「私は・・・ 悪は絶対許せない 正義の味方 グレートサイヤマンだ!!!」
概要
青年期の孫悟飯が変身した姿。
サタンシティで超サイヤ人の姿で自警活動を行っていた悟飯は、いつしか「金色の戦士」として噂になってしまい、服装もそのままのため、目撃証言などからクラスメイトのビーデルにその正体を疑われるようになる。
このままでは正体がバレるのも時間の問題と考えブルマに相談したところ、特撮ヒーローのようにワンタッチで変身できる腕時計型の変身セットを提供され、以後は「グレートサイヤマン」を名乗り、この姿で改めて都市の平和のために悪と戦うようになる。
衣装は、ベジータが着用する戦闘ジャケットの鎧部分の代わりに緑色の武道着と赤いマントを付けたような服装で、頭には正体を隠すために口元だけを露出したサイバーデザインのオレンジ色のヘルメットを着用している。なお、この変身セットはカプセルコーポレーションの専売特許でもあるホイポイカプセルと同様の粒子分解技術が活用されているらしい。
上記のように基本は「グレートサイヤマンと孫悟飯は別人である」という設定にしているらしく、そのスイッチが入ると、たとえ正体を知っている周りの人間(悟空やクリリン、ミスターサタンなど)でもその設定を意地でも貫かせようとする。しかし結局は周りの人間に「悟飯」と言われてしまうのがお約束である(その際、悟飯は「私は悟飯ではない!グレートサイヤマンだ!」と頑なに受け入れようとはしない)。
長い名乗り口上の際の決めポーズのセンスがイマイチなのが定評である(恐らくギニュー特戦隊の影響)。服装も、世間的にはダサいと評され、悟飯の学校のクラスメイトや、ビーデルやベジータ、トランクス、ピッコロ、クリリンからも微妙な評価であった、特にトランクスは最初こそ「悟飯さんだけずるい、ボクも欲しい」と羨ましがっていたが、実際の格好を見せられた後は「ボクやっぱりいらない…」と引いていた。
一方で悟飯本人や、作成者のブルマ、弟の悟天などからは好評である。
本人はカッコいいと思っているので、笑い飛ばしてバカにしようものなら地団駄を踏んで怒るので、悪者の皆さんはくれぐれも刺激しないように。
この変身セットによりもう正体はバレることはないと安心していた悟飯だったが、授業中に何度も「トイレ」という理由で抜け出していた上に、自身の名前を知っていたとビーデルに怪しまれ、結局正体がバレてしまう。ビーデルからは正体を黙認することを条件に、舞空術の方法を教えるように要求されてしまう。
天下一武道会では、普段の姿での世間体を気にしてこの姿で出場。
ヘルメットなどの防具類を着用してはダメというルールにより、ブルマの提案で代わりにバンダナとサングラスを付けた姿に変更(ちなみにバンダナは原作ではヘルメットの色と同じオレンジ色だが、アニメでは白色。アニメ版の知名度が高かったこともあり、イラストでは白色が主流)。なお、武道会以降も何故かこのバンダナスタイルの方で変身している。
ただし、マントがなくなっているとマイナーチェンジがされている。
自身の試合前に行われたスポポビッチ対ビーデルの試合を見守った際、満身創痍のビーデルを執拗に攻撃し続けるスポポビッチに憤慨して人目をはばからず超サイヤ人化し、逆立った髪によりバンダナが外れてしまう。その後、ビーデルの無事を確認して感情を抑えたものの、そのまま試合場に上がったため観戦していたクラスメイトにすぐに気付かれてしまった。
『ドラゴンボール超』では超サイヤ人に変身し(たかと思われる)、ヘルメットを取らずグレートサイヤマンビームを撃ち、凶悪宇宙人に寄生されていた俳優バリー・カーンを正気に戻した、という活躍も。
この時期になると悟天も成長した為かグレートサイヤマンの格好をかっこ悪いと言うようになってしまい悟飯は落ち込んでいた。
派生作品における扱い
アニメオリジナルシナリオでは、自身を題材にした映画の撮影が行われている現場に偶然居合わせ、監督からはコスプレイヤーと勘違いされる。上空からのスタント撮影に怖気づいた役者に代わり急遽代役に指名されるが、決めポーズに尽くダメ出しを食らってしまう…本人なのに。
(余談だが、この際登場している監督とその補佐役は何処かで見たような容姿をしている。)
また、正体を知ったビーデルも後に「グレートサイヤマン2号」に変身するようになる。
デザインは悟飯のものとほぼ同じ構成だが、カラーリングがパステル調でバイザー部分の透明度が薄い、額にハート型のエンブレムが付いているなど女性的なデザインにアレンジが加えられている。…しかし、ビーデルはサイヤ人ではなくただの地球人、加えて女性でもあるのでそもそも「サイヤマン」という名前はおかしい気もするが…(一部では「グレートサイヤレディ」と呼ばれているものも有る)
『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では悟飯が相変わらずトイレを理由に授業を抜け出す為、友人のシャプナーが「悟飯のヤツ正体バレちまってるのに」と呆れていた。天下一武道会で正体がバレた際、悟飯は「学校はあきらめるか」と呟いてたが、友人達の気遣いもあってか問題なく通えているようであった。
ブウ編後の続編に当たる映画『神と神』やTVアニメ『ドラゴンボール超』でも変身を披露しており、子供たちのお芝居に付き合ったり義父とともに娘をあやすために変身している。
ゲーム版では、普段の孫悟飯とは別の固有の操作キャラクターとして登場することが多い。その場合、性能的にはかめはめ波などの気功波による攻撃をあまり使わず、肉弾戦による直接攻撃がメインのキャラクターとして差別化されていることが多い。
他のキャラとの関係では、同じく独特のポージングに定評のあるギニュー特戦隊の面々からは強い感心を集めているようで、対戦前の会話で「ちょっとコレと同じポーズをとってみろ!」「ついに見つけたぞ、6人目の仲間を!」と彼を同類視する発言をしている。ただし悟飯自身はあくまでも自らを正義の味方であるとし、悪の存在である特戦隊の要求を頑なに拒んでいる。
ファンの間では、悟飯が特戦隊に知らずの内にインスパイアされたのではないかと囁かれている。といっても、当時の悟飯はスペシャルファイティングポーズは見た事がないため、直接の要因はリクームや悟空とボディチェンジしたギニューとジースなど、特戦隊それぞれの面々の個別のポーズと言われている。
余談
悟飯が学者になるころには本業が忙しくあまりこう言った治安維持活動に出ることは無くなった(クリリンが警察に就職したのでそちらに任せれば良いと考えたことも一因である)が、ドラゴンボール超の時系列では、成長した青年トランクス(現在)と青年悟天が街で流行りのヒーロー作品のパク…オマージュのヒーロースーツで治安維持活動を引き継いでいる。