曖昧さ回避
- 『ドラゴンボール』の登場人物。→牛魔王(ドラゴンボール)
- 『映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!』の登場人物。→牛魔王(プリキュア)
これらに関してはまとめて後述する。
『西遊記』
号は平天大聖(へいてんたいせい)。大力王(たいりきおう)と言う別称を持つ。中国語ではニォウモーワン(Niu Mo Wang)と呼ぶ。
正妻が鉄扇公主(羅刹女)、第二夫人に玉面公主、息子が紅孩児(聖嬰大王)、実弟に如意真仙・・・と一族郎党が名だたる大妖魔である。
物語の主人公・孫悟空とは、孫悟空が「斉天大聖」を名乗っていた頃からの義兄弟の間柄。因みに牛魔王が長兄で、間に5人の妖魔の義兄弟が居り、悟空は末弟である。
悟空が天界を相手に反乱を起こし、釈迦如来に調伏されてからは離れ離れになってしまっていたが、悟空一行が取経の度の折「火焔山」を通りすがった際に、悟空が神宝「芭蕉扇」(ばしょうせん)を巡って鉄扇公主を激しく痛めつけた事に激怒。山よりも大きな巨大な牛に変身し、悟空を相手に激しい死闘を繰り広げた。
最終的に哪吒やその父・托塔李天王(毘沙門天)ら天界の軍隊に拠り調伏(結構エグいので詳細は省略)され、鉄扇公主の嘆願もあり降伏する。最後は鉄扇公主共々仏法に帰依する事を誓い、天界に護送される。
因みに、「西遊記」の妖魔は、通常三蔵法師を見ると食指を動かされてさらっていこうと画策するのが常だが、牛魔王は三蔵法師には興味は無かったのか、或いは「悟空憎し」の気持ちが強すぎてそこまで目を向ける暇が無かったのか、悟空vs牛魔王の戦いの際、珍しくも三蔵法師は身の危険に晒される事が無かった。
日本の西遊記系列の作品ではことあるごとにラスボスにされるが、実際は西遊記の中盤に登場する妖怪である。
また、他の妖怪と同様に三蔵法師を食べようと狙う設定も付与されている事が多い。
その他の作品では
『西遊記(1978)』
演:小島三児
第24話に登場(ドラマでは二度目の登場だが、第5話とは配役・容姿が異なっている)。悟空とは義兄弟の契りを交わした間柄で兄貴分。筋斗雲とほぼ同じサイズの黒雲で空中を移動することができる。
玉面公主と浮気していて、妻の羅刹女(別名:鉄扇公主)とは別居中。だが人間に化けた八戒から守った玉面公主に「(八戒の)金目のものを奪おうとしたのに…」とキレられたことで、玉面公主が牛魔王の金だけが目当ての浮気女だと知り、失望して彼女の元を去る。羅刹女が悟空の偽計にひっかかって大事にしている芭蕉扇を奪われたと知り、芭蕉扇を奪い返して羅刹女に渡しに来たときに、羅刹女から「あの女のところに行かないで」と本心を聞いたことで互いの愛を再確認して和解した。
『ぼくの孫悟空』
悟空とは義兄弟ではなく、序盤に登場する妖怪。元々は天界人だったが、堕天して魔王となり、圧政を強いていた。本作では玉露(玉面公主にあたる狐の妖怪)が最初の妻だったが、火焔山の灯を消しに来た羅刹女に見惚れ、愛想をつかして出ていった玉露を捨てて娶る。
道中訪れた三蔵を捕えて食べようとしたが、悟空との戦いで誤って火の壺に転落してしまい、降参した。更生した後は巨大な牛として荒れ果てた火焔山の開拓を行う。
その後、息子の紅孩児が登場し、「負けて牛の姿で人間に働かされた恥晒し」と憤慨していたが、上記設定を鑑みるに恐らく羅刹女ではなく玉露に産ませた子と推察される。
『西遊記(東映)』
原作である『ぼくの孫悟空』では序盤に登場したが、本作ではラスボス。小竜に「三蔵法師を捕らえれば褒美は望むままだ。」と約束しておきながら、それを反故して壺に閉じ込めるなど非道な性格。火焔山を噴火させて悟空と八戒が芭蕉扇を奪いに来た隙に三蔵法師をさらうが、悟浄が悟空と共に城に乗り込んできて戦いになり、巨大な牛に変身して襲いかかるがマントで視界を奪われ火焔山の火口に落ちてマグマに沈み、更に八戒が羅刹女から奪った芭蕉扇でマグマもろとも凍らされる。
牛魔王が日本の西遊記系列の作品でラスボス扱いされるのが多いのは恐らく本作の影響だと思われる。また、マリオシリーズのクッパのモデルになったとされており、肌色の頬やガタイのいい体格など見た目がよく似ている。
『ドラゴンボール』
CV:郷里大輔(無印、Z、改4話 - 18話)、大友龍三郎(改55話 - 、映画『神と神』)
孫悟空の嫁であるチチの父親。フライパン山に住む4メートル強の大男で、亀仙人の2番弟子にあたる。かつては「悪魔の帝王」とまで巷間で恐れられるほどの大強盗で、武道界でも名を知られた存在だった。然し、師匠の亀仙人に無益な殺生を戒められてからは徐々に温和な性格になって行った。後にフライパン山を離れ、麓の村に屋敷を建てて暮らすようになるが、チチと悟空の祝言の折には村人がその準備を手伝うなど、関係は良好のようである。
詳細は牛魔王(ドラゴンボール)を参照。
『ドラえもん』
CV:柴田秀勝
映画『パラレル西遊記』に登場する、本作のラスボス。人間を一掴みにするほどの巨体であり、巨大な青龍刀を武器に使う。最終決戦では身長35m、体重2万tにまで巨大化した。
本来はひみつ道具『ヒーローマシン』のカセットに登場する単なる悪役だったのだが、ドラえもんとのび太の手違いにより現世に解き放たれ、他の全ての妖怪を従え、三蔵法師を捕えて食い殺してしまう。更にそれだけでは飽き足らず、地球全土に宣戦布告、ついには人類を全て奴隷化してしまった。
歴史改変に巻き込まれなかったドラえもんたちは唐代に飛び、辛くも牛魔王一味を打ち果たし、歴史を修復することに成功した。
しかし、FC専用RPG『ギガゾンビの逆襲』にて復活を遂げる。ドラえもんによって捕縛され、タイムパトロールに引き渡された時空間犯罪者・ギガゾンビ(『のび太の日本誕生』に登場する23世紀人)によって蘇らされると、面従腹背を繰り返した末にギガゾンビを見限り、ついにはタイトルにあるギガゾンビを差し置いて真のラスボスと化し、ドラえもんたちの前に立ちはだかる。手始めにギガゾンビの娘を殺し、続いてドラえもんたちを殺そうと襲い掛かるが、そこへ駆けつけたジャイアン・スネ夫に阻まる。そして主人公(プレイヤー)とドラえもんたちの力の前に今度こそ消滅した。
『映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』
CV:安元洋貴
本来は西遊記の絵本の世界のヴィランであったが、孫悟空達が魔王に操られしまい物語が続かなくなったためプリキュアたちに加勢することに。
「助けてなんて言ってない!」と救出を拒むニコに
「ヘッ、そんな泣きそうな顔して何言ってやがる…! 助けてほしいなら素直にそういえ!」
と説得するなど、矢鱈に男前でかっこいい。
『西遊記ヒーローGo空伝』
香取西遊記同様に最初の敵(悟空との義兄弟設定も無し)として登場。
三蔵曰く最も凶暴な妖怪らしいが、出てくるたびに悟空に散々な目に遭わされ、続編では悟空達に存在を忘れられた程だった。
ちなみに作者小西紀行は父親から『妖怪ウォッチ』ののぼせトンマンを指さされて「この牛魔王ってのが面白いんだよな!」と真顔で言われたことがあったらしい。
『Fate/GrandOrder』
CV:???
期間限定イベント「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」の大ボス。詳細は牛魔王一家を参照。
『ウルトラマン英雄伝』
角と火炎繋がりか、ウルトラ戦士ではなくハイパーゼットンが演じている。
『レゴモンキーキッド』
牛魔王をモチーフとした悪魔、デーモン・ブルキングが登場している。