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CV 矢田耕司沢木郁也(ドラゴンボールフュージョンズ)


概要

ドラゴンボール』に登場するキャラクター。

レッドリボン軍の天才科学者として人造人間を作り出し、自らをも素体として改造手術を施し、バイオタイプ(サイボーグ)の個体となる。マッドサイエンティストとして人造人間・セル編にて初登場する。


かつてレッドリボン軍に所属しており(その当時の産物が人造人間8号(ハッチャン)などを始めとする兵器の数々である)、それを壊滅させられたことで孫悟空等を恨み、復讐のため人造人間の技術を磨いてきた。なお劇中では語られないが、レッドリボン軍創設時のメンバーだったとのこと。レッドリボン軍壊滅後開発後は、レッド総帥の息子のマゼンタをスポンサーとして人造人間の研究開発を続けていた。


活躍

南の都から南東にある島の都市を19号とともに襲撃。見咎めた悟空たちト対峙する。

悟空等の前には、ドクター・ゲロによって造られた人造人間20号と名乗って登場。近くにいた一般市民の喉を潰して首なし死体にしたり、都市を破壊して悟空を怒らせるなど残虐性を見せた。


自身を悟空等と闘えるレベルに改造して戦いを挑んだが、この判断と行動はある意味苦肉の策であり、強力ながら従わせることのできなかった人造人間16号17号18号や、未完成の研究であったセルを隠していた。


結局は、戦力を見積もり損ねて形勢不利となり、唯一従順な部下であった人造人間19号も失ってしまう。17号等に頼ろうとするも、懸念していた通りに17号は反逆。

17号と16号に興味を抱き起動させようとする。それを止めようとしたゲロは、首を斬られた上に頭を潰されて殺害(破壊)されてしまう。自身が殺めた一般市民と同様の死に方という、皮肉な最期であった。


ただし、研究所は地上部分のみが破壊されただけで地下にあるコンピューターは健在で、セルの研究を続けていた他、劇場アニメ『極限バトル!!三大超サイヤ人』では人造人間13号たちを起動させている


科学者としての才能

研究のために手段を選ばない悪人である一方、倫理面を考慮しない純粋な科学者としての天才ぶりに関しては極めて高く評価されている。

破損した16号を修理したブリーフ博士や、17・18号の設計図を観たブルマは父娘そろってその技術力に驚愕していた。

実際、人造人間達の性能はもちろんだが、「完全なロボット型である16号」と「有機体を素体とした17・18号」を完成させるのは、様々な科学分野や兵器開発に極めて高い水準で精通していなければ不可能だろう。


また、悟空達を密かに監視・情報収集してセルの開発を影から支えた小型偵察機械も地味ながら特筆に値する発明と言える。

レッドリボン時代の軍務経験から、隠密性に優れた情報収集手段の重要さを極めてよく理解していたのだろう。


16号の時点で完全なロボット型の人造人間の作成に成功しているが、17号・18号は人間ベースのタイプに戻している。

これは元々2人を、人造人間の完成形であるセルが更に進化するための強化パッチとして作成していたため。


欠点として、製造・改造した人造人間達の人格・人間性について、「(目的に関係なく)極端な悪人あるいは善人を造ってしまう」という傾向があり、忠実な人格を作り出せたのは19号しかいない。

良くも悪くも人間味が強すぎるロボットや感情表現が豊かなものなどを造ってしまう則巻博士とは対照的であるとも相似的であるとも言えるだろう。


人造人間としての性能

人造人間(サイボーグ方式)としては、19号と同格か僅かに勝るスペックを有するとされ、19号同様のエネルギー吸収装置を持つ。

しかし、総合的な力量としては、先発の16~18号に劣っており、前述の通り一方的にやられてしまっている。

3人と同じ永久式エネルギー炉を有していれば、少なくとも一方的に殺されるようなことも無かったのかもしれないが、自身の改造手術を実行させたのは唯一の成功作としていた19号であり、それ故に技術上で何らかの問題があったと推察される。

その理由としては、

  • 老体では永久エネルギー炉の移植に耐えられない可能性があった
  • 17・18号と16号とでベクトルは違うが、いずれも(ゲロから見て)人格面に問題があったことから、ゲロ自身の生体脳に未知の悪影響を与える可能性を危惧した
  • 有機体を素体とした改造に適合するのは、限られた体質・遺伝子の持ち主である必要があった(2体が同系統の遺伝子を持つ双子である事も根拠になる)」

などが考えられる。


また、ゲロ自身が自分の延命を望んでいた節もあり、17号・18号に比してより機械化が進んでいるのは、生物の寿命という観点からは機械化型の方が「不老不滅の存在」という理想に近かったのかもしれない。人造人間達が完全に老化を克服しているのであれば、まずゲロ自身がその恩恵を自らの肉体に施しているだろう点でも実態に合致するだろう。


なんにせよ、純粋な戦闘用人造人間としての性能面で16~18号に大きく見劣りしているのは確かであり、彼らの暴走を止める手段として実力行使ではなく緊急停止装置という保険を用意し、必要とあらばこれを使用していたようだ。

また、最終手段としての自爆装置も組み込んでいたが、ゲロ自身がそのスイッチを押す事はなかった。


疑問

作中では19号と共に南の都近辺の島の市街地で破壊活動を開始しているが、何のために襲ったのか特に語られていない。

19号が「いきなり見つかった。ソンゴクウだ」と発言していることから、悟空を探していたのは間違いないだろう。


のちに「研究所は北の都近くの山中にある」という設定が追加されたことで、「なぜ手近な北の都ではなく、空を飛んでも何分も時間が掛かるような南の都付近までわざわざ移動したのか?」という疑問が生じることになった。

これについては、研究所が近い北の都では顔が知られていて、素性がバレる可能性があったので避けた、とも解釈できる。科学者の世界では高名な存在であり、ブルマも本で顔を知っていた事からして、「地元の有名人」であったとしても不思議はないだろう。


また、ゲロ自身は「孫悟空の戦闘力の成長は地球でベジータやナッパと戦った時点でほぼ頭打ちと判断した」という旨の発言をしている一方で、彼が開発した人造人間16〜18号の戦闘力は、フリーザとコルド大王を瞬殺したトランクスすらはるかに凌駕しており、上述の制御問題を生み出してまで、そこまでの過剰戦力を作り出した理由は不明。

本人の最終目標がレッドリボン軍時代と同じ世界征服だったと考えると、当時の悟空すら凌駕する最強ロボット達とその製作者達への対抗を念頭に置いていた可能性もある。


とはいえ、身も蓋もないことを言えば、単に作中で設定を変更しただけとも言える。

当初の構想では、人造人間編は19号と20号の2人がラスボスであり、そこから編集者の要望で17・18号→16号→セル第一形態→第二形態→完全体と次々インフレしていったという裏事情があり、上記の矛盾もその都度の設定変更の煽りを受けたことも考えられる。


アニメシリーズでは

アニメ版では、セルを誕生させた理由がセルの回想にて語られており、あらゆる武道家を凌駕する究極の戦士を生み出すためであったという。ちなみにこの時間軸におけるゲロは、既に人造人間に改造済みであり、17号に首を斬られた後に18号にトドメを刺されている。


劇場版『極限バトル!!三大超サイヤ人では、彼の死後に研究所のコンピューターが完成させた人造人間13号14号15号も登場している。


ドラゴンボールGT』では地獄でドクター・ミューと出会い、打倒・悟空と世界征服のために手を組み、17号の機能を最大限引き出すための手段として地獄の新17号(ヘルファイター17号)を完成させる。その後、地獄にいた多数の悪役達と供に地獄から脱出し混乱を引き起こすが、ドクター・ミューが新17号に自分の命令のみに従うようにプログラムを書き換えており、裏切られた事で再び17号に破壊されてしまう。破壊される際には『またしても…』と悔いるような表情を浮かべていた。


ドラゴンボール超』のテレビシリーズには一切登場していない。しかし、彼が開発した17号と18号は修行によってその戦闘力を増大可能と判明。力の大会で大活躍した上、17号に至っては最優秀選手に選ばれる結果を残したので、その技術力について再評価されることとなった。


映画『スーパーヒーロー』において明確な家族関係が判明する(後述)。


ゲームにて

スーパーファミコンに発売された『超武闘伝』に初登場し、プレイヤーキャラとして参戦していた。相手の必殺技を吸収し、体力を回復させると言う異例な特殊能力を持っていた。


GBAで発売された『舞空闘劇』ではifストーリーの主人公として登場。18号とセルを利用して悟空やベジータに立ち向かうものの、失敗すると必ず研究所に逃げると言う、悪の科学者ならよくあるパターン(さながらDr.マシリト)を見せていた。何度も挑戦して何度も敗北した事から、次第に悟空を抹殺する復讐心から悟空に挑戦する楽しみに一変し、最後では悟空を倒す目標として更なる人造人間を作り続ける、どこか明るい風景を見せた。

自称天才科学者でありながらどこかお間抜けな設定も加えられているため、よくあるどこか憎めない愛らしい悪の天才科学者に仕上げられている。そのため、何度やられても再び挑戦すると言う不尽の闘志から、宿敵である悟空から高く評価され、非常に気に入られている。ちなみにこのエピソードでは、メカフリーザやセル(不完全体だが忠実)を開発した事となっている。


ニンテンドーDSの『舞空烈戦』ではifルートで孫悟飯のエネルギーを吸収したのを皮切りにZ戦士を全滅させ、18号と17号らを屈服させるまでの力を得る。

更にセルと遭遇し完全体にするために抵抗する18号を倒し、セルは完全体となる。

しかしセルがいずれ自分を裏切るかもしれないと疑心暗鬼になり、セルのタイムマシンを遥か未来に追放し自らも新たな生命体の研究を求めて宇宙に旅立った。


またゲーム『ドラゴンボールZ』シリーズでは独自に強化版サイバイマンを開発したり、『レイジングブラスト』ではブロリーを洗脳したりとその開発力の高さが窺える。そして『ドラゴンボールオンライン』では自らのクローンまで作り出してしまう。

ドラゴンボールヒーローズ』、『スーパードラゴンボールヒーローズ』では名称不明の強化形態まで登場。闇の気を発しており、脳みそがむき出しと言うグロテスクな見た目になっている。


人間時代

【同人誌表紙】双子の過去

劇中ではレッドリボン軍に所属する科学者と言われていたが、実際には創設メンバーの一人であり裏トップという立場だった。

本編では触れられる機会が無かったが、実は既婚者であり、ボミという名の妻と、レッドリボン軍の上級兵士だったが戦死した後に16号のモデルとなった息子・ゲボが居る。加えて、映画『スーパーヒーロー』ではゲボ以外にもう一人息子がいたことが明かされ、その子供であるドクター・ヘドという孫が登場する。

悪逆非道のマッドサイエンティストとしての印象が強い一方、我が子を再現するも失敗作として封印していた16号の扱いを見るに、家族に対しては人間的な情があったことが窺える。

実際、自分を嫌って家を出た次男夫婦に対し、その息子のヘドが両親の死後、博士号や医師免許を取得しつつ問題なく生活できる程の遺産を残している等、動向は把握していたらしく、研究所近くの北の都ではなく南の都近辺で暴れたのは次男夫婦がそこで暮らしていると知っていたからではないかとも言われている。


余談

マシリト以上の非道な悪役キャラであるためか、鳥山明の連載作品の中では珍しく、本編中にてそれらしいスケベエピソードがない科学者。千兵衛は言わずもがな、マシリトもそれなりにムッツリスケベかつ隠し子いるし、ブルマの父親のブリーフ博士もエロ本コレクションしてたりするし、そのブルマも割と女性の立場としてスケベだし(ただし宇宙で2番目に強いとされる男と結婚してからは身持ちは固くなった。連載初期は(一部仕方なかったとはいえ)亀仙人等の相手にスケベな行動を働いている)。


そんなスケベ心がない彼がドラゴンボールの科学者キャラの中で唯一明確に死亡し、救済がないのは皮肉か。

ただし上述の通り、大盛徳之進(一応元妻帯者だった)やフラッペ博士のような、出番が良くも悪くも少ないことや改心の余地などによるものではなく、男性も女性も関係なく自分の手駒にしようとする非情さや、他者の命や体を傷つけることに対する躊躇が少ないこと等が起因していると思われる。


人造人間・セル編のエピローグで、ドラゴンボールによって「セルに殺された人達を生きかえらせてあげてください!」という願いが叶えられたのだが、これだとドクターゲロ(20号)と19号に殺された南の都の南東の島の人々が対象外になってしまい、生き返ることができない。(またベジータと18号の戦いのとばっちりで殺されたトラックの運転手も)。ラディッツに殺された農夫やナッパに消し飛ばされた東の都の人々と同様に連載の長期化で主敵以外に殺されてしまった人々の存在がスルーされてしまう形になったと言えよう。


名前の由来はそのまま「ゲロ」から。

余りに酷い由来だが、彼の親族も軒並み吐瀉物を元にした名前であり、「博士=吐かせ」という連想から付けられた説がある。

一方、ブルマやその親族は「履かせ」るものを元にした名前が多く、真相はどうあれ中々の説得力ではある。


関連イラスト

改造後の人造人間20号のイラストが圧倒的に多い。


Redraw - Android 20人造人間20号人造人間19号・20号ゲロ転100話記念


関連タグ

マッドサイエンティスト

人造人間・セル編 人造人間

人造人間8号 人造人間16号 人造人間17号 人造人間18号 セル

レッド総帥:彼が所属していたレッドリボン軍の総帥。ちなみに、彼も部下に殺害されている。


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