概要
"Poison Breath" のカナ表記。直訳すると「毒の息(どくのいき)」。
体内で醸成された毒素を、口からガスや霧の状態で吐き出す能力、および吐き出された毒ガス。
鼻孔やその他の呼吸孔から吹き出すモノや、毒液の状態で吐き出され、そのあとガス状になって広がるタイプのモノもポイズンブレスと呼ばれる。
神話や民間伝承、近現代の創作に登場する神・怪物・超人(怪人)がこうした能力を具え、疫病や自然災害のメタファーとも考えられる…が、自然界にも「毒を吐きかける」「噴霧する」などの能力を持つ生物は実在する。
プロレスのパフォーマンスないし技(反則)としての「毒霧」をポイズンブレスに分類するかどうかは意見の分かれるところ。
事例
単純にダメージを与える手段に毒ガスとしての視覚イメージや設定が与えられているだけの場合もあるが、多くの場合「標的に中毒系のデバフを与える」「ダメージそのものが毒属性」のどちらか、あるいは両方が設定されている。
毒状態を中和・解毒する手段か、軽減・無効化する予防手段が必要とされる。
ドラゴンクエストシリーズ
『ドラゴンクエストⅡ』以降の作品で、HPにダメージは発生せず「どく状態」のみを発生させる「どくのいき」という特技を持つモンスターがコンスタントに登場している。またそれ以外の状態異常を起こすものとして「あまいいき」「やけつくいき」もある。
ただし「どく状態」によるダメージは戦闘中には発生しないので、解毒は戦闘終了後に行えばよい。場合によっては実質無駄行動ですらある。
プレイヤー側のメンバーも「どくのいき」を使えるが、敵を「どく状態」にすることにはやはり何の意味もない。
『ドラゴンクエストⅪ』や派生作品では「どく状態」によるダメージが戦闘中にも発生したり、HPへのダメージ以外に弱体化などの効果が表れることもあるので、「どくのいき」の戦略的重要性が増している。
『ドラゴンクエストⅤ』からは「どく状態」の上位となる「もうどく状態」が新規に設定され、こちらは戦闘中も毎ターン割合ダメージが発生する。この状態を発生させる「もうどくのきり」が、一般的なRPGにおけるポイズンブレスに相当するものといえる。
『ドラゴンクエストⅤ』では仲間モンスターのくさったしたい、ドラゴンマッド、おおねずみ(リメイク版)が習得。『ドラゴンクエストⅥ』では職業のレンジャーとくさったしたい、『ドラゴンクエストⅦ』では職業の魔物ハンター、ローズバトラーとギガミュータントが習得するが、『ドラゴンクエストⅧ』以降は敵専用の特技となった。
オルバス
カプコンの『ヴァンパイア』シリーズにおけるダークストーカーのひとり、オルバスの必殺技。
胸部の鰓から毒霧を噴き出し、ヒットすると標的は一定時間行動不能状態に陥る。
第一作、『ヴァンパイアハンター』、『ヴァンパイアセイヴァー』と、コマンドや性能がタイトルごとに異なる。