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くさったしたい

くさったしたい

くさったしたいとは、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターである。
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概要

ドラゴンクエストⅡ』で初登場した、ゾンビ系魔物の代表的存在。
以後ほぼ毎回レギュラーで登場しているが、なぜかナンバリングタイトルでは『ドラゴンクエストⅣ』でのみ出現しない。

死体悪霊がとりついたモンスター。いわゆるゾンビ的なポジションであり、ただ敵として出てくるだけでなく、ホラー演出でも一役買っている。
戦闘スタイルは初登場以来毒攻撃、「あまいいき」、集中攻撃などを得意としており、『ドラゴンクエストⅤ』以降で特技が多数追加されて以後は「なめまわし」なども使えるようになったり、テンションシステムがある作品ではテンション下げ(奪い)を使うなど、意外と多芸な魔物。
自分と同じくさったしたい系以外のほか、がいこつへいなどのゾンビ系を呼び出す事もある。

初登場時はかなりの高HPに加え、攻撃呪文全般耐性もそこそこ高めという厄介な敵だったが、後発作品ではむしろ呪文(特に炎や光など)が弱点で物理耐性orやけに高い守備力になる、HPは高いが守備力は低い時もある…と、二転三転していたりする。
また、基本的にもう死んでいるのでザキ系呪文は無効と思いきや『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅦ』では弱耐性・無耐性なので、もう死んでるのに「ザキ」でもう一度息の根を止められるというよくわからないやつらである。

倒した際に落とすアイテムはぬののふくや指輪系のアイテムなど、生前から身につけていた物かどくけしそうなどの毒回復アイテムが中心。『ドラゴンクエストⅧ』以降の作品では「くさり」繋がりなのか、くさりかたびらを極稀に落とす事もある。

また『Ⅷ』ではリブルアーチの街に夜だけ開業している「ひみつ屋」の店主がなんとくさったしたいであり、ある希少品を品名も言わず売りつけてくる。一度買うと売り切れるが、3DS版のみ(ゲーム内ではなくリアル時間で)日を跨げば再購入できる。その度にどんどん値が吊り上がっていくが、その内に稼いだ金で買った豪勢な服装に変わっていき(最上限まで値上がりした時の服は写真クエストの対象)、おまけに売り切れた時の態度も横柄になったりする。もはや死体とは一体…と思わんばかりの生身な俗っぽさである。

仲間としての性能

『ドラゴンクエストⅤ』やスーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅥ』では仲間にすることもできる。一匹目の名前はスミス
『ドラゴンクエストⅤ』ではHPと力以外の能力が低くあまり役に立たないが、『ドラゴンクエストⅥ』では大幅に強化され頼れる仲間となった。
他に『ドラゴンクエストⅧ』のスカウトモンスターや、『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ、下記の小説版『ドラゴンクエストⅤ』といった一部作品で登場するくさったしたいの名前も「スミス」となっている。

外伝作品での登場

ドラゴンクエストシリーズのゲームデザイナー、堀井雄二氏お気に入りのモンスターとしても知られ、外伝作品でも常連である。

トルネコの大冒険』シリーズではくさったしたい系のモンスターが装備品の弱化をさせてくる。『風来のシレン』シリーズでいうところのミドロケロぼうずに当たる。

ドラゴンクエストビルダーズ』では2章のリムルダール編にて、「????」という名前で登場。
本作ではウルスによる「死そのものを克服する方法」によって誕生してしまったゾンビ化の病にかかった人間の成れの果てである。
ただ拠点に押し寄せてくる敵かと思いきや、倒した際にゲンローワの名を呼ぶ個体がまじり始めたり、病院に担ぎ込まれた患者が治療も虚しく心身ともに崩壊しくさったしたいになってしまう、フラフラと歩いている人間が居ると思って近づくと目の前で力尽きて倒れくさったしたいと化すなど毎作おなじみのユーモラスな姿とは程遠いホラー表現が満載となっている。
続編にあたる『ドラゴンクエストビルダーズ2』でも仲間に出来る魔物として登場するが、前作ほどショッキングな演出はなく、主人公と会話する事もできるほか、発酵樽を使った調理を手伝ってくれるなど、こちらはかなりコミカルな存在となっている。

スライムもりもりドラゴンクエスト』シリーズではしっぽ団の団員として登場。「くさったしたい」名義だが、配色はグールに近い。
地面から出て来て引っ掻いて攻撃してくる。耐久力は高くはないが、倒してもすぐに復活してくるので厄介である。しかし、トロッコなどで町に送るとしばらくの間復活しなくなる。
スライムもりもりドラゴンクエスト2』や『スライムもりもりドラゴンクエスト3』では、一定数町に送ると仲間になり、戦車バトルやふねバトルに参加する。愚直に大砲に球を入れる作業を行う事しかできない(流石に近くに敵がいると撃退しようとする)が、倒されても復活が早いという長所を持つ。

くさったしたい系のモンスター

  • リビングデッド

初登場は『ドラゴンクエストⅡ』。当時は同系統の中で最弱だった。相手の抵抗力を弱らせる能力を使ってくる。
初登場作品では健康的な肌色の肌で、髪も茶髪とゾンビ的なポーズをしている以外人間に近い配色だったが、『ドラゴンクエストⅤ』と『ドラゴンクエストⅥ』では下のグールと似た配色になり、以降は金髪で赤い服とどこぞの種泥棒のような配色になっている。

  • どくどくゾンビ
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。その名の通り毒状態にしてくる攻撃を使ってくる。

  • グール
初登場は『ドラゴンクエストⅡ』。くさったしたい系の中では一番強い上に、自分と同じ仲間を呼んでくる。

  • ポイズンゾンビ
『ドラゴンクエストⅥ』にのみ登場。月鏡の塔のボスキャラとして3体ずつ登場する。
どくどくゾンビ同様毒状態にしてくる攻撃を使う。


  • マッドスミス
初出は『ドラゴンクエストⅩ』。くさったしたいの転生モンスター。

ボスモンスター

  • エテポンゲ

『ドラゴンクエストⅦ』にのみ登場。
現代のダーマ付近に棲みつく山賊一味の料理番(ただし料理の味に関してはお察しください)。山賊の中でも無能とされており、頭もよくないが……?
設定上はあくまで普通の人間(のはず)であり、厳密にはモンスターとは言えないかもしれない。
ボスとしてはふきだまりの町跡で他の山賊と共に登場。この山賊四人組は『ドラゴンクエストⅦ』の中ボスの中でも苦戦必至の強ボスの一角であり、例にもれずこいつも全体攻撃を備え高いHP、素早さを誇る難敵。
3DS版では紫色の服でグレー混じりの茶色い肌、そして尖った耳というくさったしたいとは別の見た目になっている。なお、この配色は『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』で初登場したのが逆輸入されたもの。

他媒体での登場

小説版『ドラゴンクエストⅤ』

「スミス」という名前で、リュカの仲間モンスターとして登場。死体であるためか物覚えが悪い。話す時もどもったりもする。名づけ親は、スライムの「スラリン」。

仲間想いの優しい男で、パペックが敵モンスターの体当たりでバラバラにされた時に彼のパーツを回収・組み立てている。

リュカの幼馴染であるビアンカが好きで、リュカとビアンカがお互いしか目に入らなかった時期も失恋に落ち込むどころか「ビアンカが嬉しいのなら自分も嬉しい」と心から祝福している。

この純粋な精神からリュカ達以外の人々からも好かれていて、なかでもチゾットの宿屋の主人「ラハンガ」から気に入られある物を頂いた。

その後、グランバニア城がモンスター達から襲撃を受け、ビアンカがデモンズタワーへ連れ去られた際はリュカと共にビアンカ救出作戦に参加し、最後はジャミの放つ氷のブレスからリュカとビアンカを全身でかばい氷漬けになり、砕け散ってしまった。
好いた女性の幸せを心から祝福し、最後まで全身で守った勇姿は「かっこいい」という評価がちらほら。
小説版『ドラゴンクエストⅤ』での活躍を知ったファンは、能力値に限界があったとしても最後まで第一線で活躍させたという案件が発生したという。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

CV:増田有宏(1991年版)、園部啓一(2020年版)
ヒュンケルの副官として「モルグ」というモンスターが登場。執事のような装いが特徴で、常にベルを持っている。
ヒュンケルから負傷した戦士の治療を頼まれた際も尽力し復活させるほどの腕前の持ち主であり、捕虜に対しても『(ここは、高所だから)あまり暴れない方がいいですぞ?』と気を静めるように諭した。

小話

くさったしたい系統は作品によって体の色が別のモンスターと入れ替わることが多い。
例えば、「リビングデッド」は『Ⅴ』『Ⅵ』では「グール」の色で登場する。そのため、『Ⅱ』『トルネコの大冒険』シリーズ以外で両者の共演作品は無い。
また、『スライムもりもりクエスト』で登場する「くさったしたい」も「グール」の色である。

外見のモデルはスクウェア・エニックス代表取締役の千田幸信であると鴻上尚史がラジオ番組で語っていた。

関連イラスト

無理だろ
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関連タグ

ドラゴンクエスト DQモンスター・ゾンビ系 
ゾンビ アンデッド
スミス

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