曖昧さ回避
- 『西遊記』に登場する妖怪。日本のTVドラマではフジ版で松重豊が演じている。以下にて記載。
- 『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』に登場するキャラクター。→混世魔王(問題児シリーズ)
- 『大西遊 墨飛正伝』に登場するキャラクター。
- 『水滸伝』に登場する好漢「樊瑞」の渾名。あるいは『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』に登場するキャラクター。→混世魔王樊瑞
概要
中国語ではフンシーモーワン(Hunshi Mowang)と呼ぶ。混世烏魔(こんせいうま)との別名で呼ばれる事もある魔王。
孫悟空が最初に戦った最初の敵で、花果山水簾洞(かかざんすいれんどう)の真下に存在する坎源山水臓洞(こんげんざんすいぞうどう)を支配し、山中で暮す多数の小妖怪たちを支配している。
水簾洞の支配を目論み、孫悟空が仙術を習いに水簾洞を留守にしている隙に、花果山子猿たちを攫っていた。
帰って来た孫悟空に戦いを挑まれ、悟空が武器を何も持っていない事を確認すると、自身も素手で勝負を挑む大物ぶりを見せるが、素手ではかなわないと知るや否や刀で戦ったが身外身の術に敗れて刀を奪われてしまい、逆に自身が切り裂かれるというかませ犬に近い最期を迎えた。
2006ドラマ
演:松重豊
総勢5万の妖怪軍団を束ねる総大将で、沙悟浄(演:内村光良)のかつての主君として描かれている。かませ犬に近かった原作とは違いとてつもない実力者であり、その強さは沙悟浄曰く「300人力」。
極めて残忍な性格で、幼少時代の三蔵法師の母親を「愛用の椅子に張る布にちょうどいい柄の服を着ていた」というくだらない理由をつけて殺した張本人でもある。その性格ゆえに普段冷静な沙悟浄も彼の名を聞いただけで激しく動揺した。
余談だが、本作における彼の残忍さはかつて松重氏が『世にも奇妙な物語』で演じた「懲役30日」の看守長から受け継いだと思わせるほど。
その他の作品では
どういうわけか、原作ではあっさりとやられた序盤の敵なのにラスボスを務めている。
ウルトラマンならベムラー、ダイの大冒険ならニセ勇者一行、鬼滅の刃ならお堂の鬼がラスボスのようなものと言えばわかりやすいか。
関連イラスト
※こちらは『大西遊 墨飛正伝』の混世魔王