概要
ドラゴンクエストⅢで初登場した。
手にフォークのような武器を持った(トライデントと見せかけて本当にフォークっぽい形状)かわいらしい姿のイタズラ好きの悪魔系モンスター。一部の作品での図鑑解説文などによると、これでも上級悪魔の子供らしい。
登場するのは決まって序盤~中盤にかけてだが、その段階でイオナズン、ザラキ、メガンテといった強力な呪文を唱えて来るので一瞬驚くが、MPが足りず絶対に失敗してしまうので驚かされるだけである。
DQ8以降では、呪文を使おうとして失敗するとそのまま横にコテンと転ぶかわいらしいモーションが付いた。
しかし呪文が使えなくても悪魔は悪魔。初登場時から氷の息の使い手であり、一番弱い15ダメージ前後のバージョンとは言え全体攻撃してくるために注意が必要。
特にDQ3ではスライムつむりとセットで現れる事があり、スライムつむりのラリホーで眠った所にこれを連打されると結構危険である。
後発作品では氷の息系の技の再編等で技名や使用時のメッセージは変わっているが、呪文失敗という実質的な無駄行動が多い代わりに氷の息系を使うという点は変わっていない。
基本的にこのような扱いだが、ドラゴンクエストⅩではver2.0~で登場と、実装が遅れた為に若干強くなっており、冷たい息は凍える吹雪に、イオラを使用可能になっている。仲間にするとMPが成長するため、前述のような強力な呪文も使用可能になる。
実は登場作品はDQ3、DQ4、DQ8、DQ10と意外と少ないのだが、カジノで遊べるトランプゲームのジョーカーの柄として登場している事や、色違いモンスターが代わりに登場している作品もあるため存在感はそこそこあったりする。
また、このかわいらしい姿からはとても想像が付かないが、親の上級悪魔はアークデーモンである事を匂わすような描写が多い(確かに、イオナズンを使うし武器も三叉の槍だが…)。
特にDQMシリーズではベビーサタンとアークデーモンに共通する特性を持っていたり、図鑑などでアークデーモンの子として断定されていたりする。
ちなみにドラクエⅢに登場する町「アッサラーム」の魔法の鍵を入手した後に入れる民家に夜訪れるとこいつがいる。台詞によると猫に化けて侵入したつもりが化け損ねた模様。
また余談として、FC版同作の格闘場のモンスターとしても登場するのだが、どういうわけか格闘場ではザラキのMP消費がなくなっているためにベビーサタンがザラキを使う事がある。
使用頻度が高いわけでもなく、更に使用したとしても成功するかどうかは運任せなのだが格闘場の2強モンスターと言えるエビルマージ、ひとくいばこに勝つ事が稀にあり、ある意味ダークホース的な枠となっている。
なお、トルネコの大冒険シリーズではトルネコからアイテムを盗むモンスターとして登場している。
スライムもりもりドラゴンクエストでは2と3に登場する。しっぽ団の一員で、フォークに魔力を溜めて突撃し、転んで自分もろとも広範囲に爆発で攻撃する。たまに失敗して自分が黒こげになる事がある。
一定数を町に送ると、戦車バトルやふねバトルに参加できるようになる。大砲に弾を次々と入れたり、スラリンに弾を持ってきてくれたりするが、よく転けるため戦力になりにくい。特に、ばくだんいわやもえる水を運ばせて転けると大惨事になるため、あまりオススメできない。
ベビーサタン系のモンスター
- つかいま
魔王の手下が偵察のために地上に放つというスパイであるモンスター、なのだがよく任務を忘れて遊んでしまうことが多い。しばらくナンバリング作品に登場できなかったが、Ⅹで久しぶりに登場した。
- ミニデーモン
- わんぱくサタン
- モリーサタン
- ベビンゴサタン
- フラッペリン
- ベビーりゅうおう
その他
4ではこれによく似た使い魔みたいな者が天空の城にいて、主人公たちに貴重なアイテム「せかいじゅのしずく」をくれる。