曖昧さ回避
- 『ドラゴンクエストⅥ』の登場人物。本稿で解説する。
- アラブ語由来のアラブ人男性名・イスラム教徒男性名であるハサン(حسن, Ḥasan)ないしはハッサーン(حسان, Ḥassān)の日本語カタカナ表記における揺れの一つ。通常は前者のハサン(Hasan)の表記揺れHassanに対応。
- ジブチ共和国出身の陸上選手。→イブラヒム・ハッサン
- エチオピア出身でオランダ所属の女子陸上選手。→シファン・ハッサン
- 小説『境界線上のホライゾン』の登場人物。→ハッサン・フルブシ
- 漫画『Axis Powers ヘタリア』の登場人物、エジプトの通称。→グプタ・ハッサン
概要
自称武闘家の筋骨隆々な男性。21歳。
レイドック城の兵士として志願していた時に主人公と出会い、兵士イベントの後に仲間になる。
あくまで「自称」なので職業としての武闘家の訓練は積んでいないが、レベルアップだけで武闘家の技である「とびひざげり」や「せいけんづき」などを覚えるため、素質は十分にある模様。
その正体は、跡を継ぐのが嫌で実家を飛び出した大工の息子。
ただし、あくまでも親に言われるまま憧れの武闘家になる夢を捨てて家業を継いで生きるのが嫌だったと言え、実際に簡単な小屋程度ならあっというまに作れてしまう等からも、大工としても真面目に修行していた事が窺われる。また、過去を思い出した後も飛び出した家の事が気掛かりになっており、実家に戻った時のイベントでもその様子を見せている。
そして、エンディングでは、武闘家として自分が納得できるだけの成果を上げた事もあってか、実家に戻って大工家業に励んでいる様子も見せている。
なお、この「大工の息子」という経歴は、いかにも凡人という設定でありつつも、文化によっては特別な象徴的意味を持つ。誰もが知っているあの救世主伝説の主人公と同じプロフィールという点は、ある意味で「一国の王子」や「勇者の家系」などにも負けず劣らずの箔が付いた生い立ちと言えよう。
描いたキャラをよく忘れる事で有名なキャラデザイナー、鳥山明氏お気に入りのキャラという説もある。
容姿
それまでのドラゴンクエストシリーズのネームドキャラでは見られなかったガチムチマッチョであり、素肌にベストと半ズボンという肉体美を見せつけるかのような軽装で、しかも髪型が紫のモヒカンというインパクト大の見た目をしている。
性能
武闘家を自称しているが、終始高い水準を誇るHP・力と低めの素早さから性質としてはどちらかと言えば戦士系に近い。
ただし、素早さが低いと言ってもそれなりの水準にまでは伸びる為行動順が最後にはならない事も多い点には注意。
弱点としてはMPがほとんど伸びないこと。
以上のような特徴から、打撃系の職が相性が良い。
王道を行くのはバトルマスターなどだが、後述の絡みであまりイメージが無いスーパースターも実はなかなか使い勝手が良い。
というのは、スーパースターの特技はほとんどMPを消費するものが無いためにMPが乏しいハッサンでも安心して連発できるうえ、打撃全体攻撃の「ムーンサルト」や素早さブースト装備を付けての先制「メダパニダンス」「ハッスルダンス」による補助など、マルチな立ち回りが出来るようになるため非常に利便性が高くなるためである。
他にはパラディン等もお勧めである。マイナスとなる補正が無く高い前衛能力をそのまま強化する事が可能であり、低めのMPも緊急時のサポートや回復に重点を置いて使うようにすると「倒れにくい万能前衛」としてパーティを力強く守ってくれる。
最序盤から仲間になり、以降は常に前衛でアタッカーとして活躍してくれる実力を誇る。
最終的なステータスもドランゴや他の強力な仲間モンスターに見劣りしない優れた水準にまで仕上がる為、多くのプレイヤーが良き相棒として頼りにしたであろう。
かっこよさについて
彼は加入時のかっこよさが0という素敵なステータスを持っており、更にうつくし草を使っても上がらないというステキな事をやらかしてくれるため、ネット上ではよくこのネタでいじられる。
一応、ハッサンの名誉のために補足しておくと、これらの現象は彼の初期装備「かわのこしまき(かっこよさ-20)」が原因。
ハッサン自身のかっこよさは「4」(Lv3の時)であり、実は主人公(Lv3の時かっこよさ「6」)と大して変わらない。装備の組み合わせをしっかりとしていれば、コンテストでの入賞等も十分可能である。
ハッサンはかっこいいんです。というか主人公もっとがんばれ。
実際、DS版の実写CMではかなり格好良いハッサンの姿を見る事が出来る。しかも何故か主人公より目立っている。
余談だが、こちらのキャラでも使われたように、ハッサンという名前は中東系の男性名でよく使われている(発音的には『ハサン』の方が近い)。
その言葉の意味に、なんと、「美しい」が入っている。まさか狙って・・・・・・?
外伝作品での登場
ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
実は『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』の時点で歴代キャラクターから来客の候補としてリストには挙がってはいたが、アリーナと被るという理由で泣く泣く見送られた。しかし、続編の『ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり』にて満を持して登場。
最大HP・攻撃力・守備力の高さに加えて、武闘家の特徴である高会心率も併せ持っている。
MPが低いため、「せいけん突き」を使いすぎるとすぐに尽きてしまうがそもそもの攻撃力が非常に高く、攻撃力ブースト装備を積めば通常攻撃が他キャラの必殺技以上の火力になるという凄まじいことになっていたりする。
いただきストリート
DS版から登場。Cランクと強い訳ではないが、何せDQⅥからの唯一の登場である(SPに出ていた主人公をプレイヤーキャラオンリー、テリーを子ども時代だからと除外すればであるが)。
漫画版
『ドラゴンクエスト 幻の大地』では、当初は主人公のボッツとの仲はよくなかったものの、井戸に潜んでいたダークホビットを倒し、共に試練の塔のテストをクリアしたことで仲良くなる。剣に不慣れなボッツにアドバイスしたりと、面倒見は良い方である。
ミレーユに惚れているが当のミレーユは自身に向く好意には大変疎く、進展する気配がない。
またスライムアレルギーで、ぶちスライムのキズブチが近くにいるだけでもじんましんが浮き出てしまう。
だがこれを利用しホラービーストが持つメダパニ効果の眼を無効化し、ホラービーストを倒す勝機となった。
ムドー退治後は二手に分かれてミレーユ、チャモロと共にムドー以外の魔王の手掛かりを探るため世界中をめぐる。
モンストルのアモス、クリアベールの勇気のカケラ、ペスカニのロブとディーネのイベントを担当(中でも、アモスのイベントは成り行きとはいえ1人でクリアしていた)。このうちチャモロとは漫才コンビのような間柄に。
本作ではチーフアシスタントの嗜好により呪文の威力が桁外れに派手に描かれる傾向があったが、彼の「せいけんづき」もこの例に漏れずかなり強力に描かれており、真ムドー戦で初披露された際にはムドーの身体を一撃で貫通し致命傷を与えるというトンデモない技となっていた(身体ごと突っ込んでいるため、どちらかというとジョルトブローに近いが)。
担当声優
関連イラスト
関連タグ
主人公(DQ6) ミレーユ バーバラ チャモロ テリー アモス
ポップ(ダイの大冒険):漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。主人公の最初の仲間、ガンコオヤジの元から飛び出した一般家庭の出などが共通。
クロコダイン:漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。大柄な体格のパワー系。