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クロコダイン

くろこだいん

クロコダインとは「ダイの大冒険」に登場する魔物。
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CV:銀河万丈(1991年版)/前野智昭(2020年版)

『たとえ、力及ばずとも闘うのみ!』

注意
クロコダインであってクロコダイルではない。

概要

魔王軍百獣魔団団長。肩書きは「獣王」。正々堂々を重んじる武人で、人間としての推定年齢は30歳。当初は「主のために生命を捨てるのが一番の武人」という考えを唱え、ヒュンケルにはバランと共に尊敬に値する男と見られていた。一方でクロコダイン自身は人間を「ひ弱でつまらぬ生き物」と軽蔑していたが、ダイたちの戦いを通して人間の強さを認めるようになった。
一軍団を指揮していたこともあり面倒見は非常によく、人格も成熟しているため終盤は人間サイドの協力者たちのまとめ役にもなっていた。穴掘りが得意で、この能力も意外なところで窮地を救う。

名前の通りワニの獣人だが種族はリザードマン。なお、5以降の本編に同名のモンスターが登場するが、こちらのリザードマンはスラッとした竜人でありクロコダインとは似ても似つかず。どちらかというとシルエットはイブールに近い。
クロコダインのデザインの元ネタは、3のモンスターのデザイン案の一つ。

魔軍司令ハドラーをも凌駕するパワーを持つ。

ちなみに三条陸氏曰く、クロコダインのおやつは巨大魚で、ヒートブレスで焼いて食べるのを好んでいるとの事である。

活躍

百獣魔団長クロコダイン

魔王軍百獣魔団の団長としてロモス王国攻略を命じられるが、ロモス王国には骨のある兵がいないことから手下だけで十分と見なしてテリトリーで退屈そうにしていた。そんな中、ハドラーからダイが向かっているので始末して欲しいと知らせが入る。子供であるダイの姿を見て大爆笑するクロコダインであったが、ハドラーが傷を負わされたと聞いてからは一転して出撃する。興味を抱きながらダイたちと魔の森で交戦。ハドラーを上回る破壊力を見せつけ、ポップは一目散に逃亡した。
その後、クロコダインは自身の鋼鉄の肉体や真空の斧の脅威でダイを追い詰め、単なるパワーでは不利と見たダイの素早い動きで一度は逆転を許すが、奥の手の焼け付く息でダイの動きを止めて追い詰める。しかしマァムの援護で右手を氷漬けにされ、同時に麻痺の治ったダイに左目を潰されたことで最終的には撤退を余儀なくされる(ここで傷ついた左目は治癒可能だが、自身の戒めとして、敢えてそのままにしている)。
その翌日、妖魔司教ザボエラの巧みな誘惑に、子供を相手に片目を失い撤退したことで地位を失うことを恐れ、ザボエラから姦計を授かりロモス王国に進撃。ダイとの再戦では前述の戦闘での復讐心を剥き出しにしていた。
武人の誇りを捨てたクロコダインはザボエラの姦計により、ダイの育ての親であるブラスを人質に当初は優位に戦っていたが、死を覚悟して自分に向かってきたポップの機転によりブラスを救出されると、仲間のために捨て石になろうとしたポップの自己犠牲に武人としての迷いが生じ、竜の紋章の力を受けたダイのアバンストラッシュに敗れてしまう。

「…フ…フフフッ…どうせ負けるなら、正々堂々おまえと戦って負ければ良かったよ…」
「小僧、おまえにも教えられたぞ…男の誇りの尊さをな…」
「…おまえたちのような相手に敗れたのであれば、全く悔いはない…むしろ誇るべきことだ…」
「…目先の勝利に狂ったオレは…馬鹿だった……」

最後は武人としての心を取り戻したことで、ダイたち一行を称えるとともに城の王の間より飛び降り、自決した。この時、『負けるなよ・・・・勇者は、常に・・・・強くあれ!』と自身を倒したアバンの使徒の勝利を称えた。
そして主の断末魔を聞いた百獣魔団も、魔の森まで敗走していった。

戦士クロコダイン


しかしその遺体は密かに魔王軍に回収され、蘇生液に浸されたことで復活を果たす。そしてホルキア大陸にて魔剣戦士ヒュンケルと交戦していたダイたちの危機に颯爽と現れ、ダイの身代わりにブラッディースクライドを腹部に喰らうも魔剣を引き抜けぬ様にした(この時は「自分を負かしたダイが他の奴に負けるのが許せない」と述べている)。そのままヒュンケルの手を掴むことで動きを封じ、ガルーダに命じてダイとポップを戦場から遠ざけた。
ヒュンケルに対して人間の強さ・素晴らしさを語り、「人間であるおまえがそれに気づかぬはずがない」と説得の言葉を掛けるが、激昂させる結果となってしまい魔剣によって肉体を貫かれてしまった。意識を失う直前に涙を流しながら「今度生まれ変わる時はオレも人間に……」と言葉を遺し、そしてマァムを助けられなかったことを悔やみながら倒れた。ヒュンケルの部下モルグから「どうやっても助からない」と言われる状態だったが、ヒュンケルの武士の情けによって治療を受けることとなった。

このおかげでクロコダインは、ダイたちとの決闘を終えて溶岩に沈むヒュンケルを助け出すことが出来た。過去を悔やんで立ち直れない彼へ『オレは男の価値というのは、過去へのこだわりをどれだけ捨てられるのかで決まると思っている』との言葉を語り、今度こそ説得する。忠誠心の塊と言われた自らも魔王軍を裏切り、バルジ島にて王女奪還に動きダイ一行に加勢する。その力は健在で、ザボエラ率いる妖魔士団、鎧兵士をものともせず終始圧倒した。『獣王会心撃』で炎魔塔を粉砕した後は因縁の相手であるザボエラに対して『この卑劣者があっ!!』と罵倒してトドメを刺すが、実際はモシャスをかけられていた悪魔神官であり、その隙に逃げられてしまった。続けてフレイザード戦にも参加、間一髪でマァムを助けたが、ヒュンケルから受けた傷がまだ完治していないのか苦戦していた。

レオナ救出作戦成功後の宴では、自身の姿などから少々離れた場所でチミチミと月見酒をしていた。
最初は、バダック達から『こんな所で一人で飲んで…何しとる?』と尋ねられると『いやぁ・・怪物(モンスター)の俺が、人と一緒に飲むのは…気まずいだろう?』と答えて遠慮していたのだが
『何を言ってるんだ! 勝利の立役者に、怪物(モンスター)も人間も関係ないわい!!』とバダックから答えられると彼らが持ってきた酒樽に収まった酒を豪快に飲む。その酒は、とても美味だったようで曰く『・・・美味ぁい! こんなに美味い酒を飲んだのは、初めてだよ!!』と歓喜の声を上げるほどだった。 ※1991年版では、感極まって喜びの涙を流していた

その後、竜騎将バランに苦戦するポップの前に現れ、バランを相手取るも、右腕と目にダメージを受けてしまう。それでも心の目で立ち上がり、不屈の闘志でダイのライデインストラッシュと共に獣王会心撃を放ち、無敵のバランに傷を負わせた。

二度目のバランとの対決ではポップが命がけで竜騎衆を食い止めていたことを知り、自らも決死の覚悟で戦いに臨む。それはベホマで体力を回復しつつ(レオナ姫のベホマでは体力の回復と傷の治療を一度には出来ない)、ひたすら攻撃に耐え続けるという壮絶なものであった。それでも竜魔人と化したバランに圧倒的な力の差で敗れ去るが、不意打ちとは言え竜魔人を振り回すというバケモノのような活躍を見せ、バランの魔法力も最終的にはギガデインを発動不可の状態にまで追い込んだ。 ※これによりバランはライデインを使うしかなく、本来の威力のギガブレイクが出せず、ダイのライデインストラッシュに撃退された。

鬼岩城の襲撃の際にはベンガーナ王国のアキームの忠義心を認め、彼を救出。自らも傷を受けるもそれを問題にもしないタフネスを見せ付け、ミストバーン戦に参加する。ただこの時は、ヒュンケルVSミストバーンがメインなので傍観に徹する。その後、キルバーンたちを追ったポップを救出すべく死の大地で魔王軍でも指折りの暗殺者キルバーンと対峙。迷わず逃げるという手を選び、誇り高い獣王がまさかの逃走を選ぶという意表を突きキルバーンを驚かせた(クロコダインは知らなかったが死神の笛の脅威を考えれば当然の選択である)。超魔生物となったハドラーに敗れて消息不明となっていたダイの捜索にも参加し、妖魔士団の襲撃を受けて空中戦となるが、上級悪魔の部隊ごときが天下の獣王を止められるはずもなくガルーダとの連携で敵を蹴散らし、ザボエラの心中を見透かして皮肉っている。ここでハドラーの新たな親衛騎団の介入もあり、ポップと共にダイを連れて無事生還を果たす。

超金属の兵士ヒムの脅威を知り、チウの協力を得てバルジの大渦に潜り獣王激烈掌を編み出す。この際にチウと交流を深め、お礼として獣王の笛を譲っている。

サババにてハドラー親衛騎団と交戦した際には主に城兵ブロックを相手取る。ブロックの怪力には歯が立たず「力に力では絶対に勝てん」と痛感。そのことをポップにアドバイスした後は、シグマに獣王激烈掌をお見舞いし、片腕ごと捻じ切ってシャハルの鏡を奪い取り、ポップに極大消滅呪文を打たせるという勝機をもたらす。しかしブロックの捨て身の行動により痛み分けとなった。その後、死の大地にて再びブロックと再戦。前回と同様に歯が立たずに追い詰められるが、ヒュンケルが駆けつけたのを目の当たりにして奮起。ブロックの極め技から逃れ、逆に投げ飛ばして地面に叩きつけダメージを与えるという成果を出す。その後はシグマを相手取り、描写は少ないものの互角に渡り合ったようである(わずか2コマしか描かれていない)。直後に黒の核晶の爆発が起こり、咄嗟に土中が安全と判断して仲間たちを助けた。ダイと合流後に、大魔王バーンとの一度目の直接対決に敗れ、囚われの身となってしまう。

牢獄にてミストバーンから「暗黒闘気を受け入れ部下になる」という取引を持ち掛けられ、ヒュンケルは考えさせてほしいと答えてしまう。それを聞いたクロコダインは見損なったとヒュンケルに怒鳴るが、「オレを友と思うなら何があっても信じてほしい」と言われ、複雑な表情で黙ってしまった。そして公開処刑の日、ヒュンケルはミストバーンの暗黒闘気をその身に受け入れ精神を乗っ取られてしまった。そのままヒュンケルの手で処刑されそうになるが、彼の言葉を思い出したクロコダインはヒュンケルを信じ抜き激励する。その結果、ヒュンケルは暗黒闘気を抑え込み大幅なパワーアップを果たしたのだった。自らもマァムによって解放された後は戦闘に参加、新たな武器『グレイトアックス』を用いて魔王軍と相対する。大魔宮には行かずミナカトール防衛のため地上に残った。

一行が大魔宮に突入した後は因縁の相手、ザボエラと交戦。切り札である『超魔ゾンビ』に苦戦を強いられグレイトアックスを損傷してしまう。そこで腕力を用いた肉弾戦を挑むがまったく歯が立たず、窮地に陥る。しかしノヴァロン・ベルクの活躍によって『超魔ゾンビ』が破壊され、見事生還。勝利を喜ぶ一行とは逆に、ザボエラのしぶとさを見越して密かに行動を起こす。読み通り満身創痍で生き延びていたザボエラの行く手を阻み、トドメを刺そうとする。ザボエラから命乞いされ、信じた振りをして逆に彼を自らの策に引っ掛け、闘気弾で今度こそ止めを刺した。

『……ザボエラよ、
頭の悪いオレだが、だまされ続けたおかげで一つ物を知った…』

『この世には、本当に煮ても焼いても喰えぬヤツがいる!
…ということだ!!』


ザボエラを退けた後には自らも大魔宮へ向かうが、大きく負傷し武具が破損してしまったため戦力外となってしまう。ミストバーンとの戦いの中でその正体ミストを目撃し、かつて六大団長として自身と肩を並べた彼には自分の肉体がなく、そのコンプレックスから肉体を鍛え上げ鍛錬に励む者たちへの敬意を抱き続けていた秘密を知り、彼に同情していた。
しかし自身の憑依能力を使ってマァム、ヒュンケルと次々と肉体を奪おうとする彼に流石のクロコダインも『この悪魔めっ!!』との罵声を浴びせ、尊敬する一人であるクロコダインから罵倒を受けたことでミストもすぐに言葉を返せず少々複雑そうな表情をしていた。

最終決戦後はヒムやチウと共にデルムリン島に移住。戦いが終わったら嫁探しでもしてみるかと軽口をいっていたので婚活もしてる…かもしれない。

劇場版

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍」では、物語終盤にヒュンケルと共に参戦。百獣将軍ザングレイと対決し、斧の打ち合いに勝つもドテッ腹を槍で貫かれてしまう。一瞬怯んだものの直後に斧を振り下ろして反撃しザングレイを仕留めた。更にはヒュンケルとの同時攻撃でデスカールを倒し、ガルヴァスも一時戦闘不能に追い込んだ。しかし6大将軍の命を得て強化復活を果たしたガルヴァスには及ばず戦闘不能となる。

勇者アバンと獄炎の魔王

魔王ハドラーが台頭したことにより魔物や獣人との間でも戦乱があったらしくそこで彼らしいシルエットが魔物と戦ってる姿が見られた。

戦闘力

武具の損傷や負傷により最終的に大魔王バーン戦では戦力外になってしまった彼だが、かといって決して弱いわけではなく地上のモンスターではトップクラスの戦闘能力を持っている。

ダイの竜の紋章もクロコダインとの戦いの後は、超竜軍団の襲撃を受けるまでしばらく戦闘で輝くことがなかった。 また自らを「頭が悪い」と言ってはいるが、多くの戦闘を潜り抜けて来た経験を活かして対応するためその場での機転は利かせる事に長けている。現にポップのメラゾーマを真空の斧の魔力でやり過ごしたり、キルバーンから単身逃げ出してきたポップに『何か理由があるはず・・・』と瞬時に判断して逃げを選ぶ、ハドラー親衛騎団の能力が自分たちより勝っていることを見抜き、得意分野同士の対決は分が悪いため戦闘相手を変える、想像を絶する振動から何か危険が迫ってると感じ仲間達を土中に逃がす等、随所に彼の判断力と知能の高さが窺い知れる。彼自身がいう「頭が悪い」とは「策略や陰謀を好まない、気が回らない=頭が悪い」という自嘲のニュアンスである。

クロコダインを「頭が悪い」という意味でバカにしているのはザボエラくらいだろう。最もそのザボエラは、「魔王軍6軍団結成当時、ザボエラは高い魔力で一目置かれていた」と見ていたクロコダインに「魔王軍の中でも自分だけが非力。置き去りにされるのが怖かった」と的外れな命乞いをしており、本当に「頭が悪い」のはどちらなのか言うまでもない。
原作者によると「ザボエラの入れ知恵が無ければダイとの戦いではクロコダインが勝っていた」らしく、初戦での敗北で冷静さを失っていたことや好まない策謀を用いたことで彼本来の強さを殺してしまっていたことが敗因のようだ。作中でも、ヒュンケルがザボエラに対して「クロコダインが負けたのは貴様のくだらぬ入れ知恵のせいだ」と発言している。

何より肉体のタフさは群を抜いており、幾度と無く死の淵から生還し、規格外のタフさを見せた。
また、純粋なパワーならばハドラーやヒュンケルより上。そのヒュンケルからは、竜騎衆の一角ボラホーンの「天下無双の力」の倍はあると言われている。
物理的な威力という一点では大変優れており、バランも一番相手にしたくないと認めるほどである。おそらく、ダイを除けば最高のパワーを誇ると思われる。アーマードフレイザードも連戦の負傷がなければ軽く投げ飛ばされていただろう。バランとの初戦では竜闘気の前に真空の斧を防がれまったく歯が立たなかったが、テラン城での二度目の対決では捨て石になる覚悟からこれまで以上の力を引き出し、真空の斧を受け止めたバランの足場を衝撃で崩壊させた(直後に竜闘気で弾き飛ばしていることから自力で押し返せなかったのは想像に難くない。バラン自身もクロコダインのレベルが上がっていることを認めていた)。
サババでの戦いでは軍艦を持ち上げるブロックの怪力に歯が立たなかったが、死の大地での再戦では「いつまで調子に乗っ取るかああっ!!」と吠えて逆に投げ飛ばしてダメージを与えるなど凄まじい力を発揮した。
ヒュンケル合流後は、機動力に優れたシグマを相手に鍔迫り合いに持ち込むなど殆ど互角に渡り合っている。

その割にあまり敵に有効打を与えるシーンがなく、ストーリー後半ではダメージを受けて「ぐわああああッ!!!」と叫び、仲間達(特にマァム)から「ク、クロコダイ〜〜ン!!」と絶叫されるのが定番となってしまっている(インターネット上でも「やられシーン」のまとめ画像などが出回っている)。

これについては彼が海戦騎として活躍する魔界編が削られてしまい、ネームドクラスの敵を倒す機会が少なかったことが問題と思われる(とはいえ、六大団長にトドメを刺したのは、アバンの使徒を除けば彼が唯一である)。

また原作者・三条陸は『クロコダインばかりやられるシーンが多いのは、何故ですか?』という読者の疑問に対して「クロコダイン以外が食らうと死んでしまうから」と返している。前述したギガブレイクの直撃を耐えるポップやレオナは想像できないし、軍艦を片手で担ぐような剛腕を誇るブロックの絞め技を他のキャラが食らったらひとたまりもない事を考えれば彼が敵の攻撃を喰らうというのは必要不可欠な描写なのである。
…じゃあ彼と同じかそれ以上の目に遭っているはどうなるんだ?と疑問は残るが、あちらの不死身ぶりは理屈では説明がつかない部分が多く、それに対してクロコダインは純粋にその身体能力だけで耐えきっているため、クロコダインだからこそ喰らっても死なずにそれでいて相手の強大さを演出するのに最適なのであろう。ちなみにクロコダインも何度か不死身呼ばわりはされている。※それに対し『【不死身】は、ヒュンケルの代名詞だ』と返答している。

また、DQ原作と違い死亡状態からの蘇生手段が超限定的にしか存在しない本作で、幾度も致命傷を受けながら復活を果たしてきたそのタフネスは類い稀なものと言えるだろう。

連載当時の原作ドラゴンクエストではシステム的に仲間を庇って敵の攻撃を受け止める、云わばタンク職は存在しなかったが、現在のドラゴンクエストのシステムに当てはめれば、己の身を犠牲にして仲間を守るスタイルはパラディンに近い。

武具、特技

真空の斧
初登場時から使用していた武器。大岩を割った上に数百mに渡り森を引き裂くほどの威力を有する。魔宝玉に真空呪文の力を宿す伝説の武器で、クロコダインの強力もあいまってかなりの威力だった。
上記のようにバラン戦二回目では、最初の一撃を受け止めたバランの足場を崩壊させるほどの超重量の威力を披露している。しかし竜魔人となったバランには通じず、振り下ろした直後に竜闘気で砕かれてしまった。

新生・真空の斧
刃が大きく破損してしまったが、伝説の武器の命ともいえる魔宝玉が無事だったのでパプニカの金属で新しく作り直されたもの。
正式な名前は『帰ってきた真空の斧MARK-2』だが、劇中バダックしかこの名前で呼んでいない。またオリハルコン戦士との戦いがメインとなったため斧はほとんど使わず、怪力と闘気技で戦うことが多かった。しかし死の大地でのシグマ戦では彼の槍と互角に打ち合えていたようである。
その後、老バーンとの初戦でカラミティウォールによって砕かれてしまった。

グレイトアックス
ロン・ベルク作の巨大な戦斧。真空呪文に加え、「唸れ業火」、「唸れ爆音」の掛け声で火炎呪文と爆裂呪文を使えるようになったため「ちょっとしたアバンストラッシュ気分」とのこと。※しかし活躍したのは、大破邪呪文攻防戦ぐらい。

ザボエラとの戦いで刃が腐食してしまった(ロン・ベルク製の武器なので自己修復可能)が、クロコダインの力を考えるとそれでも強力な武器になりうるだろう。

獣王の鎧
愛用しているクロコダイン専用の鎧。
よく籠手が砕けるが自己修復可能な安心設計。
ヒュンケル戦で駆け付けた時は新品の鎧に着替えている。

獣王痛恨撃獣王会心撃
獣王クロコダインの必殺技として登場。
闘気を片腕に全集中し、渦巻く波濤として相手にぶつける技。
並の人間が喰らえば渦巻く闘気に吹き飛ばされ確実に戦闘不能となる。クロコダイン曰く「鋼鉄並みの強度でも至近距離から喰らえば砕ける」。オリハルコンを砕くほどの威力はないが、ハドラー新鋭騎団を驚かせたりシグマ相手に強がりを言わせるくらいには強烈。獣王激烈掌が編み出されるまでは、クロコダイン最大最強の必殺技だった。

獣王激烈掌
船も通れぬ難所であるバルジの大渦の中で命を賭して生み出された技で、ハドラー親衛騎団との戦いで初披露された。
獣王会心撃を相手にぶつけた後に、逆回転のもう一つの闘気の渦を合わせて相手をねじ切る技。劇中ではオリハルコンのボディを持つシグマの片腕を捻じ切る凄まじい威力を見せた。
素顔を晒したミストバーンにも使用したが、わずかに体勢を崩しただけに終わり、手刀の一撃で切り裂かれて破られてしまった(もっともこれは威力がどうこうの話ではなく、技の性質上通用しなかっただけ。まったく攻撃が通じない相手に対して一瞬とはいえ体勢を崩したというのは凄まじい威力の証左である)。

後にDQMJ2にて『獣王げきれつしょう』という特技が登場している。

焼けつく息(ヒートブレス)
奥の手。高熱のブレスで相手を麻痺させる。
不意打ちに使えたり仲間の救助にも使える便利な小技であり、マヒャドで身動きが取れなくなっていたダイ達を助けるときにも使用した。 ※このことから、マヒャド級の氷も容易く溶かすほどのパワーがあると思われる。

獣王の笛
鰐を模した形状の笛。自身の部下達を従えるのに使用していたが、魔王軍に在籍し百獣魔団の団長に就任した後には使用する機会が減っていった。 ある時『俺の修行を手伝ってくれた礼に、これをやろう』と武闘家のチウに渡してからは、チウが所有することになる。

この笛の音を聴いてやってきたモンスターを倒せば、そのまま自分の仲間になる。
笛を吹く方向によってやってくるモンスターの種族が変化したり、単体ではなく複数で現れることもある。(群れをなしてやってきた場合は、そのうちの一体を倒せれば、そのまま群れを仲間にできる)

魔法の筒
イルイルの呪文で対象を入れ、デルパの呪文で対象を出すことができる魔法の筒。自身が所有する一本には、相棒のガルーダが入っている。

交友関係

ダイ一行を年長者としてよくフォローしている。アバン離脱後、潜在能力はともかく皆若年、長兄であるヒュンケルもコミュニケーションが不得意と、まとめ役として大人の不在だった勇者一行にとって彼の存在は非常に大きい。
ポップには「絶対かなわぬ相手であるオレに命を賭けて向かってきた…その姿にオレは信じあいながら戦う人間のすばらしさを見た!」等の台詞や幾度と無く彼の危機を救っていることから、アバンの使徒以外の味方で最もポップを信頼し、信頼されていたのはこの人だろう。
因みに劇中、ポップからは親しみをこめて「おっさん」と呼ばれていた。

他、同じ元魔王軍大幹部であるヒュンケルとも交友は深く、魔王軍在籍時から「バランと共に尊敬に値する男」と見られていた。クロコダインもバランに対して「不器用だが万人に誇れる友」と発言するなど強く信頼していたと思われる。

主要メンバー以外ではその誇り高さや義に厚い姿勢からバダックを筆頭とした王国の戦士達と信頼関係が大変強く、特にバダックからは「親友」「例え敵対していても、己を高めることを忘れない」とまで称され、ノヴァやアキームとも互いに敬意を払う仲である。チウにも当初は怖がられていたが、修行を手伝ったことで交友を深め「先代獣王」として尊敬されるようになる。クロコダインの方も「早くも先代にされてしまったか」と微笑ましそうに見守っていた。

ハドラーもヒュンケルに言われてもクロコダインが魔王軍を裏切った事を当初は信じなかった程で、プライドや礼節を重んじるヒュンケルやバランからも実力も含めて信頼され(ヒュンケルからは「六大団長のなかでお前とバランだけは尊敬に値する」、バランからは「六大団長で最も買っていた」と言われている)、実力的に遙かに上であるミストバーンからも高い評価を得ている。終盤までそれが覆らないことからも、実力もさることながらその人格面は魔王軍でも群を抜いていたが、それ故にザボエラやフレイザードとは終始険悪で、わかり合えることは全くなかった。ただし、フレイザードはクロコダインの傷を見て「どんな怪力でもクロコダインの鋼鉄の体をここまで破壊することはできないはず」と言い、後の鎧武装状態を「クロコダイン以上の力」と例えている事から、クロコダインの身体能力自体は評価している。
敵方で最も因縁深い人物は幾度も対峙し、最後には止めを自ら刺した相手であるザボエラだろう。

「獣王」時代は”クロコダインの命令しか聞かない特別な部下”のモンスターを幾体か抱えて居る旨が本人の言により明かされている。
その内の一体・ガルーダはクロコダインが魔王軍を離れてからも、クロコダインのみならず勇者一行にとって心強い味方であり続けた(クロコダインが大魔王バーンに捕らえられてからの消息は不明。主人を探し回っていたのかもしれない)。

名言・名セリフ

  • 『ダイ!!ハドラーさまの勅命によりおまえを討つ!死にたくなければ必死で発揮するのだな…魔軍司令どのをも傷つけたというおまえの真の力を……!』
  • 『クックック…どこの馬の骨(ポップ)か知らんが…まぁ試してみるんだな』
  • 『…アバンの使徒…というわけだな…!』
  • 『唸れッ!真空の斧よ!!』
  • 『グウウウッ…よ…よくもオレの顔に…いや!オレの誇りに傷をつけてくれたな!!覚えていろよダイ!おまえはオレの手で必ず殺す……必ずだ…!!」
  • 『不覚!!いかに強敵とはいえ、あんな小僧(ダイ)に片目を奪われるとは…………!!』
  • 『今からオレは鬼とならねばならん…!武人としての誇りも…意地も…全て勝利あってのもの…!!たとえどんな手を使ってもヤツ(ダイ)を討つ!!』
  • 『出てこいダイ!!さもなくば…ロモス王国は今日で壊滅だ!!!』
  • 『だっ…だまれェッ!武勲がない武人など張り子の虎も同然!!なんとでも言うがいい、誇りなど…とうに捨てたわぁッ!!!』
  • 『こんな未熟な少年(ポップ)までもが、友情にすがり命を張ってまで戦っている。それにひきかえ、このオレは己の身が可愛いさに誇りを捨てて、卑劣な手段を使ってしまった…………このままで本当にいいのか?これが男のプライドを失ってまで得る価値がある勝利なのかっ!?』
  • 『どうせ負けるなら、おまえ(ダイ)と正々堂々と戦って負ければよかったぞ!』
  • 『小僧(ポップ)、おまえにも教えられたぞ、男の誇りの尊さをな!おまえたちのような相手に敗れたのであれば、悔いは全くない!むしろ誇るべきことだ!目先の勝利に狂ったオレは……馬鹿だった!………さらばだダイ……負けるなよ!勇者はつねに、強くあれ!』


  • 『"我らが魔王軍"か……フフフッ……オレにはおまえ(ヒュンケル)が魔王軍のために戦っているようには思えなかったぞ!おまえはまるで人間に対する恨みだけで戦っているように……見えた』
  • 『オレもそうだ……人間どもを軽蔑していた……ひ弱なつまらぬ生き物だと思っていた……だが、ダイたちと戦ってわかったのだ!人間は強い!そして優しい生き物だ! ともに力を合わせ喜びと悲しみを分かちあうことができるのだ!ただ強いだけのオレたち魔物とは全く違う!』
  • 『人間であるおまえ(ヒュンケル)にその素晴らしさがわからぬはずがない……おまえは見て見ぬふりをしているのではないのか?』
  • 『…ヒュンケル……いいぞ、人間は!今度生まれ変わる時には…オレも…に……人間に…ぐふっ!』

  • 『なあ、ヒュンケルよ……オレは男の価値というのは、過去へのこだわりをどれだけ捨てられるのかで決まると思っている!生き恥をたとえさらし万人に蔑まれようとも、己が信ずる道を歩めるならそれでいいじゃないのか?』
  • 『オレはダイたちに加勢しに行く!それが武人の誇りを思い出させてくれた、あやつらに対するせめてもの礼よ!!』
  • 『真な武具は持ち主を選ぶというが、この魔剣はおそらく甦ったおまえ(ヒュンケル)の闘気にひかれて、ここまで来たのだろう!そうだ!おまえが闘志を失わないかぎり、その鎧と魔剣もまた不死身なのだ!!』

  • 『ヒュンケルはどうなのか知らぬが、少なくともオレはハドラーやバーンのためなら死んでもいいと思っていた!主のために生命を捨てるのが真の武人……その対象が今はダイになったというだけの話だ!ダイがいなかったら、オレやヒュンケルは魔道をいつまでも彷徨っていたに違いない!あやつはオレたちの心の闇に光を与えてくれた太陽なのだ!』
  • 『生きとし生けるものにはすべて太陽が必要なのだ!それを奪おうとするものは断じて許せぬっ!たとえ力及ばずとも戦うのみ!!』
  • 『なあに、左腕がまだ生き残っている……やってやれぬことはない!それにたとえ失われようと、オレには心の目がまだある……おまえが拭ってくれた心の目がな!そうだ、あのロモスの戦いのとき、おまえは絶対にかなわぬ相手であったこのオレに生命をかけて向かってきた!その姿にオレは信じ合いながら戦う人間の素晴らしさを見た!オレの心の濁った汚れを取り除いてくれたのはポップ、おまえなのだ!』
  • 『オレはなんたる愚か者だ!おまえ(ポップ)のそんな心も見抜けず、本当に逃げたものと思っていたとは…………許してくれポップ……あの世で会ったら、オレを好きなだけ殴ってくれ!』
  • 『バラン、ギガブレイクで来い!』
  • 『オレの生命力とおまえ(バラン)のギガブレイク、悪い交換条件ではないだろう!』

  • 『死してもなお、皆の心をここまで動かすとは…………アバンどの、このクロコダイン一介な武人として、是非ともあなたに一度お目にかかりたかったですぞ!!』

  • 『余程なことがない限り、今のおまえ(ポップ)は一人で逃げたりせぬ……そう思ったからこそ、オレもためらいなく逃げを選んだのだ!おまえたちとの付き合いもそろそろ長いからな!』

  • 『オッ、オレに聞かないでくれえッ!恥ずかしい話だが、バランよ……オレも心の底では、おまえとバーンを戦わせたほうが、人間たちには得だと思ってしまっていた!今さら自分の力ごときで、おまえを止められるものでもないと……なのに、なのにこやつ(ヒュンケル)は……オレには何も言う資格が無いっ……今はただ、この不器用だが万人に誇れる我が友の……心意気だけを汲んでやってくれっ!!』

  • 『「じいさん(バダック)……こやつ(ザボエラ)もかつて六大団長がそろった時には強大な魔力で一目置かれた存在だったのだ。それが出世欲に目がくらみ、他人の力ばかりを利用しているうちにいつの間にかこんなダニのような奴に成り果ててしまった……』
  • 『恐ろしいものよ、欲とは……オレとて一番手でダイたちと戦っていなかったら、どう歪んでいったのかわからぬ!こやつ(ザボエラ)は正真正銘なクズだったが、それだけは哀れだ……』
  • 『相変わらずいいヤツじゃのう、おまえさんは……じゃが、やはりおまえさんとこやつ(ザボエラ)は全く違う!ワシが誇るべき友人・クロコダインは、たとえ敵のままであったとしても己を高めることに命を賭ける尊敬すべき敵であっただろうとワシは思うよ!』(バダック)
  • 『ありがとう、じいさん!』

  • 『だ…だからなのか!おまえ(ミストバーン)がハドラーやバランといった猛者たちに敬意を常に失わなかったのも、自らが肉体を持たなかったがゆえの反動なのか!』
  • 『闇の師弟対決(ミストバーンVSヒュンケル)、今ここに終焉した…………!』
  • 『あやつら(ダイ・ポップ)の盾なら、オレがいくらでもなってやったものを…………』

小話

バーン打倒後も作品が続いていた場合には、5年後の世界でダイと共に新生竜騎衆の海戦騎として魔界で戦う予定であった、とコンビニコミックのインタビューで語られている(因みに陸戦騎はラーハルトが続投、新しい空戦騎をダイに代わる主人公に据えることも併せて語られた)。

ワニ型獣人ということで、原作だけ読んでいると緑色などの寒色系の体色をイメージしがちだが、実際にはトップ画像の通り赤系である。媒体によって体色が異なり、1991年版ではピンク寄り、2020年版では肌色に近くなっている(ピンクっぽい場合もある)。
また、原作では手の指は4本だが、アニメでは双方ともに人間と同じく5本になっている。なお余談だが、実際のワニの指は前肢が5本指、後肢が4本指である。

1991年版アニメのCM明けのアイキャッチでは、ポップに投げ縄で捕獲(誤爆)されている。お互いに困った顔になっておりどうしようもない雰囲気になっていた(ちなみにCM入りのアイキャッチでは、ダイがレオナ姫を投げ縄で捕獲する。なのでポップはマァムを狙ったのかもしれない)。

魔王軍の中ではコメディ要素の強いザボエラですらなし得ていないギャグ描写でズッコケるという事を成し得た魔王軍唯一の存在でもある(ロモス国武術大会編にて)

原作ではダイが初めてクロコダインと対峙した時に「リザードマンだっ!」と発しているが、かねてより作品ファンの間ではリザード(蜥蜴)マンではなくワニなんじゃ…と、ささやかれていた。
前述したように新たな海戦騎になる予定だったことや獣王激烈掌をあみ出す為にバルジの大渦の中に長時間耐えられる、氷山で遭難したダイの救出のために氷の海の中をものともせず探索している事など水中戦に非常に高い適正を見せていることに加え、やはり容姿がトカゲと言うよりワニに近い事が挙げられる。
こう言う疑問があった為か、2020年版では第6話で初めて対峙した時のダイのセリフが「リザードマンだっ!」から「ワニ男だっ!」に変更されている。
またクロコダインを演じる事になった前野智昭氏もインタビューで「ワニ感をどうにか出したい」と、答えている。 ※原作者のコメントは無いがとりあえず2020年版では最初から「ワニ男」という扱いになっている

1991年版で演じた銀河万丈氏は、CDシアター版ドラゴンクエストⅡハーゴンを、ドラゴンクエストヒーローズディルク王ライバルズではエスタークを演じている。
特にディルク王は銀河万丈氏が演じた事を良いことに『獣王会心撃』のパロディともいえる『国王会心撃』なる必殺技を使わせている。
(打ち初めの最初のモーションのみ獣王会心撃に似ている。)
………まさに『公式が病気』状態である。

2020年版でクロコダインを演じる前野氏は、マァムを演じる小松未可子氏と夫婦であり(放送開始直前の2020年5月に結婚発表)、作中では前半で夫婦喧嘩、後半で夫婦共闘と構造が仕上がった。
現にアニメ8話では原作同様マァムに叱責されるシーンがあるためTwitterでは夫婦喧嘩と話題になった。
なお上記で話題に上がった小松氏はヒーローズではジュリエッタ役で銀河万丈氏とも共演してるので初代と二代目、二人のクロコダインと共演してる事になる。

ハヤテのごとく!の連載初期に、学園に侵入した強盗がクロコダインとよく似たデザインの鎧を着ている(顔はまったくの別物)。

関連項目

ダイの大冒険 ポップ ヒム ヒュンケル
バラン ラーハルト 超魔ハドラー ザボエラ ダイ
獣王 獣人 リザードマン タンク

イブール:同じくドラクエのワニ型のモンスター。
ハッサン:高い攻撃力とタフネスさ、更に転職前に仁王立ちを覚えるという頼もしさからプレイヤーからの人気が高いキャラクター。
ヴォルト・ラスター:前田氏が演じる武人肌な性格のキャラ。
グレイグドラクエ11の生粋な戦士。ストーリー当初は敵キャラクターだったが、己の過ちと衝撃な真実を知ってからは主人公サイドの味方となり、勇者一行の非常に頼もしい戦士兼タンク役を担っている、武人肌な性格の男性。

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