CV:伊藤美紀
概要
漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラクター。
人間をベースに改造手術されたバイオタイプ(サイボーグ)の個体。
また人造人間セルを成長・進化させるための素材でもある。
同じく人造人間である17号は双子の弟にあたる。
本名は原作では明かされなかったが『DRAGONBALLフルカラー人造人間・セル編』第6巻において「ラズリ」という名前が明らかになった。因みに弟・17号の本名は「ラピス」で、二人合わせて由来は宝石の「ラピスラズリ」から来ている。元々は弟と共にストリートギャングをやっていた不良であったが、そこをゲロに拉致されて改造されたという。
人物像
切れ長のツリ目から覗く青い瞳と、金髪のストレートヘアーが印象的なクールな顔立ち。
Vジャンプ調べによると身長160cm、体重45㎏、バスト84cm(Cカップ)、ウエスト58cm ヒップ83cmとのこと。二次創作やフィギュア(後述・ドラゴンボールギャルズフィギュア参照)では特にバストを盛られる傾向が強いが原作では控えめ寄りである。
作中でも「可愛い女の子」「美しいお嬢さん」「キレイな顔」などと容姿(顔)の良さを言及される描写があるが、スタイルについて言及される描写は特になく頭身を含めて小さめに描かれている。
(同じ女性キャラでもブルマはプロポーションが整っていることが原作中で言及されている)。
改造の影響で、時代が進んでも外見は若々しくあまり変わらない。これに関しては、人造人間故に細胞の劣化が遅いだけとのこと。戦闘用人造人間なのでナメック星人同様、生体細胞維持のための水分補給のみで生体を維持でき、なおかつサイヤ人の如く修行によって基礎戦闘力の大幅向上が可能であると、原作者・鳥山明が監修した『DRAGONBALLフルカラー人造人間・セル編』フルカラー版コミックスにて公式設定となっている。
なお、ベジータとナッパらサイヤ人地球襲来時に、ドクター・ゲロ製作の蚊のように小さいスパイロボが孫悟空、ベジータ、ピッコロなどの戦闘力の高い異星人たちをはじめ、その仲間であるZ戦士の細胞を採取済み。後に、これによってセルが生まれるが、細胞の解析・研究などは17、18号の改造の参考にもなった可能性はある。
性格はクールかつ好戦的。倫理観には乏しく、欲しいもの(特に洋服)があれば平然と盗みを働く。ただし、未来世界の彼女たちは特に残虐さが顕著で、未来世界の人間のほとんどを虐殺しているのに対し、現代の彼女たちは歴史の改変の影響かずいぶんと角が取れており、「挑まれれば迎え撃つ」程度で必要以上に相手を傷つけるようなことはなかった。劇中において現代の18号はひとりも殺していない(17号はドクター・ゲロのみ殺害)。
開発者のドクター・ゲロのことは「自分たちを勝手に改造した張本人」と嫌っており彼の言うことを一切聞かず、現代では反抗的な態度をとっており、未来では17号とともに彼を破壊(殺害)している。
テレビアニメスペシャル版では、未来世界の18号が破壊活動をする理由が「人間を見ていると腹が立つ、だから人間が嫌い」と語られている。未来世界の18号は(17号もそうだが)基本的に遊びやゲームの延長的な感覚で破壊や殺人を楽しんでおり、「自動車で人間を轢き殺すゲーム」をまたやろうと17号に声をかけたり(この「ゲーム」はアニメで実際に描かれた)、コンピューターゲームに負けた腹いせで街を破壊したりする様子が描かれた。
一方で女性らしく衣類にこだわる描写もあり、戦いで服がボロボロになり不機嫌そうにしたり、田舎の店の衣類のセンスに辛辣な言葉を吐き捨てている。その他、髪をかき上げる癖がある。
クリリンとの結婚後は、一見高圧的な言動で尻に敷いているかに思われるが、娘や夫に対する細やかな心配りをみせるなど良妻賢母ぶりを垣間見せる(作中で、賞金などの話が持ち上がった際、クリリンに大会に一緒に出ようと呼びかけていた辺り、夫としてだけでなく戦士としてもクリリンを慕っていた節も見られる。)。加えて、一般人として時勢を享受し、天下一武道会では決勝戦で対戦したミスター・サタンに対し「わざと負けてやる代わりに賞金の倍額を譲渡しろ」と提案するなど世渡り上手な側面もある。
また、超の時代になってもなお関係は良好で、クリリンの誕生日プレゼントに最適なものをドラゴンボールに聞こうとしたり、旦那のカッコいい所を見て赤面したりしている
戦闘力
人造人間のため「気」を感じさせることがない身体を持つ。最終形態より更に戦闘力の高いメカフリーザを軽々と倒す実力を持つトランクスさえ敵わない強力な戦闘力を持つのに加え、体内には「永久エネルギー炉」を持っており自身の持つ力が尽きることが無く、生身の人間のように息切れなどを起こすことがない(ただし映画などでは疲弊する様子が窺える)。その出来は人造人間の中でも最高クラスで、出力も非常に高い。同時に暴走した際の最終手段としてゲロにより体内に自爆装置が備え付けられていたらしいが、後にドラゴンボールの願いにより除去された。
体も非常に頑強で、トランクスの剣に斬りつけられた際には逆に剣を刃毀れさせ、超サイヤ人のベジータのボディブローを見舞った際にも涼しい顔のまま動じることはなかった。
「永久エネルギー炉」によりスタミナは無尽蔵なので、どれだけ動いても体力が落ちることがなく、戦闘力が同じぐらいの者と戦う時は有利に働くため、17号や18号はベジータやピッコロと戦った時はスタミナ面で優勢に立つ場面が作中で描かれている。
こうした体の構造は弟の17号もほぼ共通しているが、女性ということもあり力は18号のほうがやや劣り、スピードは18号の方が早いとされる。ただし、これを踏まえた上でもその力は十分に脅威であり、本編を通して女性の中では最強クラスの戦士といえる。
なお、トランクスによれば「現代の18号たちの方が未来よりも強い」とのこと。
なお戦闘力を測るための「パワーレーダー」は、17号と同じく持っていない。そのため相手の位置の把握は目に頼っており、マイティマスクの正体に気づくまで時間がかかったのもそのせいだと思われる。
活躍
人造人間編
【人造人間18号】(左側:起動時服装 / 右側:ベジータ戦後服装)
起動された当時、自分達を勝手に人造人間へと改造したドクター・ゲロを激しく恨んでおり、17号共々ゲロの言うことを全く聞かずに緊急停止され、長らく研究所で格納状態にあった。
後に自らを改造し「人造人間20号」となったゲロだが、ベジータに19号を破壊され、自身も窮地に陥り、奥の手として止むを得ず17号・18号両名を起動する。
ゲロによって眠らされた際に従順になるように調整されたようだが、結局変わっておらず、17号とアイコンタクトをしてからゲロに従う演技を行う。隙を突いた17号がコントローラーを破壊。
18号は同じく格納されていた16号に興味を示し起動させる。それに対して怒鳴ったゲロを17号が攻撃し、彼を殺害(上述したように18号は直接手をかけていない。また、17号も現代で直接殺害したのはゲロのみで、よほど彼に対する恨みが深かったと思われる)。
その後、ゲロの後を追っていたベジータたちZ戦士と遭遇するが、当時の戦士たちの中でもズバ抜けて高い実力者であるベジータを持久戦の末に勝利。他の戦士たちもあっという間に撃沈してしまう。孫悟空に関してはベジータから「今は自分の方が上だ」と聞くと「(ベジータも悟空も)どっちも大したことない」と嘲笑した。
唯一、足が竦んでいたクリリンに対してはからかうように頬にキスして逃し、3体の人造人間は共にプログラムされていた「孫悟空抹殺」を当面の目標に、行く先々で強奪や破壊を行いながら気ままな旅をして過ごす。
アニメ版では戦闘シーンが追加されており、ベジータをからかうように遠くまで逃げたり、走行中のトラックの上で対峙したり、高速道路を逃げ回るといったシーンが描かれた。これまでは守りに徹していたが、攻撃に転じると完全に圧倒。ボディブローの一撃に対して膝蹴りでカウンターを決め、ベジータを吐血させた。しかもその際に人差し指でベジータの顎を持ち上げて引き離すなど『坊や』扱いしている(仕草は妖艶だが、この時は嫌悪感の方が強かったようで目付きがキツかった。吐血したベジータに寄りかかられる形になったからだろうか)。
ベジータにはスピードがあると評されたが、どちらかと言えば守りを固めつつ着実に反撃を入れ、無駄なく追い込むというクールな戦闘スタイルである。
身体も頑丈で先のボディブローを受けてもまったく微動だにせず、投げ飛ばされて岩盤に叩きつけられても平然としていた。また頭突きをしたときはベジータの額から出血させプライドを大いに傷つけさせた。
ちなみに18号は逃げと守りに徹しているが、ベジータは周囲の被害も考えず攻撃をし続けたため、原作以上に被害を出している(特に高速道路での戦闘では何台もベジータに車を破壊された)。
その後、突如現れた未来の人造人間・セルにより状況は一変。彼が完全体となるためには17号と18号の肉体が求められ、襲撃される。16号が奮闘するも17号は不意を突かれて吸収され、次は18号の番となる。天津飯の時間稼ぎによってその場を脱し、負傷した16号を連れて逃走。一転して今度は自分たちが狙われる側となる。逃亡中に18号を自爆させるコントローラーを手にしたクリリンと遭遇するが、彼に18号を殺すことはできず踏み砕いてしまう。クリリンの行動が理解できず動揺する中、セルと超ベジータの戦いが展開。圧倒的な力でセルを追い詰める。しかしセルの完全体に興味を持ったベジータの差し金により、結局18号は吸収されてしまう。
完全に吸収されてしまったかと思いきや、セルゲームの際、孫悟飯の攻撃によりセルの口からそのままの状態で吐き出され生還。戦いの終結後、クリリンらに連れられ神様の宮殿で目を覚ます。その際に彼女に対するクリリンのこれまでの行動が恋愛感情から来ていたものと知るが、一行に感謝を示すことなくクリリンを「チビのオッサン」とバカにして飛び去ってしまった。
が、しかし、神龍が呼び出されたことで空が暗くなった事に気付きこっそり様子を窺いに戻る。
18号から冷たくされてなお彼女への思いを捨て切れなかったクリリンは神龍への願いで、当初は17号と18号を普通の人間に戻してもらうよう願ったが、神龍の力を超えていたため却下された。ならばと「17号と18号の体内にあった爆弾を取り除いてくれ」と頼み、その願いはかなえられる。17号からも取り除くよう願ったのは、「セルに殺された人」と判断され、その人たちを生き返らせるという願いで復活しているのではないかと考えたから、また17号を18号の恋人と思っていたため、彼女にとって大切な相手も助けてあげたいと願ったからであった。神龍が去った後、姿を見せた18号はこうしたクリリンの心配りに対し悪態をつくが、最後は「またな」と告げて姿を消した。この時、黙って立ち去ることもできたにもかかわらず、わざわざクリリンの前に現れて先述の誤解を解いただけでなく、再会を望んでいると取れる言葉もかけており、18号の中で何らかの心境の変化が生じたことは想像に難くない。
未来世界の18号
【未来トランクスと対峙する未来世界の人造人間18号】(服装は原作本編時間軸で初登場時の服装と同じもの)
未来トランクスの暮らす「心臓病で悟空が死んだ未来の世界」では、悟空の死後に17号と共に突如として現れ、その圧倒的な戦闘力でZ戦士たちを次々と葬り去るとともに、ゲームのように破壊と殺戮を繰り返し絶望的な世界を作り上げる。その結果、未来の戦士であるトランクスが過去へ旅立つキッカケとなった。
現代と異なり性格は17号共々残忍だが、皮肉な事に戦闘力は現代の18号よりも弱い。
その後はトランクスによって斃されるが、ここでも歴史が二通りに分岐しており、一方の次元ではトランクスがゲロの研究所を突き止めてコントローラーによる操作で破壊し、もう一方では過去にタイムスリップしたトランクスが修行により人造人間を倒すまでの実力を体得し(先の人造人間編での出来事)、帰還した彼に一瞬で粉々に破壊された。
そして、前者の次元で誕生したセルが、トランクスを殺害しタイムマシンを奪い、17号と18号の生存する過去の世界へ旅立ち、本編にて完全体へと成長を遂げた。
尚、現代の18号は後にクリリン達から「悪に堕ちた未来の自身と弟」の存在と、その顛末を知らされている。
魔人ブウ編
クリリンとの結婚後は彼の住むカメハウスで暮らしており、彼との間に娘のマーロンを授かっている。
アニメ版ではオリジナル展開として、亀仙人から乳を揉まれるというセクハラ展開がある。怒りを顔に出しながら亀仙人の首を捻じ曲げる18号と、それでもセクハラを続ける亀仙人の攻防が描かれている。(ただし、原作において亀仙人からセクハラを受けるようなシーンは18号に関しては一切存在しない。)
悟飯から、セルとの戦いから7年ぶりに開催される天下一武道会の話とその賞金金額を聞き、夫婦揃って出場することを提案。当然ながら、人造人間ゆえにその常人離れした実力で予選を軽々と通過。途中、バビディ一味とそれを追う東の界王神、そして彼に協力しようと多くのZ戦士が試合を放棄したこともあり、ついには決勝戦まで進出。
決勝戦では悟空達がいなくなってしまったため、残りの選手で戦うバトルロワイヤル形式となる。その際に美形の選手ジュエールからナンパされるが冷たくあしらっている。
試合開始と同時にジュエールから真っ先に狙われたが軽く一蹴。そして孫悟天とトランクスが扮したマイティマスクとの接戦となり、互角に戦うも超サイヤ人に変身され押されかけるが、正体を見破ると気円斬で衣装を切り裂き『二人で戦っていた』事実を露呈させ失格にさせた。この時代においても18号は「ベジータ親子」と「悟空の息子」に勝利したということになる。
ミスター・サタンとの戦いになるもミスター・サタンの面子を守るために八百長試合を持ちかけ、わざと負ける代わりに、後日、優勝賞金の倍額の金を譲渡させた。(八百長の際はサタンのあまりの弱さに演技も忘れてかなり引いていた)。
武道会終了後はベジータに殺された人々を生き返させるべく、ブルマ達のドラゴンボール集めに同行する。魔人ブウが復活して以降は、その脅威から逃れるために神の宮殿へ避難する。しかし、精神と時の部屋から一人脱出したブウによって仲間達共々チョコレートにされて食い殺される。
アニメ版ではマーロンを抱きかかえて逃げるシーンが描かれ、壁の向こうから放たれた光線でチョコレートに変えられてしまっている。気を感じさせない18号がなぜ狙い撃ちされたのかについては、娘を連れて逃げたことが仇になったと思われる……。
後にナメック星のドラゴンボールの願いにより他の地球人たちと同じく生き返り、悟空の元気玉に協力した。それから10年後の最終回では親子で天下一武道会の観戦に訪れた。容姿はあまり変わっていないが、髪や服装は年相応なものになっている。
クリリンとの馴れ初め描写は作者である鳥山氏がもともと恋愛描写を苦手としていたため作中では直接的には描かれていない。ドラゴンボール超全集年表によるとエイジ770年(セル編終了から3年後)に結婚、翌年にマーロンを出産している。
劇場版『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』
先の天下一武道会で約束した通り、サタンの下に八百長の報奨金の受取(ユスリ)に訪れるが、その最中にサタンの幼馴染・ジャガーの付き人・メンメンが割って入り、サタンに彼の作ったバイオ戦士と対戦するように強要する。用事を早く済ませたい18号は自らその戦いに加担し、ジャガーのバイオ戦士を軽々と打ちのめすが、その前に遺伝子から復活したバイオブロリーが現れる。
18号は果敢に挑むものの、反撃を受けて大ダメージを受け腕を負傷してしまう。(この際、攻撃がまるで通用せず、息切れを起こす様子が見られた。)
その後も片腕が使えない状態で必死に立ち向かうも圧倒され、そのたびに壁やフェンスにたたきつけられ倒されてしまった。あまりの衝撃に気を失い、エネルギー波に呑まれるすんでのところでクリリンに助けられるシーンも。
ドラゴンボールGT
原作最終回からさらに5年が経過しているが風貌自体は変わらず、衣装は落ち着いた婦人服を着用している。
他の地球人たちと同じくベビーに操られ、クリリンにツフル星移住計画の順番待ちをさせていたが、結局地球に残留することになり立腹し、買い物に従わせて荷物を全部持たせるなど、完全に尻に敷いている姿が描かれた。
一方で超17号編では、地獄のドクター・ゲロ達に洗脳された17号により目の前でクリリンを殺され、その場に泣き崩れる。同時に実の弟に対し激しい怒りを露わにし、全盛期さながらの気迫で挑みかかるも、パワーアップした17号には叶わず重傷を負う。その際死んだクリリンに今までの自身の想いを伝えた。その後、悟空と協力して超17号と再戦。超17号に気弾の乱射を見舞い吸収させることで動きを封じ、その間隙を突いた悟空の龍拳により大ダメージを与えることに成功する。最後は悟空が放ったかめはめ波により超17号は斃された。
最終回のクリリンの台詞によると、時折彼と組み手をしていた模様。
ドラゴンボール超
魔人ブウとの戦いから4年後のある日。ブルマの誕生日パーティーに招待されビンゴの景品目当てで夫婦揃って参加。しかし会場内で突如破壊神ビルスが暴れだしピッコロや天津飯と共に止めに入るもあっさりやられてしまう。その後ビルスは悟空の手によってビルスは落ち着き、仲間達と共にパーティの続きを楽しんだ。
『復活の「F」』編ではフリーザ軍に戦いを挑みに行くクリリンの頭を剃髪し、クリリンよりも強い為、自身も戦いに参加しようとするが、止められ一人戦いに向かうクリリンに惚れ直した。
その後も『破壊神シャンパ編』では夫婦で試合を観戦しに行ったり『“未来”トランクス編』ではクリリンと共に、未来から再びやってきたトランクスを未来の自分を踏まえたブラックジョークを入れながらも温かく迎え入れたり、トランクスとマイが帰還する際も温かい言葉を送り見送るなどクリリンの良き妻として登場している。
また68話の神龍への願いを決める話ではクリリンが自分とマーロンがほしがっているものを贈ってくれる半面、自分は特に要求してくるものがないことを気にして、逆に彼に何かをプレゼントしようと考え、クリリンのほしい物を聞くのに神龍への願いを使おうとした。また同じく神龍の願いを望むトランクスと悟天に「小さいうちからお願いすればなんでも手に入ると思うのは教育上良くない」と諫めたり(自分も神龍の願いに頼ろうとしていた流れから「お前が言うな」とツッコミが入りそうなシーンに見えるが、彼女はクリリンのほしいものを聞こうとしただけで、プレゼント自体は自分で用意しようとしていた点がトランクスたちと異なる)、熱を出したものの病院でも治療できなかったパンの治療のために神龍への願いを悟飯に譲るなど良妻賢母らしい面が見られた。
『ドラゴンボール超』第83話「第7宇宙代表チームを結成せよ! 最強の10人は誰だ!?」では、孫悟飯により「人造人間17号と人造人間18号の2人は元は人間で、細胞レベルで超人に改造してあるだけ」と語られた。
『宇宙サバイバル編』では夫のクリリンや双子の17号らと共に第七宇宙の選抜メンバー10人の中の一人として参加する。
パニックを防ぐためとはいえ「敗北したら宇宙が消滅する」という重要な事実を報せないままスカウトしようとする悟空たちに疑いの目を向けるが、悟空たちにごまかされ、一旦は矛を収めることにした。
その後真相が発覚し案の定悶着となるが、ブルマが実際に賞金を出すと名乗りを上げたことで出場辞退は回避された。
【両手からエネルギー弾を連射する人造人間18号】(力の大会戦での服装)
力の大会では、単独で第9宇宙の代表戦士ソレルを、第11宇宙の代表戦士タッパーとココットを倒し、続いて17号との連携で第2宇宙の代表戦士リブリアンと第3宇宙の代表戦士ビアラを連続して倒すといった活躍を見せるが、第3宇宙の合体戦士アニラーザによって場外から落ちかけた17号を身を挺してまで救い、その代わりに自らが場外へと落ちて脱落した。
脱落したものの、縁の下の力持ちとして陰で活躍をしていたが、漫画版ではクリリンや天津飯と同様、何も活躍の場面が無いまま終わってしまった。
劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
【人造人間18号】(セルマックス戦での服装)
超(スーパー)戦士の中では唯一の女性戦士だが、高い戦闘力を買われて悟天・トランクス共々参戦、セルマックスと戦う。不老長寿体質なので、一般人に怪しまれないように髪型や老け顔メイクで加齢した容貌に擬態している。
決戦後は自身と17号がかつて殺めたドクター・ゲロの孫であるドクター・ヘドと対峙しているが、特にこれと言った言及は無く、ヘドの方も作中でゲロの存在を疎ましく思っていた様子から彼女の事を仇だと思ってはいない模様。
ゲーム作品への出演
ドラゴンボールの中でも貴重な「原作に登場している戦闘能力の高い女性キャラ」という事もあってか弟の17号を差し置いてプレイアブル化する機会は非常に多い。
ゲームボーイアドバンスゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』では、17号、16号と共に地球の戦士たちを次々と倒し、悟空と勝負を繰り広げるIFストーリーが描かれた(操作できるのは18号のみ)。悟空を破って勝利するも命まで奪うことなく、互いに再戦の約束をした後立ち去って行った。
目標を失った一行はセルを完全体へと育て上げるが、その力は18号たちを凌駕するほどまでになっていた。反旗を翻された18号たちは追い詰められるが、16号の自爆攻撃によりセルは消滅した。
その後、18号と17号は「(トランクスのタイムマシンを奪って)未来からやって来た自分たち」と遭遇。破壊と殺戮を愉しむ未来の自分たちに嫌悪し、勝負を挑む。結果は見えており、現代の18号たちの勝利に終わった。そして17号の提案でタイムマシンを使って別の時代へ行くことに。その際に17号は、こうやって「無駄なこと」を楽しんでいられれば未来の自分たちのようにはならないと言ったのだった。
『ドラゴンボールゼノバース』では、時の界王神の依頼により主人公の師匠となる。始めは報酬目当てだったが次第に本気で入れ込むようになり、やり遂げた際はゼニーでは得られない充足感を感じていた。また17号や16号と悟空を探していた頃を思い出し「またあんな風に旅がしたい」と言ったりするなど、性格は多少マイルドになっている。シナリオ上人造人間編がセルゲームから始まるので本編での登場はなく、「未来の18号」の方がパラレルクエストの敵として登場している。
『ドラゴンボールゼノバース2』にも時の界王神の依頼により主人公を鍛えている。「∞の歴史編」ではパートナーとして連れて行くことも可能。セルゲームでは未来の17号と18号の二人から「おばさん」と挑発され、二人を連れて戦線離脱、その後全てが終わったタイミングで一人帰ってくるため怒りの余り一人で叩きのめした模様。黒幕との戦いでは「別の歴史から連れて来られた17号」と対決。18号は懸命に弟を説得しようとしたが、彼が「一度18号を壊してみたかった。別の時代の18号なら遠慮する必要はない」と耳を貸さなかった。呆れた18号は愚弟との戦いを決意する。
ちなみにクリリンをパートナーとして連れて行った場合、黒幕との戦いで敵として登場する。この18号は別の歴史から連れてこられた存在であり、詳細は不明だがこの18号の歴史では一家は悲惨な状況にあるらしい。家族のことを愛しているゆえに「報酬」と引き換えに主人公たちと敵対する。クリリンは、歴史は違っても自分たちは夫婦だと懸命に説得を続けたが、18号は「別の歴史のクリリンなら別人だ」と跳ね除け、倒されるその時も耳を貸すことはなかった。
その後、悟空とのラストバトルでは「クリリンの妻である18号」が応援に駆け付ける。最初は悟空との戦いに勝ち目がないと思って撤退を提案しようとしたが、すぐに思い直し「わたしに攻撃したら人妻にちょっかいを出したってチチに言いつけてやる!」とド卑怯な台詞を言い放ち、悟空を動揺させた(余りにも手段を選ばないやり方だったのでクリリンもドン引きしている)。
DLC「Future saga Chapter1」にて『超』の18号がプレイアブルキャラクターとしてついに登場した。メインストーリーには登場しなかったものの、追加パラレルクエスト2つに登場。1つはクリリンにお家から出るなと言われ、さらにクリリンが帰ってこないため、プレイヤーとともにクリリンを探し出す。
2つ目は愛を探究するためにやってきたリブリアンに強制的に同行する羽目に。しかし連れ回されたせいで18号は怒り、反抗してプレイヤーとリブリアンの敵となる。撃破後はなんとリブリアンの宇宙船を18号が盗んでいってしまった。盗んだ宇宙船を返したか売ったかはわからないが…そこはご想像におまかせする、ということだろうか…
『ドラゴンボールファイターズ』では、人造人間21号編にのみメインキャラクターとして登場する。それ以外のエピソードでは意識を失っているため仲間にならない(しかも洗脳されているので敵としても登場する)。
21号たちによって主人公(プレイヤー)の精神とリンクさせられており、事態の解決のため一行に協力する。その過程でクリリンと戦うことになってしまい、仲違いしたと思ってずっと罪悪感を感じていたが、後にクリリンの方は18号にも事情があると気づいていたことが判明する。
途中からヒロイン役が21号になってしまうため終盤では影が薄くなってしまった。最後の戦いも21号が務める。
サブイベントでは、クリリンがヤムチャから「人造人間の女が好みなのか(21号が気になるのか)?」と問われ、動揺している場に登場。漆黒のオーラを放ちながら二人の背後に立つ姿はまさに羅刹。視線から18号の存在を察知した二人は、振り返ることなく目の前の敵を倒すことに集中する(18号のご機嫌を取るため)。
更にそのヤムチャとのサブイベントもあり、どれだけ役に立てるかわからないと言うヤムチャに対し、遠回しながらも今より強くなれと励ましたところ「人造人間は冷たい。マーロンが18号に似たらクリリンも苦労するだろう」と言われ、怒って睨んでいる。
フリーザのクローンを前にした時は「コイツは昔、クリリンを殺した」と激しい怒りを見せている(クリリンが生き返っているからこの程度で怒りで済んでいるとのこと)。
『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では、異変によって生じた別の歴史の17号&18号が登場。未来トランクスがいた未来世界を舞台としているが、人造人間の派閥が徒党を組んでゴクウブラックと戦っているという少し違う内容となっている。
この世界の17号と18号は善良な性格であり、ゴクウブラックに対抗するレジスタンスを結成し、人間たちを保護していた(ある人物から悟空の暗殺依頼を受けたヒットも協力している)。ヒーロータウンから迷い込んでしまったニムも保護していた。
逆に16号は、無言でいきなり襲い掛かって来るような凶暴な人格になっている。このため主人公たちによって止む無く破壊された。
13号、14号、15号から「孫悟空を倒す」という目的が一致していることから仲間に誘われているが、「生き物を大切にしない」という理由により断っている。
現代からやって来たビートたちと協力して人造人間13号らを撃破し、続けてゴクウブラックも追い詰める。しかし、黒幕であるシーラスが現れたことで戦況は一変。ゴクウブラックはアムズに吸収され、続けてヒットまで吸収されてしまった。
実はヒットに悟空の暗殺を依頼したのはシーラスであり、ゴクウブラックを超サイヤ人ロゼに覚醒させるための駒として利用していたのだった(パワーアップさせてから吸収するつもりだったため)。17号と18号は、シーラスを追う一行と別れ、ニムに対し「頑張れ」と言葉を送るのだった。
エクストラシナリオではゲロとミューが敵として立ちはだかる。合体13号や超17号、19号を従え、邪魔者であるビートたちを始末するべく襲い掛かってくる。超17号は19号と合体してパワーアップし、更には18号まで取り込んで更なる形態へと変貌してしまう。だが合体13号はビートたちによって倒され、超17号は17号のパワーで動きを抑えられる。その間隙を突いて18号は分離に成功。超17号は爆発四散した。そして悪の科学者二人組にも姉弟の怒りが炸裂し、挟み撃ちによる気弾攻撃によって葬り去ったのだった。この歴史においてもゲロは17号&18号に殺されることとなった。
別のエクストラシナリオでは、アムズに吸収されたゴクウブラックをザマスがポタラを利用して助け出し合体。合体ザマスとなって一行と死闘を繰り広げる。不死身であるザマスはどうやっても倒すことができないため、永久エネルギー炉を持つ17号と18号が時間を稼ぐ間、ビートたちがシーラスを倒して異変を解決しに行くという後味の悪い終わり方となった。
スーパードラゴンボールヒーローズアバターズ!!
よく似た容姿の女子中学生(ギャル)である「蒼野カズハ」が登場。主人公ビータに好意を抱いているようで、わかりやすいツンデレぶりを披露する。SDBHでは全国大会3位の実力者。
クリリンの嫁要素はないのかというとそうでもなくクリリングという栗をモチーフにしたブランド品を愛用している。
詳しくはリンク先の登場人物紹介を参照。
メガハウスのドラゴンボールギャルズフィギュア
メガハウスから生産された18号のドラゴンボールギャルズフィギュアは、これでもかという爆乳巨尻にデザインされており、多くの男性を歓喜させた一方で「原作ファンへの冒涜」と過度のアレンジを批判するレビューもあり、賛否両論となっている。
人物像で記したように原作では胸や尻は比較的控えめであり頭身自体も小さい。また、ブルマのようなバストサイズの言及やパフパフシーンなどは描かれていない(アニメでは亀仙人から胸を揉まれるシーンがあるが原作では一切無し)。
関連イラスト
別表記
関連タグ
ドラゴンボール ドラゴンボールZ 人造人間(ドラゴンボール)
関連動画
人造人間18号(限定公開)
※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より転載
関連リンク
【集英社運営・ドラゴンボール公式サイト『ウィークリー☆キャラクター紹介!第6回目は人造人間・セル編の「人造人間18号」!』】(外部リンク)