CV:郷里大輔(『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』)/東和良(Nintendo 3DS版『ドラゴンクエストⅧ』)
概要
ギガンテスと同様に、基本的に力任せな攻撃が多いが、意外にも初登場時は呪文(「ルカナン」)を使っていた。以降の作品では使用しなくなったが…。
作品別の解説
『ドラゴンクエストⅢ』から初登場するが、最初はザコ敵としてではなくボス敵として登場。
変化の杖を使ってサマンオサ王に成りすまし、暴虐の限りを尽くしていたのだが、勇者達がラーのかがみで正体をあばき、戦うことになる。
ファミリーコンピュータ版のアレフガルドおよびゲームボーイカラー版の隠しダンジョンではザコ敵として登場する。『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』ではバラモス直属の幹部格であるバラモス四天王の一人として登場。
HD-2Dではルカナンに加えてメダパニを使うようになったり、ドロップアイテムがずるっこの本(SFC版の時点でも所持していたが、本棚に納められている)になっているなど狡猾さが強調されている。
『ドラゴンクエストⅥ』では、狭間の世界で登場するほかに下の世界のライフコッド襲撃イベントに登場。村人たちが応戦している場所で話しかけるとずしおうまるやバーサクオークといったモンスターとコンビで出現し主人公達と交戦する形となる。…が、それらを相手にしてもまだ余力のある農夫すらおり、このイベントは一通りクリアすると、人的被害も建物の被害もなく村は元通りの平穏が訪れる。
終盤のフィールドに登場する強敵二匹を抑え込むことが出来る戦闘民族のライフコッド人の強さの引き立て役となってしまった面がある。
『ドラゴンクエストⅧ』では「トロルの迷宮」というトロル族のモンスターが勢揃いしているダンジョンが存在する。
奥ではボストロールが「くーっきん♪くーっきん♪」とノリノリで料理を作っており、「ボストロール的には~」というギャル風の言い回し、倒されても「いい夢 見させてもらったぜ!」とサムズアップして消滅するなど気のいいボストロール…に見えるが、クッキンしているのは人間。
部屋のそこかしこに人肉や大量の人骨が散らばっているなど、かなりホラーな様相を呈している。
『ドラゴンクエストⅨ』でもラストダンジョン手前の「ガナン帝国城」などにザコ敵として登場。一部のクエストの対象モンスターとなる。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』では悪魔系のBランクとして登場。モルボンバ島の1ROM1体限定の固定エンカ宇土で手に入るほか、理論上は序盤のノビス島のエンカウントのみで作成可能。夜のノビス島でスカウトできるおおめだま4体で作るサイコロンと序盤のノビス島のデスエンカであるギガンテスとの特殊配合がその条件である。そうして出来上がったボストロールをさらにバズズと配合することでおにこんぼうが作成可能。バズズ自体もシナリオが進めば素材の調達が手軽になるので心配ない。そのおにこんぼう2体と、ノビス島の野生エンカウントで手に入るいたずらもぐら2体を使った4体配合でドン・モグーラまで作成できる。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』でも悪魔系のBランクとして登場。密林エリアの序盤のデスエンカとして野生個体が設定されている。RTAではいたずらもぐらのテンションアップと乱数調整を駆使して平原到達直後にスカウト率1%を的中させるチャートもある。
仲間としての性能
スーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅥ』では魔物使いを参加させた戦闘で仲間にする事も出来る。
初期から見た目通りの高いHPや力はレベルアップと共にグングンと成長し、耐性面の低さと言うデメリットが気にならない強力な前衛アタッカーとして活躍させることが出来る。
ボストロール系のモンスター
通常モンスター
- トロル
系統最下位種。
体色は茶色。『ドラゴンクエストⅢ』で初登場。
やはり体力が高く、「つうこんのいちげき」も繰り出すが、時々ミスしたり行動しないこともある。
- トロルキング
CV:酒井敬幸(『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』)
体色は紫。『ドラゴンクエストⅢ』で初登場。
「つうこんのいちげき」の他に「バシルーラ」を唱え、仲間を弾き飛ばすことがある。
『ドラゴンクエストⅧ』では体力と攻撃力が異常なほど跳ね上がった。
- ダークトロル
体色は黒い緑色。
初登場はリメイク版『ドラゴンクエストⅢ』。「つうこんのいちげき」に加え、「バイキルト」を唱えて攻撃力を上げてくる。
『ドラゴンクエストⅨ』では呪文を使わず、ただひたすら通常攻撃と「つうこんのいちげき」で攻めてくる。何故か図鑑では「腕試しに丁度良いモンスター」と書かれている。
『ドラゴンクエストⅩ』ではデスディオ暗黒荒原に出現。基本一体のみで出現し、非常に高い攻撃力で攻めてくるが、経験値が高く搦手が通じやすく倒しやすいためレベル上げのカモとしてよく狩られている。
- トロルボンバー
体色は濃い紫で、トロルキングと似ている。
ナンバリングタイトルでは『ドラゴンクエストⅥ』と『ドラゴンクエストⅪ』に登場。
突き飛ばしたり、力を溜めたり、「つうこんのいちげき」を繰り出す。
その一撃が爆風を巻き起こすとも言われているため、「ボンバー」の名がついたのだとか。
ボスモンスター
『ドラゴンクエストⅩ』のVer.2に登場するボスモンスター。
ピンク色のかわいらしい体色と、スイーツの名の通り飴玉をこん棒にしているメスのトロル。
- トロルバッコス
体色はワインレッド。
『ドラゴンクエストⅩ』で初登場。
名前の由来はおそらくローマ神話に登場するワインの神であるバッカス。
『ドラゴンクエストⅥ』の嘆きの牢獄に登場するボスモンスター。オリジナル版ではボストロールのカラーを暗くしたような色だがリメイク版ではダークトロルと同色となっている。
- ジャック将軍
『ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり』に登場するツェザールに仕える将軍で鉄製の兜と鉄製の棍棒を装備している。
見た目からは想像できないがツェザールからの信頼も厚く、知勇兼備の優れた将軍である。
- ニセおにいちゃん
3DS版『ドラゴンクエストⅪ』及び『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』における「冒険の書の世界」にて、ライフコッドの村で登場。
おにいちゃんとは『ドラゴンクエストⅥ』主人公のことであり、ターニアにおにいちゃんと呼ばれたいあまりに彼に成りすましてライフコッドに潜入していた。気持ちがわかるプレイヤーもいるだろう。
マルシェの町という都会デビューした結果おしゃれなシティボーイになったということにしており、容姿はマスク・ザ・ハンサムのドット絵を使いまわしている。
しかし『ドラゴンクエストⅨ』に登場した「アバキ草」を投げつけられることで正体を現す。
見た目はトロルそのままだが、トロルと比べると大幅にパワーアップしており、生半可なレベルでは教会送りにされるほどの実力の持ち主である。
しかし、本物のおにいちゃんが恐らく使うことになるであろう「ギガデイン」も唱えるが、「覚えていなかった」と表示されて失敗するなどマヌケな面も。
討伐モンスターリストや村の住民からは「カリスマ性のかけらもない」「ダサい」とこき下ろされており、若干気の毒。
- デストロール・ガンガディア
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の外伝である『勇者アバンと獄炎の魔王』に登場するモンスターで、魔王ハドラーの直属の部下「ハドラー四天王」の一人。他のトロル系のモンスターと違い、鍛え抜かれた筋骨隆々の洗練された身体に眼鏡を付けているなど知的な外見をしている。