット・東方不敗マスターアジアは一切DG細胞に侵食されていない。
グランドガンダム
ネオイングランド代表・ジョンブルガンダムが変異した機体。
通称「獅王争覇」。
小さな頭部とは不釣り合いな程に肥大化した4つの脚部を備え、その両脇からは4本の腕が生えており、他のモビルファイターが豆粒に見えるくらいの巨体を持つ。
二足形態のスタンディングモードと四足形態のアタックモードの2つの形態を持つ。
パイロットはドモンとの闘いの末死亡しているジェントル・チャップマンであり、DG細胞によって蘇生した一種のゾンビである。
ガンダムヘブンズソード
ネオイタリア代表・ネロスガンダムが変異した機体。
通称「天剣絶刀」。
人型形態のスタンディングモードと鳥型形態の空戦モードに変形する。
パイロットはドモンへの復讐に燃えるあまり自らDG細胞に侵食されたミケロ・チャリオット。
ウォルターガンダム
ネオスウェーデン代表・ノーベルガンダムが変異した機体。
通称「笑傲江湖」。
水中戦を得意とする機体で三足歩行形態のスタンディングモードと球型形態のアタックモードの2つのモードを持つ。
パイロットはDG細胞に浸食されバーサーカーシステムでウォン・ユンファの操り人形と化したアレンビー・ビアズリー(ただし、決勝大会直前の本機はアレンビーがパイロットでは無いと考えないと本編描写に矛盾が生じてしまう)。
レインのライジングガンダムとの闘いでバーサーカーシステムごと撃破され、アレンビーも救出される。
後にウォンを取り込んで復活し、宇宙に向かうゴッドガンダムを妨害をしようとするが、所詮ウォンは鍛えられたファイターでは無かった為に、駆けつけてきた風雲再起に蹴られて完全敗北してしまう事になる。
グランドマスターガンダム
デビルガンダム四天王が合体した機体。
デビルガンダムコロニーの動力システムがDG細胞によって変異した物であり、パイロットは地球圏支配の野望に燃えるウルベ・イシカワ。
その圧倒的な戦闘力でシャッフル同盟を苦しめるも、合体攻撃「シャッフル同盟拳」によって撃破され、ウルベも崩れ去った。
立体物
1/144、BB戦士シリーズにラインナップ。前者は最終形態限定であるが、従来型の倍の大きさの体格を持つ。後者は、第1形態限定だが各部関節が可動し、クロー展開ギミックが組み込まれている。
また、放送当時にB-CLUBより第1形態のガレージキットが1/144スケールで発売されていた。
アクションフィギュア「M.I.A」シリーズに第一形態・最終形態が各々ラインナップ。
前者は、クロー展開・脚部可動が組み込まれており、ミサイルが同梱する。さらに玩具独自の要素としてシャイニングガンダムに似た形状の脚部パーツも付属している。後者は、パーツ組み替えでMAモードに変形が可能で、デビルフィンガーを再現するパーツが同梱。
ガシャポンSDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。※現在、入手困難
ゲームにおける扱い
SFCソフト 機動武闘伝Gガンダム
ストーリーモードのラスボスとして下記の姿で登場。
モビルファイターのような人型となっている他、ロケットパンチを始めとした技を駆使する。
本編のと区別するためか「アナザー形態」とも呼ばれる。
SDガンダムGジェネレーションF
デビルガンダムの息子として『デビルガンダムJr.』というオリジナルガンダムが登場する。生き残ったデスアーミーが進化し集合、合体した後、さらに進化を遂げた結果誕生したデビルガンダムの末裔とされる機体。上下逆のまま浮遊しており、脚部に当たる部分は植物の葉のようなパーツが4つ繋がっている異形の機体。下半身パーツの先端を分離、変形させる事で『四天王ビット』という独自の兵器として操る。
スーパーロボット大戦シリーズ
駆除が困難なうえに勝手に進化していくなんでもありな危険物であるDG細胞は、敵勢力の一つとして頻繁に採用されている。
Gガンダムのストーリー再現として登場することも多い一方、原作終了後の設定で敵勢力がDG細胞の研究データの利用したり(MX)、復活する形で登場することもある(Rなど)。スーパーロボット大戦Tでは本来の姿であるアルティメットガンダムとして登場した。
敵勢力のクロスオーバーの題材としてもよく利用され、『蒼き流星SPTレイズナー』のキャラクターであるゴステロがデビルガンダムに搭乗したり、他作品の要塞を侵食して、デビルアクシズやデビル機動要塞、デビルウルタリアとなることも定番。
一方で、トラブルの元凶として頻繁に登場するため、「DG細胞を参戦させたいが為にGガンダムを参戦作品にしている」と揶揄するスパロボプレイヤーもいる模様。
ガンダムVSガンダムシリーズ
サイズこそ大幅に抑えられているものの、デビルガンダムコロニー形態がボスキャラクターとして参戦。一切の攻撃を遮断するバリアフィールドの展開や大質量攻撃など、攻撃のバリエーションが増えている。
体格が体格ゆえに動かないものの、時折現れるデビルガンダムヘッドはバリアを発生させてこちらの攻撃を妨害してくるので放置し辛い。また、専用のGクロスオーバーを持っており、巨大パンチが飛んでくる。
撃破後のエンディング画面では破壊されたデビルガンダムの残骸が映される。
スーパーヒーロー作戦
ユーゼス・ゴッツォがそもそもの設計者であり、カッシュ博士を促して造らせた、という設定になっている。その目的は、この世界において神に近い力を持つウルトラマンの力を収める容れ物である。
更にユーゼスによって構築された「クロスゲート・パラダイム・システム」(ゲーム開発者曰く、もしもボックスとタイムマシンが一緒になったようなもの)が組み込まれており、時空を跳躍する事が可能。
最終決戦では、カラータイマーのエネルギーで満たされたデビルガンダムにユーゼスが生体コアとなる事で超神形態・ゼストとして最終ボスとなり、プレイヤーの前に立ち塞がる。
ザ・グレイトバトルV
ゴッドガンダムが主人公の一人として参戦しており、デビルガンダムも終盤のボスキャラの一体として登場。
下半身が固定された形態で、ややSD風にデフォルメされた姿だが、かなりしっかりしたドット絵で描写される巨大ボス。巨大な腕を武器とするほか、主人公たちとのサイズ差から頭部バルカンもかなり強力な火器として描かれている。
悪党ダダの陰謀を追うファイター・ロア達が潜入した坑道の奥に待ち構えており、画面奥に向けて撃ちまくる3Dガンアクションで戦う。
DG細胞による攻撃はしてこないものの、肩アーマーを破壊すると緑色の細胞で覆って修復してしまうほか、頭部を破壊すると牙のような内部パーツや爛々と光る目のようなカメラが剥き出しになって恐ろしい顔になるといった原作要素も見せる。
DG細胞をまき散らす危険性などは無いようで、別の危険生物を追っていたロアたちからは「いたか?」「ここにいたのはデビルガンダムでした…」で軽く流されてしまう。
ガンダムブレイカー2
主人公(プレイヤー)がガンプラシミュレーターの中でプレイする架空のストーリーで、下半身を二脚に変型させた形態がラスボスとして登場する。
地球とコロニー国家の戦争の終盤、コロニー軍の司令官であるヴァルター・ハイゼンベルグ准将の抱く「圧倒的な力でパワーバランスを振り切ってしまえば、もう戦争は起きない」という戦争根絶の理念を実現すべく開発された最終兵器という扱いで、DG細胞という言葉こそ出ないものの、MSの残骸を合成した巨大MSやガンダムヘッド触手を生み出す、コロニーを侵食する、生体コアによって真の力を発揮するなど、原作に近い能力を持っている。
侵食したコロニーごと地球に落下しようとする、デビルコロニー落としとも言うべきとんでもない作戦を実行に移したものの、主人公により生体コアは救出され、デビルガンダムは一刀両断。その点では、「ガンダムを破壊する者」というタイトル通りの結末となった。
シミュレーター上の演出という体裁ではあるものの、見ようによっては「異世界の戦争にシミュレーターで介入していた」ようにも取れる演出になっているため、もしデビルガンダムが軍事利用されてしまったらというIFが実現した展開になっている。
ロストヒーローズ
リジェス・ファイトの参加者であるザムシャーを生体ユニットにヴェーダ・キューブで起動するが、マスターガンダム共々ヒーロー達に敗れた挙句、ザムシャーの激しい抵抗に遭って自らザムシャーを解放した。
その後、リジェスと融合すると最終形態に進化し、ガンダムの敵キャラ代表としてラスボス三連戦の一番手を務めた。
ロストヒーローズ2
本作での扱いもまた知性を持たないガンダム型の怪獣といった趣きであり、軍団の実質的な首領はマスターガンダムとなっている。しかし、前作以上にDG細胞が危険な存在として描かれている。
マスターに利用され、財団Xと共謀したNEVERやクロスボーン・バンガードと結託先を転々としていたが、ウィンド・キューブにてリジェスのかけらを取り込んで暴走し、一度はゴッドフィンガーに敗れる。
マスターの死後、ベリアル銀河帝国所属のババルウ星人の手でキューブとなった光の国を侵食し、「デビル・キューブ」を作り上げ、アストラを生体ユニットに取り込んだ最終形態に至るが、動力源であるグランドマスターガンダムを断たれて弱体化し、ヒーロー達に敗れる末路を辿った。
ちなみに、最終形態戦でウルトラマンレオを連れているとウルトラダブルフラッシャーでトドメを刺すイベントが発生する。
デビルガンダム軍団はDG細胞で耐性を増やしていく傾向にあり、しかも、デスアーミーやガンダムヘッドを生み出してくるので長期戦になるほど不利になっていく相手だが、耐性を無視して攻撃できる「キング・オブ・ハート」を持つゴッドガンダムは天敵なので育成しておくのも手。
なお、ユニットの候補者は他にティガやノーベルガンダムが挙がっていたらしい。
余談
- 今川泰宏監督によると、デビルガンダムのモデルは「魔王ダンテ」。巨大なガンダムの顔からガンダムの上半身が飛び出してくるというコンセプトはここから来ていると明言している。ちなみに「HG 1/100 シャイニングガンダム」の説明書では、ドモンの兄(キョウジ)の名前がダンテになっているというミスがある。
- 上記のデビルガンダムに先駆けて、ホビー漫画プラモ狂四郎作中にて同名の機体が登場。主人公京田四郎のライバルであるサッキー竹田が制作した4本腕の紅いガンダムで、グラスファイバー強化プラスチックやラテックスなどの異種素材を用いている他、隠しギミックとしてガンダム風頭部の中にクリーチャー然とした真の頭部が隠されている。サッキーの命名では本来は「ブラッディー=マリー」なのだが、『狂四郎風に名付ければ』という事でデビルガンダムと劇中でサッキー本人が呼んでおり、続編である「新プラモ狂四郎」でもその名で通ってしまっている。むしろ、本名であるブラッディー=マリーで呼ばれる事がほとんど無かった程。デザインはストリームベースの小田雅弘。さすがに現在では区別のためにブラッディー=マリーで呼ばれている。
- なお、「ガンダムVSガンダム」では四郎とドモンを僚機として出撃させると、「俺、デビルガンダムを倒した事があるんだぜ」と四郎が発言し、ドモンが驚く会話が展開される。
- Gの影忍では、他者の精神を取り込み、肉体もろとも侵食する宇宙生物が登場。主人公の記憶を取り込むことで『バイオ・ガンダム』と呼ばれる(作中人物は誰一人として呼んでいないが……)最強の分体を得た。デビルガンダムと似通った要素もあるが、こちらは純然たる宇宙生物である。
- 海外版ではデビル(悪魔)という名称は(ゴッドガンダムと同様に)宗教的な理由で使用出来ないため「Dark Gundam(ダークガンダム)」という名称に変更されている。
- 本来は荒廃した地球の自然を救うため造られた善意の産物であるにもかかわらず、その力が悪人に目を付けられたことで多くのモビルスーツと同じように単なる道具や兵器とされ、不本意な暴走の末にラスボスとなってしまった存在でもある。「使う人間の側の問題」で振り回された形であるため、ファンの間では「まっとうに歩んだアルティメットガンダムとしての未来も見てみたい」「救いはないのか」といった意見も無くはない。しかし本作終盤の内容が実質この二人の恋愛ドラマと化しており、文字通り最後の障害として立ち塞がる必要があったため、本編の形での退場となったようだ。これに関連しては「CONTINUE」誌Vol.33での都築真紀氏のインタビュー内容から「夜天の書周りの設定はデビルガンダムの境遇の換骨脱胎では?」と考える向きもあるらしい。「スーパーロボット大戦T」のあるルートでは、そのような救済の道も示されているので、知りたい人はアルティメットガンダムの記事を参照。
関連イラスト
独特な見た目で色んな所で増殖化している。
関連動画
関連タグ
アルティメットガンダム…元々の名前
マスターガンダム ガンダムヘブンズソード グランドガンダム ウォルターガンダム グランドマスターガンダム ガンダムヘッド
関連キャラクター
ジェネラルジオング:その他のガンダムシリーズにおけるラスボスの中ではこれに近い存在として多くのガンダムを圧倒する強さを秘めている悪の支配者
ガンダム・エアリアル:主人公機だが実はデビルガンダムとある共通点を持っている。
魔人ブウ(悪):作品は違うが最終形態と同じく自身の体内に別の自分を独立させて造り出す能力をもった存在。