概要
初登場は『ドラゴンクエストⅥ』。柄の長い斧を持った半人半獣の戦士のモンスターで、足が4本ある為に巨体に似合わず速く走れるらしい。また、あらゆる魔物をネタにする粋なにぎり寿司王とも言われている。
一説では武士が復讐心に燃えるあまりに魔物と化した姿とされ、「さみだれぎり」等の主に武器を使った攻撃を得意とする。『ドラゴンクエストⅩ』では「おたけび」や「大暴れ」も使うようになった。
上述の一説を踏まえると、名前の由来は古典「山椒大夫」に登場する「逗子王丸」(単に「厨子王」とも)と思われる。
特に『ドラゴンクエストⅥ』のライフコッドの農民と互角に戦っているシーンがネタにされているが、DS版リメイクが発売されるまでは「恐らくいたぶって楽しんでいる」という人もいれば、「鎌と重量武器に近いクワの二刀流で戦う農民の奮戦に思わぬ苦戦を強いられている」と考える人もいた。
…が、旅の戦士がケガをしているのに村人が無傷という点に気づくと、スタッフはライフコッドの村人たちはとんでもない戦闘能力の持ち主であるという解釈のもとに場面が作られていることが浮かび上がってくる。
特にリメイク版でパーティーメンバーとの会話機能が追加されたことにより、主人公と共に数々の修羅場を潜り抜けてきた仲間たちが村人たちの戦いぶりに驚いてる描写がされていること、後の作品の仲間の一人が農夫の奥義”イネカリ斬り”に興味を示していることから、村人の戦闘能力の高さに一層説得力を増すこととなった。
また、そもそも「いたぶって楽しんでいる」を採用したら「魔物たちがこのイベントで遊びすぎて結局犠牲者も建物被害も出せなかったということになってしまい、職務怠慢や無能もいいところになってしまう」となりこの点から考えても無理があるだろう。
ずしおうまる系のモンスター
- なげきのきょじん
牢獄の町の門番で、話し掛けると襲われ戦うことになる。
実はデスタムーアによって滅ぼされた巨人族の生き残りで、大魔王に仕えるフリをしながら真の勇者たる人物を待っていた(その為戦闘後は主人公一行に協力してくれる。因みに戦闘で戦うのは兄の方で、主人公一行に負けるまで誰にも負けたことないらしい)。
戦闘時には「くろいきり」で呪文を封じる他に目にも止まらぬ速さで攻撃したり、「いなずま」や「おたけび」を使って来る等多彩。また直接攻撃は必ず「つうこんのいちげき」になる。
- ブルサベージ
獰猛で残忍な獣人のモンスター。深い地底で生まれ育ったチカラが全ての剛力王と言われている。
ずしおうまると同様に武器を使った攻撃を得意とするが、「さみだれぎり」の代わりに「つうこんのいちげき」や「マホトーン」を使ってくる。『ドラゴンクエストⅩ』では「おたけび」と「いなずま」を使う。
『ドラゴンクエストⅥ』では、隠しダンジョンで出現するため、攻撃力が非常に高い。
- 魔盗鬼チャムチール
チカラを求めるあまり、悪に魂を売ってしまったドワーフの変わり果てた姿。
クエスト「盗賊の心意気」に登場するボスで、ずしおうまるを黒くした外見をしている。
- アビスソルジャー
暗黒の深海で生まれた試練の門を守っているモンスター。外見は魔盗鬼チャムチールと同じ。
深海の暴れ者として海の仲間に嫌われているが、気のいいテンタコルスが一緒の為にあまり気にしていない(そのお供がそのテンタコルスである)。「いなずま」や「大暴れ」周囲にダメージを与えてきたり、「おたけび」で相手を行動不能にさせてくる。
- クリムゾングレイブ
おぞましいほどの真紅の肌をしたモンスター。1ターンで2回行動してくる。
「メラガイアー」「いなずま」「大暴れ」といったバランスのとれた攻撃を使ってくるほか、テンションをためてきたり、「おたけび」で相手を行動不能にさせてくることもある。
返り血で染まったものとも怒りによって変色したものとも言われているが、真意は不明。