概要
『ドラゴンクエストⅢ』より登場し、メラ系の中位呪文にあたる。火の玉で敵1匹に約80ポイントのダメージを与える。特技優勢だった『ドラゴンクエストⅥ』や『ドラゴンクエストⅦ』でも「イオラ」と同様に一定の地位と活躍を保った優等生。
単体攻撃である代わりに威力が高いため、ボス戦や放置すると厄介なザコ敵を狙い撃ちで手早く処分する際に活躍する。各種中位攻撃呪文の中では早い段階で習得できることも特長。中位呪文としては消費MPが少なめなので心置きなく連発できるのも長所となっており、単体攻撃である点を除けば総合的においしい性能となっている。
同系統呪文は「メラ」「メラゾーマ」「メラガイアー」。位置づけは「メラ」と「メラゾーマ」の中間に当たるが他の中間呪文と比べて頭1つ抜けた火力が特徴である。
作品別の性能
初登場時の『ドラゴンクエストⅢ』では炎系呪文と説明されており取り扱い説明書では炎系呪文と説明されていない雷のギラや爆発のイオも同じ属性扱いである。序盤から効きにくい相手がちょこちょこ登場し、終盤に近づくにつれ効きやすい敵が多くなるものの、そこまで進めば敵のHPも多くなるわけでメラゾーマなどの上位呪文に地位を奪われるうえ、そのメラゾーマをはじめとした炎系呪文はラスボスには全く効かないと使い勝手の悪い部類であったがリメイクではラスボスの炎系の完全耐性が撤廃し裏ボスも無耐性で使い勝手の悪い感じは払拭された。
『ドラゴンクエストⅣ』ではメラ属性の中位呪文という立ち位置に代わり消費MPも4に減少とドラゴンクエストⅧまで設定が続く。この改変に伴いメラ系のメラは効かないけどギラ属性のギラやイオ属性のイオはメラ系とは違う属性の呪文になったために効くことが有る(一方でメラは効くけどギラは効きにくくてイオは絶対に効かないよ!みたいなケースも有り)という敵がそこそこ散見される、前作同様に通りの悪い敵が多いがリメイクではメラ、ギラ、イオの3属性が効きやすくなった敵が増加、FC版の時点でメラミを覚える頃に会う中ボスの面々には効きやすいので前作よりは頼もしい存在。
『ドラゴンクエストⅤ』ではメラ耐性の敵が少なくなって大活躍…と思いきやマトモな使い手がビアンカ、まほうつかい、メッサーラくらいで進行や攻略具合に大きく左右される。オラクルベリーのカジノに入り浸ってメタルキングのけんを所有しているパーティだと道中をスムーズに進めるためこれを覚えないまま該当メンバーが戦力外…なんてケースも。
『ドラゴンクエストⅥ』では魔法使いに転職するとすぐに習得できるので、転職可能になった時点で全員に覚えさせると前作同様に耐性を持った敵が少ないというのも加わり強力。また、「ほのおのツメ」を道具として使うことでも発動できる。ムドー戦で重宝したプレイヤーも多いことだろう。
『ドラゴンクエストⅦ』では『ドラゴンクエストⅥ』と同じく魔法使いで習得できるが、習得ランクが変更されており、星5つの「ようじゅつし」にならないと習得できなくなった。覚えるのが遅くなったとはいえ、今作では耐性を持った敵が少ないため強力なのは相変わらずであった。
『ドラゴンクエストⅧ』だと威力が能力に応じて増加するようになったがムチスキルの「双竜打ち」と比較されて微妙な扱いにされがち。あちらが強すぎるのだが、初見プレイでムチスキルの有用性を認識してないプレイヤーはこちらの呪文のお世話になることが多いが、知ると減っていく、3DSは「双竜打ち」が弱くなったためメラミを唱えたほうが良い機会が増えた。
『ドラゴンクエストⅨ』から炎属性に変更、MPも6に増えたが威力は前作以上に成長しシリーズ全体を見てもトップである、魔法使いの職業に就いている時にLv30になると習得と大分遅いが、効きやすい敵は相変わらず多いうえシナリオ上のラスボス戦で活躍する可能性の高い呪文という前代未聞の大出世ぶりである。
『ドラゴンクエストⅪ』では過去作で見せた良さが悉く消え、消費MPが8と重くなった割に威力の成長も今一つで「ベギラマ」などの複数を攻撃可能な呪文の強化も手伝い使い所が皆無では無いが冷遇気味と凄まじいイレギュラーぶりである。
と、一部の作品で例外こそあるが「双竜打ち」が無かったり、あっても威力が出るまで成長に時間がかかる作品では活躍できる傾向にある。