概要
ライフコッドの村で主人公と二人で暮らしている妹で、一つ年下の16歳。主人公と同じ蒼い髪が特徴。
主人公のことを「○○兄ちゃん」や「お兄ちゃん」と呼んでいる健気で兄思いの優しい少女である。
物語の冒頭のライフコッドのお祭りで山の神様の使いに選ばれ、彼女に女神ルビスが憑依し主人公にお告げをもたらしたことで、主人公の旅が始まった。
同じ村に住むランドに惚れられているが、兄妹二人だけの家族で兄を慕ってくれる可愛い妹ということもあり、妹萌えの紳士達はどれだけ「ランドなんぞにくれてやるものか」と思ったことだろう。『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』でも度々そういったネタが描かれていた。
またゲーム中では、ターニアの待つ家は無料宿泊スポットであり、(宿代を浮かせるためだけでなく)ターニアに会うために頻繁に通ったプレイヤーも多い。
もっとも、ターニアの待つ家=主人公の実家なのだから寧ろ宿代が発生する方がおかしいのだが。
神崎氏の漫画版では「妹」というポジションが強調されており、主人公を純粋に慕う面もあれば尻を叩いて立ち直らせる面もある。反面、恋愛要素はなく、そちらはバーバラが務めている。
久美氏の小説版では、プロローグ後の物語の開始がレイドック到着時点のため、2巻でムドー撃破後にライフコッドに単身帰郷したイザ(主人公)を出迎えるのが初登場(1巻の時点で台詞等での言及はある)。
魔物使いに転職し、懐いてしまったファーラットにモコモンと名付け、旅を続けるイザを笑顔で送り出した。
また、物語冒頭での見せ場がバッサリカットされてしまった埋め合わせか、3巻においてイザとイーザ(現実世界の主人公)が一つに戻った際に、再びルビスが憑依してイザに語り掛けるシーンが追加されている。
なお、その後の一連のやり取りを見る限り、イザとしても(少なくとも劇中においては)ターニアをランドの嫁にやる気は無いようだ。気持ちは理解る。
この先ネタバレ注意
物語が進むにつれ、世界は「夢の世界」と「現実の世界」に分かれており、主人公が当初暮らしていたのは「夢の世界」であることが明らかになる。
そして「夢の世界」における主人公と彼女の兄妹関係は、「現実の世界」におけるターニアの「兄が欲しかった」という願いが具現化したものであることが判明する。
つまり、本来の主人公とターニアは、血の繋がりどころか義理の兄妹ですらない、全くの赤の他人である。髪の色が同じなのもただの偶然だった。
現実世界のターニアは家族に先立たれ孤独だったため「自分に兄がいれば」と考えるようになっていた。そこでムドーに敗れて気を失っていた「現実世界の主人公」を介抱し、共に過ごす内に実の兄同然に慕うようになった。
現実世界の主人公も、幼いころに亡くした妹とターニアを重ねて可愛がるようになっていった。
この関係性が反映されたのが「夢の世界の主人公とターニア」である。
物語前半にレイドック(現実)で主人公が妹の名を問われたときに偽王子扱いされたのは、この辺の認識のズレが原因。
そして、現実世界のライフコッドにおいて主人公が本来の自分を取り戻すことになるが、それは現実世界におけるターニアの「お兄ちゃん」が居なくなってしまうことを意味する。
兄と呼んだ人と同じ姿をした別人になってしまった主人公に、彼女は問う。
「あのさ…… あなたのこと○○○○にいちゃんって 呼んでもいいかな?」
両親を亡くして孤独に生きてきた、妹と同じ姿をした少女に、どう答えるか。
それはあなた次第である。
エンディングでは夢の世界のターニアは消えてしまい、代わりに現実世界のターニアが主人公の前に現れる。
当初は主人公の正体を知って身分の差から頭を下げるような態度をとってしまうが、ここで「いいえ」と答えると兄妹のような関係性に戻り喜びを見せる。
ちなみに「兄妹」という単語に目が生きがちだが、身分を隠して旅をしていた王子がケガをしたところ、村娘に介抱されて仲良くなるというのはラブロマンスの定番である。当然のことながら二人は実の兄妹ではないので結婚も可能である。
その辺も踏まえて、『ドラゴンクエストⅥ』のヒロイン筆頭として認識している人も多いようだ。
……別にこういうわけではない、はず、である。
pixivではニンテンドーDS版『ドラゴンクエストⅥ』の発売によって、イラストが爆発的に増加した。
「回復はライフコッド」派は「ダーマ神殿の井戸」派と同じくらい多いはずである。
また、一応サブキャラの扱いではあるが、公式イラストがあるキャラでもある。
担当声優
- 竹ノ内美奈子:『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』
- 鬼頭明里:ドラゴンクエストライバルズエース
- 同氏は『ドラゴンクエストけしケシ!』で、ステイシーを演じている。
関連イラスト
関連タグ
ブラス(ダイの大冒険):漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。素性が不明の主人公を引き取って一緒に暮らしていた老齢の魔物。
竈門禰豆子:鬼頭氏演じるヒロイン。主人公の妹という点も共通。ライバルズのターニアのキャスト発表時での椿彩奈による「鬼になりそう」発言の元ネタ。なおそちらでの兄はこちらでは別の勇者である(余談だがこの勇者、過去作ではラスボスだった)。またこちらの兄はそちらでは刺している・・・。