概要
ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターの一種。
ミミックの下位種であり、宝箱に擬態するモンスターのうち最下位種として序盤~中盤に出現する事が多い。
公式ガイドブックによれば「ミミック属」であり、漢字表記は「人食い箱」。
ドラゴンクエストシリーズ初のトラップモンスターであり、現在でもその代表格という扱い。
後輩に壺に擬態する「あくまのツボ」や本棚に潜んでいる「あくまの書」、井戸に潜んでいる「いどまじん」にタンスに擬態する「たんすミミック」、スロットマシーンに擬態する「スロットマジーン」がいる。
攻撃力が尋常でなく高く、同作ザコ敵中トップタイの200(ラストダンジョンに出てくるだいまじんと同じ)。
更に素早さは67とかなり高め、判断力0のために隊列による被弾率の傾斜が意味を成さないなどかなり危険な敵。
普通にプレイするとレベル10台で来る事になるピラミッドで出る敵としては尋常でないスペックを誇り、下手すると1発で1人死亡するという事態になりかねないという、まさに人喰いなモンスターである。
更に「つうこんのいちげき」まで使ってくるため、運が悪ければ前衛職や勇者ですら即死しかねないという恐ろしい存在。
「インパス」という擬態モンスターを調べる為の呪文も存在するが、同作では魔法使いがLv18でやっと習得するため、普通に進めていると覚えていない可能性が高い。
『ドラゴンクエストⅢ』ではここまで苦労して倒しても超低確率で落とすアイテムがひのきのぼうだったり経験値やゴールドも少ないなど、開けても良い事が全然無い仕様であったが、後発作品では破格のゴールドを溜め込んでいたり貴重な種系のアイテムを落とす事がある。
以後のシリーズでは流石に攻撃力が高すぎると判断されたのか、やや火力が下がっており作品によっては初手で絶対におたけびの特技を使うというサービス行動が追加、低級の呪文か成功率がそこまで高くない「ザキ」を使うという形で調整されている事が多い。
大きく分けると通常攻撃・つうこんのいちげき・あまいいきの打撃力重視の『ドラゴンクエストⅢ』系統のステータスである場合と打撃・ザキ・メラ系・マホトラをローテーションで使うミミックに似た『ドラゴンクエストⅤ』系統のパターンがあり、後発の作品では打撃寄りのステータスをベースにザキ等の後者要素を足した感じになっている事が多い。
『ドラゴンクエストⅪ』では「ギガ・ひとくいばこ」という巨大なひとくいばこが登場する。
また、ファミリーコンピュータ版の格闘場では上述の異常な攻撃力で出場モンスターを一撃で噛み殺す凶悪さを発揮するため、1発は耐えられるHPがあり強力な呪文を使えるエビルマージやザラキでどんな相手にもワンチャンあるベビーサタン以外の相手に対してはかなり勝率が高く、鉄板中の鉄板。
小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』においては、中身は賢いくさったしたいで、自分の体が腐り果てて崩壊してしまう前になんとか生き延びようと箱の中に入った結果、異種のモンスターへと変じたものらしい。外見が似ているため、ミミックと同種モンスター扱いされているが、あちらはブリザードが暑さに耐えかねて冷却魔法のかかった箱に入り込んだものであるため全くの別種らしい。