「レッドリボンは無敵の軍隊だっ!!!」
概要
声:内海賢二
世界一の軍隊と恐れられるレッドリボン軍の総帥。本名はレッド・ライボン(漫画版『超』での警察内会議で判明)。
ドラゴンボールを集めるために孫悟空を敵に回してしまったのが運の尽きで、次々にドラゴンボールの探索にあたっていた部隊を幹部もろとも壊滅させられた挙句、大金をはたいて雇った殺し屋・桃白白まで返り討ちに遭い、ついに悟空にレッドリボン軍本部まで攻め込まれてしまう。
ドラゴンボールで世界征服を企んでいると思われていたが、実はコンプレックスである低い身長を伸ばすのが目的だった(子供の頃から「チビのレッド」と呼ばれて散々にいじめられていた。「チビではギャルにモテん」との事)。なお世界征服は自軍の軍事力で時間をかければ出来ると考えていた。
性格
部下の失敗はどんな些細なものでも決して許さず、それまでに功績を挙げて貢献してきた場合でも容赦無く死刑を宣告するという、悪役としても極めて稀なほど狭量で冷酷な男。
ただし功績に関しては忘れておらず、ブルー将軍に死刑を宣告した後に桃白白に勝てば許すと汚名返上の機会を与えている(描写的に桃白白の実力を図るための試金石にしただけとも言える)。
アニメ版では処刑宣告の際には汗を掻いており緊張していた様子が窺える(目の前のブルー将軍に反旗を翻されることを恐れてか、それとも彼ほどの男を殺すことに抵抗があったかは不明)。
逆に劇場版『最強への道』ではチャンスすらも与えず嘲笑いながら処刑宣告をしており、原作以上に冷酷かつ残虐なキャラ付けがされている。
最期
孫悟空に本部まで乗り込まれた際、ブラックから撤退を進言される。その時に「あとちょっとで(ドラゴンボールの願いで)身長を伸ばせたのに……」とコンプレックスを吐露。
ブラックには「組織ではなく、個人の私利私欲のために何人の兵士を犠牲にしたのかわかっているのか」と強く責められる(アニメでは更にこの直前、吊天井の罠でブラックもろとも悟空を殺そうとしていた)が、なおも開き直り「殺されるのは訓練が足りないからだ」「貴様らは黙って自分の命令を聞いていればいい」等と傲慢な態度を乱暴にとり続けた。
その結果、激怒したブラックに撃ち殺されて「きさまに総帥の資格はない」と吐き捨てられ、総帥の座を奪われた。ドラゴンボールの作風としてはかなりのシリアスシーンである。
ちなみに、PS2用ゲームソフト「ドラゴンボールZ3」では、「ドラゴンアリーナ」というモードの案内役を務めていて、額にはバツ印の絆創膏が貼られている(なぜか頭の輪は付いておらず、何らかの方法で甦ったか、あるいは生きていた事を仄めかせている)。
2022年6月に公開された映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、息子マゼンタが登場する。バイオレット大佐の写真もあるが、監督によると憧れの英雄やスポーツ選手の写真を飾るようなもので意味深な設定はない。
余談
アニメ版と劇場版でも声優は同じなのだが、何分にも10年近くも間が開いていることからか演技が異なる。後者の方が威厳があり「悪の組織のボス」として重みのある声になっている。
アニメ『Z』205話ではグレートサイヤマンを主人公にした映画撮影の監督が登場しており、容姿が完全にレッド総帥である。恐らく正義のヒーローを題材にした映画撮影だったからだろう。
関連項目
ドクター・ゲロ:レッドリボン軍の科学者。実は創設時メンバーの一人であり、裏トップという立場の人物。レッドと同じく部下に殺された。
フリーザ:同じく大組織を率いて、自身の願いを叶える為に悟空たちとドラゴンボール争奪戦を繰り広げた人物。リーダーとしての器量も、個人の戦闘力もフリーザの方が圧倒的に上だが、映画『BROLY』では『身長を伸ばしたい』という共通の願いを持っている。(当初の願いは『不老不死』だったが、一度地獄を経験した事で死生観が変わった)。
ブライキング・ボス、シドニー・シトレ、ラオウ:中の人が同じ、一大軍事勢力の指導者。