あまいいき
あまいいき
エフェクトやアニメーションが付いて以後の作品では「口からピンク~紫がかった息を吐き出す」という表現である場合が多い。
初登場は『ドラゴンクエストⅡ』で、モンスターとの戦闘中に「○○○は あまいにおいの いきを はいた!」のメッセージとともに眠り状態にされてしまう。
後発作品で言う特技のような扱いになっており、呪文ではないため、「マホトーン」で封じる事ができない。そのため「まよけのすず」を持っていても被弾率を下げられない、非常に厄介な行動である。
『ドラゴンクエストⅡ』ではマンイーター、くさったしたい、うみうし、シルバーデビル、デビルロード、そしてハーゴンまでもが使ってくる。
同作はHPを含むパラメータ上限が255と低く、対して敵味方ともに通常攻撃の威力が高めのゲームバランスの為に、眠らされてしまうとその後の通常攻撃を無防備に受けるリスクは後の作品に比べて格段に高い。
続く『ドラゴンクエストⅢ』ではおばけキノコ、マタンゴというこの技を得意とするモンスターが登場し、以後の作品でも続投している為にキノコ系モンスターの得意技という印象が強くなった。
特にマタンゴは、行動の選択肢が通常攻撃・眠り攻撃・甘い息の当確率3択→全員眠ったら通常攻撃のみというかなり凶悪なパターンになっており、下手すると眠り続けて何も出来ない間に殴り殺されるという事も起こりうる。
ちなみに、ひとくいばこも使用してくるが、同作のひとくいばこはそもそも攻撃力が異常なまでに高いので、最速で戦うレベル帯だとあまいいきに関係なく前衛でも単純に攻撃を防ぎ切れず全滅へ一直線。そしてレベルを上げて倒そうとして、猛烈な物理攻撃対策が出来ていても、あまいいきから崩される危険性があるという、磐石のデストラップとなる性能を支えている。
余談として、『モンスター物語』によるとひとくいばこの正体はくさったしたいが箱に入り込んだものらしいので、使ってくる事自体は自然なのかもしれない。
初登場作品からハーゴンなどが使っているが、後発の作品でもラスボス級の敵や魔王系の敵が使ってくる事がとても多い。こうした敵は大抵2回行動な上に全体攻撃や単体への強化攻撃も併せ持っており、一気にパーティが壊滅する可能性もあるのでやはり危険度は高い。
殆どの作品で敵専用技として登場しているが、『ドラゴンクエストⅣ』ではNPCのドランが、『ドラゴンクエストⅤ』では仲間になる一部モンスター、『ドラゴンクエストⅥ』と『ドラゴンクエストⅦ』ではまものつかい・まものハンターの職業orモンスター職になる事でこちら側も使用可能。
無消費で敵全体を眠らせるというかなり強力な効果である事は確かなのだが、『ドラゴンクエストⅥ』と『ドラゴンクエストⅦ』は特技ゲーと揶揄されるほど他にも強力かつ無消費のぶっ壊れて強い特技(「ひつじかぞえ歌」など)が多いうえ、物理攻撃で睡眠が解除される仕様が追加されたため、敵味方とも脅威は減った。特に特技で攻める場合、通常攻撃代わりに多用される「まわしげり」「ばくれつけん」「がんせきおとし」「つるぎのまい」「どとうのひつじ」等の複数回/全体攻撃特技ですぐに起こしてしまう為に使い所に困りがち…というとても贅沢な悩みがあった。
このためか、『ドラゴンクエストⅧ』で諸要素が整理されたのに伴って再び敵専用技に戻っており、こちら側が使えるのはナンバリングでは上記の4作品だけとなっている。
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上記のおばけキノコからの連想からか、キノコを頭にかぶった妖精コロコロが自身にも効いてしまう誰得な「あまいいき」をはく能力を持っており、イラストにもタグ付けされている。
ファイナルファンタジー
ファイナルファンタジーシリーズに登場するモルボル系はくさいいきで有名だが、製作会社が合併してスクエニとなった『ファイナルファンタジー11』以降「あまい息」という、ブレスダメージに眠りの効果が付与される特殊攻撃を持つようになった。
また魅了の効果がある「甘い吐息」という特殊攻撃を使うモンスターもいる。