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ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』で柴田亜美の描いたキャラクターついてはこちら→ニセ勇者


概要編集

原作・アニメ共に第一話から登場した敵役たち。勇者の名を騙って悪事を働いていた。ダイにとって初めて出会った「悪い人間」である。

全員名前がひらがなで奇抜なのだが、そこそこ強い。

彼等は『ドラゴンクエストⅢ』の各職業と同じ装備をしている。

また、各メンバーのモチーフ元のある『ドラゴンクエストⅢ』は「゛(濁点)」が一文字扱いとなるファミリーコンピュータ版のみで、へろへろ以外のキャラは濁点を含めると文字制限である四文字をオーバーしてしまうため、名前を含めての再現は1996年発売のスーパーファミコン版を待たねばならなかった。


魔王ハドラーアバン=デ=ジニュアール3世に倒され平和が戻った世界で、魔王の支配から解き放たれ大人しくなったモンスターを退治して不当に名声を得ていた。

本編序盤にて、ゴメちゃんをさらいロモス王に献上しようとするが、ダイによって悪事は挫かれた。

その後は、廃墟の城から金品を漁る小悪党に成り下がるが、それでも弱いモンスターを倒したり、城勤めの兵士たちへ適当にだが剣術や魔法を教えたりと自分たちなりに小さな善行も積んでいた。

ゴメちゃんの一件でよほど反省したのか、それとも元々根っからの悪人ではないのか……いずれにせよ「真の勇者を目指して頑張っている」と述べている。

ちなみに1991年版ではスライムを虐めたり、まぞっほが適当な魔法を教えているという風に説明されている。タチの悪いことに強い振りをして用心棒となり、いざ強い怪物が来たらさっさと逃げてしまうということもやっていた。ロモス王にもこんな感じで「勇者一行」として取り入っていたのだろう。


魔王軍から逃げるように激戦区を避け過ごしていたのだが、とある場所でダイと世界のピンチに一番早く駆けつけ、物語の最後に世界を救う一端を担うことになる。


最後の戦いの後はなし崩し的にマトリフに弟子入りする事になるが、授業料代わりに今まで稼いだ(盗んだ)金品を没収されてしまった(2020年アニメのエピローグで台詞が追加され、それらは後にしかるべき場所へと返却された模様)。

だが、近い将来マトリフによって心身ともに鍛えられ、ダイやノヴァのように真の勇者一行となった彼らの勇姿が見れるかもしれない(?)。

ただのヘタレな魔法使いだったポップが、人間最強クラスの大魔道士になったように…


なお、1991年のアニメ版では彼らの出番が大幅に増え、原作には無いシーンがたびたび描かれた。クロコダインが敗れた後はダイ一行の名を騙って村でご馳走になるなど相変わらずである。最終的には偽物であることがバレて人々から袋叩きにされるオチを迎えた。1991年版版がテレビ局の番組再編に巻き込まれた打ち切りになってしまい、残念ながら、原作終盤の大活躍は描かれず、その映像化は2020年のアニメ版を待つことになる。


2020年版ではロモス王国ではなくデルムリン島近海の船上に変更されてダイ達と戦っている。

またでろりんの目付きの悪さも原作よりはマイルドになっていた。

完全な原作準拠な展開のため、出番は少ない。


パーティ構成編集

声:緑川光(1991年アニメ版)/下野紘(2020年アニメ版)

ロモス王国出身。20歳。パーティではさり気なく最年少。

真面目にしてればイケメンなのだが、顔芸が凄い


声:江森浩子(1991年アニメ版)/日笠陽子(2020年アニメ版)

ロモス王国出身。22歳。

ニセ勇者一行の紅一点にして実質的なリーダー。美人でスタイルがよく、悪知恵の働く演技派。


声:堀之紀(1991年アニメ版)/間宮康弘(2020年アニメ版)

リンガイア王国出身。25歳。

ゴリラのような大柄でゴツい外見だが、単細胞で金目のものに弱い。主に炊事と洗濯を担当しているオカン的存在。

人柄は基本的にお人好しで、メンバー内では一番損をさせられている。


声:青野武(1991年アニメ版)/岩崎ひろし(2020年アニメ版)

パプニカ王国出身。68歳。

クロコダイン戦において逃げようとしていたポップに助言を与え、彼が真のアバンの使徒へと成長するきっかけを与えている。


余談編集

  • 2021年のエイプリルフールでは、『ドラゴンクエスト でろりんの大冒険』というネタが公開され、メインビジュアルがでろりん達に置き換わっていた(このためだけの下野によるメッセージボイスの新録もされているという謎のこだわり様)。
  • 彼らの役回りは、かつてアルキード王国からバランを追放させた家臣たちとよく似ている。ロモス王に取り入り、ダイとゴメちゃんを引き離し、助けに来たダイを「怪物小僧」と呼び魔物の仲間として殺そうとした。ロモス王は「でろりんこそ真の勇者じゃ!」とまで言っていたが、でろりんたちの醜悪さを見抜き撤回している。これがアルキード王との大きな違いだろう。ロモス王という良心のおかげでダイは人間に絶望せず、ニセ勇者たちも更生の機会を与えられたと言える。
  • そしてニセ勇者一行も実質的に改心を果たしており、悪い人間も決して救いようがないわけではないということを示している。

関連タグ編集

ダイの大冒険 憎めない悪役 勇者パーティー

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