曖昧さ回避
- ゼルダの伝説シリーズの敵キャラ。→アモス(ゼルダの伝説)
概要
CV:江口拓也(『ドラゴンクエストライバルズ』)
『ドラゴンクエストⅥ』の登場人物で仲間キャラクター。
彼を仲間に加えたいと考えているならば思いやりの心をもって接することが重要。彼の心の痛みを知らぬ者には手痛いオチが待っている。
『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』(ドラマCD)には残念ながら未登場。
プロフィール
モンストルという町に住む青年。本作のメンバーでは最年長の30歳。青い鎧がトレードマーク。
犬を飼っている(この犬は彼を仲間にした場合、近所に住む一家に預けられることになる)。
あるとき町に現れた魔物を退治し、町の人々からは英雄として慕われている人の良さそうな青年。
だがそのときに魔物にお尻を噛まれてしまい、それ以来寝ていることが多いのだが、夜になると・・・・・・。
とりあえず、理性のタネというものがどこかの山にあるらしいので拾ってこよう。
ネタバレ
初めて訪れたときのモンストルの町の人々の態度はよそよそしく、最初に宿屋に泊まろうとすると激しく止められ、夜中には決して外に出ないよう警告される。
それを無視して宿泊すると夜中に大きな足音とともに巨大な魔物「モンストラー」が現れるが、
実はこの魔物の正体はアモスであった。
かつて魔物を退治した時にお尻を噛まれた後遺症で魔物に変身する体質になってしまい、夜な夜なアモスは無自覚のまま夢遊病のように魔物に変身して徘徊するようになってしまったらしい。
だが基本的には地響きを立てて歩き回るぐらいで実害はないらしく(町は穴ぼこだらけだが)、朝になるとアモスは元に戻って真夜中の迷惑のことは何も覚えていないため(実際にはうっすらと感覚はあったようだが、はっきりとは覚えておらず夢だと思い込んでいる)、町の住人は英雄である彼を追い出すようなマネをせず、真実をひた隠しにし続けた。
もちろん、アモスが英雄だからと仕方なしに受け入れているわけではなく、その呪いから救いたいと思っている人や、彼に好意を寄せる女性などもおり、純粋に慕われている。当然主人公たちに対してもアモスに真実を告げないよう念入りに口止めされる。
アモスに真実を隠したまま、北の山で「りせいのタネ」を取ってきてアモスに与えると、彼は変身能力を自覚して自身で制御できるようになり、冒険の仲間に加わってくれる。
仲間に加わってからは「へんしん」で自らモンストラーの姿に変身できる(SFC版ではレベルを上げたどろにんぎょうも使えたが、DSリメイク版からは仲間モンスター関係の変更で、アモスが唯一「へんしん」を使うキャラとなった)。
一方、町の人達の戒めを無視してアモスに真実を告げてしまうと、その時点ではアモス本人は「またまたご冗談を!」とサラっと流してしまうのだが、実際にはひどく気にしてしまったらしく、その後理性のタネを取って町に帰ってくると、彼は既に町を去っており、二度と会うことができなくなる。
当然町の人々にも冷たい言葉を投げかけられるという非常に後味の悪い結末となってしまう。
こうなった場合の救済措置は無く、以降アモスを仲間にするどころか出会うことすら不可能となる。
その後のアモスはどうなったのか不明(状況的には絶望の町辺りに飛ばされていてもおかしくないが、その場合は再会出来たとしてもお互いに辛いだけだろう…)。
この展開についてはリメイク版でも変更されていない。仲間にしたい場合は真実を伏せておこう。
また、モンストルに寄る前にあらかじめ先に理性のタネを取ってきておくことで未然に防ぐことも可能。
ちなみに理性のタネはSFC版だとアモスに与えても無くならないのでアイテムコンプリートには影響しない。
一方、DS版だと無くなるようになったのでコレクターの人は注意。
モンストルの人々はアモスに対する態度からあふれる心優しさについて心象が良く、ファンからは後の『ドラゴンクエストⅦ』に登場する悪名高いあの村と対比されることも多い。
性能(?)
仲間にした場合のステータスの傾向は戦士タイプで、力や守備力が高い。
主人公やハッサン同様、多くの鎧や盾が装備可能だが、何故かほとんどの装飾品を装備できない。
SFC版では、姿も汎用の戦士のグラフィックで、仲間に加入してもその後は見せ場らしい見せ場も会話もほとんど無く、あまつさえエンディングにも登場しないと、SFC時代の『ドラゴンクエストⅤ』におけるピピンの様に地味な「おまけキャラ」的な存在で、その影の薄さゆえに馬車警備員や酒場警備員になりがちであった。
しかしDSリメイク版ではアモスの姿はそのままで、汎用の戦士のグラフィックが変更されたことによって専用グラフィックを獲得した。
加えて、会話システム追加によって斬新なボケやギャグを言うバニーガール好きの愉快なおっさんキャラとなり、会話の面白さであちこち連れまわす人が続出し、そのまま最終メンバー入りする機会も増えた(もちろん、エンディングにもしっかり登場するようになった)。
三十路にしては随分とフランクな性格になったものだが、その口調は軽妙かつ丁寧で、ひと回り近く年下であろう主人公らにもきちんと「さん」付けで接するなど大人らしく礼儀を弁えており、それでいて思わずニヤリとさせてくれるメタ発言の多さは、多くのプレイヤー諸氏に好意的に受け止められたようだ。
そのため、リメイク版の会話システムの恩恵を最も受けた人物であると言える。
また、上記の会話システムを差し引いても能力値自体はSFC時代からなかなか秀逸で、最大HPや力の伸びは本作の主人公とほぼ互角で、身の守りに至っては主人公以上、さらに前述の通り装備可能な武器や防具が豊富で重武装も可能と、加入が必須でない仲間としてはかなりの逸材である。
反面、レベルアップの遅さと最大MPの低さが欠点ではあるが、彼はもともとの初期値がそれなりに高く、加えて本作はMPを消費せずに使える強力な特技が揃っているため、転職を活用して鍛えてやれば、強力な前衛キャラとして最後まで一軍を張ることも十分可能である。
とりわけ戦士系の職業と相性がよく、バトルマスターやパラディンといった職に就かせるといい仕事をしてくれる。素早さ・賢さ・かっこよさは低めであるが、そのうち賢さは死にステータス、かっこよさはベストドレッサーに影響がある程度。耐久力に秀でている為、低い素早さも敵の猛攻に耐えて後出しのハッスルダンス等活用出来る場面もある。
上記の通り優れた水準の戦士キャラではあるのだが、SFC版に関してはドランゴやハッサンを始め仲間モンスターのボストロールやダークホーン等の優秀な前衛キャラに押されがちであったが、リメイク版以降では優秀な前衛型の仲間モンスターが軒並み姿を消した事により、相対的に彼の出番が増える事となった。
なお固有能力である「へんしん」については、ドラゴラムのように操作不能になった上で通常攻撃、「じひびき」「しんくうは」「体当たり」等をオートで繰り出すようになるという性能。リメイク版ではさらに鋭い牙で噛み付くことも。
仲間にした当初は結構使えるものの、後半になるとほとんど存在を忘れ去られる。
特に「体当たり」は反動が大きいため、無謀にも勝手に使って自滅することもあり得る。
まぁ、手当たり次第に暴れまわるようなまねはしなくなったし、何よりも自分の意思に反して変身する事態は起こらなくなったため理性のタネそのものは効いてはいるのだろう。前衛としてのポテンシャルは十分にあるので思う存分活用すればいい。
こうした特徴から、見せ場や出番云々はさておき、能力値的には「主人公とハッサンを足して2で割ったような感じ」といえばだいたいあってる。
他媒体での登場
小説版
主人公のイザ達に理性のタネをもらい、助けてもらった恩返しとしてイザ達の仲間になる。
ゲームと違い古風な喋り方をする(拙者、しからば~等など)。
道中「幸せの国」事件の折にメルニーという女性と出会い、彼女に一目惚れするのだが、その時は告白はせず別れる。
しかしロンガデセオでまさかの再会を果たし、この時改めて告白・・・というよりプロポーズ、めでたく結ばれた。
その後彼女がロンガデセオで働いていた酒場を手伝うため、それまで仲間にした魔物達もロンガデセオの住民から気に入られたため、イザ達と別れた。
漫画版
大幅に設定が変わっており、昔からモンストルに住む青年で、モンストルの町付近に沸いた温泉でミレーユ達と出会った。
その正体はモンストルに伝わる昔話の英雄「アモス」本人。モンストラーは彼が倒した魔獣の名前となっている。
モンストルはかつて王族によって治められた国で、王族には美しい姫君もいたが、魔獣・モンストラーがその姫に恋慕し、自分への生贄にと姫の身柄を要求した。
姫を守るためアモスは一人魔獣に挑み倒すが、彼もまた瀕死の重傷を負う。
帰りたい一心で倒した魔獣の魂を使い生き返るがその魂は呪われており、姿は醜く変貌してしまう。
その姿を見た姫に「バケモノ」と拒絶され、彼は赤子の姿へと戻ってしまった。
姫はその後悔から赤子に戻ったアモスを育て、やがて亡くなるが、アモスにかかった呪いはその後も解けることはなく、青年に成長すると倒した魔獣に変身し何かを探し求めるように町を壊し、魔獣を倒した日が来るとまた赤子へ戻る、という呪いによって何百年も生きてきた。
ハッサン達の活躍により理性のタネによって呪いは解けるが、数百年も自分を見守ってくれたモンストルの住人を守るため、そのまま町に残った。
デスタムーアとの最終決戦時はミナデイン発動に協力する。
ストーリー
関連イラスト
関連タグ
主人公(DQ6) ハッサン ミレーユ バーバラ チャモロ テリー