概要
体内の気をコントロールし放出して浮遊、飛行する技。地球では鶴仙流独自の技「舞空術」として知られていた。
作中の世界では訓練すれば一般人でも飛べるようになる技術で、飲み込みの早いビーデルは一二日で数センチ浮けるようになり、十日あまりで自由自在に飛べるくらいまで習得したが、彼女よりも上位レベルの亀仙人・桃白白・ヤジロベー・チチ・牛魔王は飛べなかった。他の気功系の技は戦闘能力の向上で威力は低めながらも自然に体得できる部分があるが、舞空術に関しては戦闘能力とは関係なく個別の修行が必要である。
…とはいえ、鶴仙流の教えを受けていない地球人が独学で習得するのは非常に困難らしく、クリリンが独学の舞空術を披露した際には周囲から驚かれていた。
魔人ブウ編序盤の修業シーンでも、舞空術の訓練を受けた事のなかった悟天は飛ぶ事が出来ず、『超サイヤ人にはなれるのに空を飛べない』という弟の状態を知った兄の悟飯は「順番がでたらめだな……」とあきれ気味で呟いていた。
元々はほとんど宙に浮く程度の効果で、あまり速く飛ぶことは出来ず、サイヤ人編序盤・ラディッツ戦の時点で、遠距離移動に用いていたのはピッコロ(とラディッツ)くらい。使えた筈の悟空も移動手段としては専ら筋斗雲に頼っており、ピッコロに「きさまのような情けない舞空術」といわれる有様で、あの世の蛇の道で使った際にはすぐに体力を使い果たしてしまっていた。
ナッパ・ベジータ戦の時点で(ヤジロベーを除いて)Z戦士にほぼ必須の能力の扱いとなり、以降の遠距離移動には大抵、舞空術が使われるようになる。それまでと桁違いの実力が付いたことで、舞空術でも遜色ない速度が出せるようになったのだろう。
ただ、悟空はその後のフリーザ戦でも「どっちかというと地上戦が得意」と言っているので、悟空が苦手だっただけで舞空術の基本スペックはそれほど遅くない可能性もあるが…。
サイヤ人をはじめとする宇宙人や魔界の魔族はほぼデフォルトで飛行できるが、これが舞空術と同じ技術かは不明。
上述のピッコロの発言からすると、空を飛ぶ技術は舞空術以外にもあるとも解釈できる。またピッコロとその弟子である悟飯と、それ以外の地球人が飛行時にまとっているオーラは若干形状が異なっており、地球人のオーラは周囲への放出がやや激しい。
そこから推測するに、舞空術は地球人が独自に考案したもので、宇宙全体で普及している飛行技術とは似て非なるものかつ洗練されていないとも考えられる。
プーアルは初登場時から浮遊及び飛行する能力を見せ、フリーザ親子の地球襲来時には他の戦士の舞空術と同じ速度で移動していたが、舞空術と同じ原理か否かは不明。
人造人間の飛行能力は体内の反重力装置によるもので舞空術とは異なるものである。
戦士でなくとも、デンデは、初めから使用は出来たがあまり速くは飛べず最長老の元へ向かう際等はクリリンに抱きかかえられて運んで貰っていたりしていたが、最長老に潜在能力を引き出された後はかなりの速度で空を飛んでおり、他にも戦士タイプでないナメック星人が空を飛ぶ描写がある。ナメック星人にとっては、使えて当然の技のようだ。
ちなみに悟空の孫のパンは、祖父の悟空と父親の悟飯、そして母親のビーデルの師事を受けてるためか、4歳にして高速飛行での地球一周を成している。
空を舞う術と覚えると、間違えにくいであろう。
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