概要
(純粋悪)がチョコに変えた(善)を飲み込んで変化した姿。(純粋悪)が主導権を握っているのか(善)と容姿が変わっている。
長身かつ筋肉質と、戦闘向きな体格になり、肉弾戦を得意としている。新たに気を感じる能力を身につけたものの、慣れていないせいか止まっている相手を感じ取ることだけにとどまり、気を感じながら相手の動きを読むことは出来ていない。
ゲーム『ドラゴンボールZ sparking』シリーズのキャラクター図鑑では、南の界王神を吸収した姿という解説があった。
(無邪気)だった頃の記憶も「オレ」の記憶として扱っているようで、孫悟空たちのことも覚えていた。これは以降の吸収を繰り返した後も同様。
性格
「自分は絶対に最強」という自負があり、"自分より強い者の存在は許さない"と断じている。勝つためならどんな卑怯なことでもやる卑劣さを持っている。本人曰く「勝利こそ全て」。
悪の面が色濃く出ているも体内に吸収された(善)の影響も多大に受けており、この形態になった直後に目を付けたミスターサタンを攻撃しようとするも「サ…タン…」と呟き、何かに引き止められるかのように動きを止め、彼を殺さないまま宮殿へと飛んでいった。
無意識や、無自覚でサタンを殺さないようにしているのではなく、宮殿でビーデルを見た時明確に「たとえ、サタンの娘であっても〜」といった発言をする辺り、サタン関連の事になれば完全に非情もしくは邪悪に徹し切れないくらいにサタンを特別扱いしていることがうかがえる。
また、これも(善)の影響なのか不明だが、(善)同様にお菓子好きでもある。
一見、戦闘に飢え、気の探知を会得したことで言い付けを無視して予定より早く神殿に強者を求めて闘いにきた……というふうに見えるかもしれないが、(悪)ブウになったのは(無邪気)ブウと悟空が闘った"2日後"であるため、悟空が言った「2日だけ待ってくれ」という言い付けをブウは律儀にちゃんと守っており、約束を反故にしてるのは実はZ戦士側である。
更に説明するならば、ピッコロの時間稼ぎは予定より早く闘うことになったためではなく、「ブウが想定以上に強くなってしまったため」である。
戦闘力
強さは超サイヤ人のゴテンクス以上で、ピッコロ曰く「以前のブウ(無邪気)を全てにおいて上回っている」とのこと。
ただし超サイヤ人3ゴテンクスとアルティメット悟飯とは実力差が大きく、その両者に圧倒され劣勢だった。超サイヤ人2のゴテンクス(実際に変身出来るかは不明だが)とは戦っていないが、実力的に近いのはその辺かそれより上程度ではないかと思われる。
気の感知能力も体得しておりある程度の強さも測れるようで、神殿に大きなパワーが集まっている事も察知していた。ただし悟飯やゴテンクスとの戦いにおいては普段抑えている力や、戦闘中の実力、或いは「自身と比較して強いかどうか」までは測れていない場面が多い(これは後に吸収変身した時のベジット戦でも同様であった)。
一方で界王神界にいたため既に仲間内でも死んだと思われていた"とおいところにいるつよいチカラ"の存在を、直感に近いレベルで察知していた。
気の性質も他のブウとは違い、戦闘力が表面に現れているようで超サイヤ人3に変身可能な悟空でも積極的に戦いを挑もうとはせず、ブウの体内で吸収された仲間たちを救出した後、ベジータに「いくらブウが元に戻ったといってもオレたちにはとても敵わない強さ、このまま出て行ったら絶対にやられちまう」と発言し代わりにフュージョンを提案する程である。
活躍
変身直後、サタンと子犬(後のベエ)を撃った人間のクズを即座に殺害。先述した様にサタンの殺害は躊躇し神殿へと飛び去る。
到着後に神殿を徒歩で一周し地球全土を見回した後、その場で拡散エネルギー波を空に向けて放つ。これで洞窟などに避難して隠れ住んで生き残っていた残り2割の地球人類を全滅させる。これは地球をほぼ傷付けずに行っており、恐ろしく精度の高い技術を示している。
その後ピッコロの策によって精神と時の部屋へ移動しゴテンクスと再戦。超サイヤ人のゴテンクスであっても優位に戦いを進めているが、反撃も多少受けていた。
戦いの最中精神と時の部屋に閉じ込められた事で焦り、凄まじいパワーを発揮して次元の壁を破壊して精神と時の部屋から脱出。宮殿に残っていたクリリン、ヤムチャ、18号達は抵抗も逃走も出来ず、一瞬でチョコレートにされ食べてしまう。原作ではこの顛末は省略されていたが、アニメ版では描かれている。
後を追って出てきた超サイヤ人3のゴテンクスとの戦いに望み、序盤は互角に渡り合うも初めて自分と後角以上の強さを持つ存在に焦燥し、精神面でも弱り次第に押され始めた。しかしゴテンクスの超サイヤ人3化が解け、更にフュージョンが切れたことで形勢逆転する。
直後、老界王神に潜在能力を解放された悟飯が現れ、圧倒されるが自爆して一時的に姿を隠す。そして、悟天とトランクスがフュージョンできる時間になると姿を現し、ゴテンクスに再戦を申し込み変身する様に挑発した後、隙をついてピッコロ諸共吸収してしまう。これによりゴテンクスとピッコロを取り込み、新たな形態に姿を変えていった。
この事に関しては「自分を脅かす存在(界王神界で修業中の悟飯)を感じていたのでずっと対抗策を考えており、ゴテンクスとピッコロを吸収することを思いついた」とのこと。
吸収形態については、魔人ブウの記事を参照。
その後、ブウの体内に入り込んだ悟空とベジータによって悟飯、悟天、トランクス、ピッコロを剥がされた事でこの形態に戻った(セリフも漢字が減り、ひらがなが多くなった)。
その際(アニメでは声のトーンがゴテンクス・ピッコロ吸収時以降のままだった)に、自分の異変に疑念をもったブウは自身の体内に別の自分を独立させて二人を急襲、排除しようと迫る。この時外にいる方の自身は全く動かない状態だったので、意識までも移行させたと思われる。
吸収を引き剥がされたことで激怒するが、悟空とベジータがもう合体出来ないと知り、そのまま二人に襲い掛かろうとしたが、ベジータがブウ(善)を引き剥がしたことで自我が崩壊。本来の姿である魔人ブウ(純粋)へと戻ってしまった。
アニメでは悟空との戦闘シーンが描かれている。自身の体内というアドバンテージによりあらゆる場所から出現して悟空を圧倒。膝を突いた彼の前で手をかざし、気功波でトドメを刺す寸前まで追い詰める。
しかし戦いの最中、悪ブウが悟空の気弾から善ブウを庇ったのを見ていたベジータが「こいつを引き剥がせばどうなる?」と善ブウを引き剥がすという流れになった。