概要
世界征服を目論む悪の軍団で「世界最悪の軍隊」との異名を持つ武装犯罪組織。数多くの部下を従え様々な地区で、破壊を行い国際規模で勢力を広げている。当時は最強格の実力者だった武天老師が警戒するほどに悪名を馳せている。
豊富な資金と強力な軍用兵器を所有する私兵集団(私設軍隊)でもあり、その悪名も世界各地に及び、その名を聞いただけで震え上がる者も少なくない。勢力が強大すぎて各国の警察や軍隊でも摘発や対処を行う事ができず、亀仙人も「悪の限りを尽くし正義が大嫌いという世界最低の軍隊」と酷評している。
エンブレムは、蝶結びにしたリボンを表した左右対称の赤い三角形で、中に白抜きでRed Ribonの頭文字の「RR」が書かれている。各隊員の装備(軍服や軍帽)にこの刻印が施されている。
所属する構成員の殆どは後述の通りレッド総帥をはじめとして、色(カラー)に関連する名前であるのが特徴。
本部は地球西側エリアの森林地帯内に小都市規模の設備を持つ。アニメ版ではさらに周辺に大規模な対空火器が配備されている。
人造人間やバドルジャケット等の兵器の独自開発、カプセルコーポレーション同様に乗り物をホイホイカプセル化して大量生産・販売を行うなど技術や生産力も高い。エアカー等の乗り物関係はカプセルコーポレーションについでの第二位のシェアを誇っている(性能面では負けていた模様)。
7つ集めればどんな願いでも叶えるという伝説のドラゴンボールを集める過程で、同じくボールを探す孫悟空と衝突することとなる(軍団員たちは世界征服のためにボールを集めているつもりだったが、実際には総帥個人のとあるコンプレックスを解消するためであることが後に発覚する)。
悟空によって本部が滅ぼされ、総帥をはじめ幹部もことごとく死亡し組織は壊滅。しかし、レッドリボン軍関係者が残党として活動を継続していた例がいくつかあり、後に大事件を引き起こしている。また、一部のレッドリボン軍系列の資本や企業は存続していた模様であり、レッドリボン軍残党組織として「レッド製薬」が登場している。
後に生き残りである科学者ドクター・ゲロにより生み出された人造人間達が新たな脅威として現れるのだが、これがあらゆる世界線を発生させる引き金となり、後々の展開にも大きな影響を及ぼす事態となる。
そして、人造人間セルが滅びた後も、残党が世界に災厄をもたらしかねない程の悪事を企んでおり、悟空が孫に恵まれ祖父になった時代になっても未だに因縁が続いている。
ちなみに人造人間編以降でのドクター・ゲロ製人造人間の多くはレッドリボン軍のロゴマークが刻印されているが、主要人物たち以外でそのロゴマークを見て反応する者達は皆無である。レッドリボン軍本部が壊滅し、組織が四散して年数が経った人造人間編の頃ではレッドリボン軍はすっかり存在を忘れ去られていることが分かる。
アニメ版ではオリジナルエピソードの挿入により出番が増えており、戦車部隊が牛魔王と戦ったことがある。
劇場版『ドラゴンボール 最強への道』では原作者の鳥山明が構成員達の姿をリデザインした上で登場している。
主な構成員
本部
レッドリボン軍の最高幹部にして首領。右目の眼帯が特徴。
身長の低さを非常に気にしており、部下にドラゴンボールを集めさせたのも、自らの「背を伸ばしたい」という個人的な願いのためであった。
総帥の補佐役。アニメでは参謀(ブラック参謀)とされる。長身の黒人男性。
レッドリボン軍による世界征服の実現を純粋に強く望んでいたが、ドラゴンボール集めの真の目的を聞いて失望し、その場で総帥を銃殺。自らが総帥となる事を宣言する(劇場版ではブラックリボン軍への改変も口にした)。
最初に登場した幹部。ドラゴンボール捜索隊を指揮。コートとチャンピオンベルト風のベルトを着用。
「ブルー中隊」隊長。
高い戦闘能力と超能力の持ち主。整った美形の外見とは裏腹にその性格は所謂オカマ。女と下品な物が嫌い。
「イエロー隊」隊長。虎の顔をした動物型地球人。聖地カリンにて登場。
「バイオレット隊」隊長。構成員の中では珍しい女性幹部。原作ではドラゴンボール確保に成功した報告でのみ登場。
「カッパー隊」隊長。名前のみの登場。バイオレット隊に続いてドラゴンボール捜索に当たる予定であることがバイオレットの報告の際にレッド総帥から言及されていた。
マッスルタワー
北方の僻地ジングル村にあるレッドリボン軍の前線基地。司令官はホワイト将軍。
全6階の塔で各階にはホワイト将軍の部下が配置されている。とはいえ1階と2階は一般兵のみで3階からは幹部クラスの猛者が配置される。
「ホワイト隊」隊長。
雪国のジングル村にマッスルタワーを建造し、村人を奴隷のようにコキ使ってドラゴンボールを捜していた。
マッスルタワー3階の番人。サングラスをかけた屈強な体格の戦士だが、実はロボット。動力は乾電池。
マッスルタワー4階の番人。インチキな忍術を使う忍者。
実態のある分身の術を使うように見せかけて、実は5つ子。
通称:ハッチャン。
マッスルタワー4階の檻に幽閉されている。
フランケンシュタインのような外見をした人造人間。
戦い(暴力)を嫌う心優しい性格であり、悟空と打ち解けてからは軍を裏切り彼に味方した。
マッスルタワー5階で飼育されている肉食の怪獣。
5階には直接立ち入ることができず、最上階から落とされた人間を捕食する事が役目。
科学者
軍に所属する科学者(マッドサイエンティスト)で人造人間の開発者。組織を壊滅させられた恨みから長年悟空達の動向を追い、より強力な人造人間を作り出し彼らに対抗した。
鳥山明による裏設定では創設メンバーであることが語られている。
その他の関連人物
- 桃白白(タオパイパイ)
レッドリボン軍に雇われた殺し屋で、鶴仙人の実弟。
アニメオリジナルキャラ。
レッドリボン軍に雇われた敏腕の女殺し屋。
占い師に化けてヤムチャに色仕掛けを行い、一度は悟空から預かっていたドラゴンボールを奪ったが、その後悟空に取り返される。
新生レッドリボン軍
ドラゴンボールファイターズでは
悟空達のクローン人間を多数生み出して破壊活動をさせ地球中に大混乱を巻き起こした。また波動発生装置によって戦士たちのパワーを大きく封じてしまっている。
地球規模で騒動を起こしたが旧レッドリボン軍とは違い、21号の目的は「強い戦士たちを捕食すること」。クローンを生み出したのもそのためであり破壊活動自体に意味も興味もない。
ゲーム「ドラゴンボールファイターズ」に登場するオリジナルキャラクター。
ある女性科学者の身体に多数の戦士たちの細胞を移植して誕生したバイオタイプの人造人間。
ファイターズでは新生レッドリボン軍を旗揚げし、多数のクローン戦士達を従えて地球規模の騒動を起こす。
ゲームオリジナルキャラクターだが鳥山明による監修が入っている。
- 人造人間16号(新生)
21号によって再生させられた個体であり、自らを「悟空達の知っている16号ではない」と述べる。性格面は変わっていないが「孫悟空を倒す」という任務が設定されていないようで悟空を敵視していない。
主人公達の前に敵として現れる時もあれば手助けをする時もあるなど、その心理は計り知れない。また21号に対しては強い仲間意識を見せている……のだが。
ifストーリー「人造人間編」では17号、18号、21号と一緒に各地を巡る冒険に出る。
スーパーヒーローでは
表向きは製薬会社「レッド製薬」として活動しているレッドリボン軍の残党達によって結成された組織。
再び孫悟空達への復讐を計画しているが…?
表向きはレッド製薬の社長で、現レッドリボン軍のトップ。軍の再興を目論んでおり天才科学者・ドクター・ヘドへの接触を図る。
マゼンタの側近で、運転など様々な業務も務める。
任務遂行の為には手段を選ばない冷酷な面も持つ。
新生レッドリボン軍に雇われた科学者。
卓越した頭脳を持ち新たな人造人間ガンマ1号とガンマ2号を生み出した。
テーマソング
歌:Wonderland Gang
- 燃えるハートで〜レッドリボン軍をやっつけろ〜
歌:Wonderland Gang
作詞:吉田健美 / 作曲:いけたけし / 編曲:山本健司
関連タグ
組織 軍隊 世界征服 人造人間(ドラゴンボール) ブラック企業
フリーザ軍:作中に登場する悪の軍団。