概要
『ドラゴンクエストⅥ』に登場する謎の美女。その美しさは町の人々が溜息を漏らす程である。
ストーリー上で3人目の仲間となる。22歳。
幻の大地に迷い込み、周囲の誰からも姿が見えず声も聞かれずに戸惑いながら彷徨っていた主人公達の前に現れ、彼らの姿が見えるようになるよう手助けをしてくれる。実は彼女も元々は主人公らと同じように透明な姿で幻の大地に迷い込んでしまった人物の一人で、さらには現実世界にて共にムドーに戦いを挑んだ仲間の一人であることが明らかになる。
後に登場するテリーは実の弟。姉弟共々、幼少期など、かなりの苦労人である。
DS版では、動物に声を掛けたり、優しく天然気味な面も見られる。
また、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』にも少女時代の彼女が登場する。こちらの世界でも主人公テリーの姉で、ストーリー冒頭ワルぼうに誘拐されてしまう。
彼女もまたモンスター使いとして大成しており、闘技場にて最終ボスとして立ちふさがる(国同士の思惑から対決することになっただけで、姉弟でいがみ合っているわけではない)。
過去
元々はテリーと共に養子として義理の両親の下で育っていた。しかし当時のガンディーノ王国は、国王とマフィアのギンドロ組が手を組んで好き放題にしており荒れに荒れていた。
ミレーユはその美しさからギンドロ組の目に留まり、国王への“献上品”として連れ去られてしまう。だが彼女の美しさに嫉妬した妃によって奴隷の身分へ落とされてしまった。
奴隷になった者たちは地下で死ぬまで飼い殺しにされるのだが、ミレーユは幸運にも囚人の老人から「不思議な力を感じる」ということで手助けを得て脱獄した。プロローグで彼女が吹いているオカリナは、この時に老人からもらったものである。
現実世界では主人公の仲間になっていたが経緯が不明。主人公が記憶を取り戻した際のイベントに彼女は一切出て来ない。
現実世界では主人公、ハッサンと共にムドーに挑むが、幻術によって肉体と魂を分離させられてしまい、ミレーユは夢の世界を彷徨うこととなった(これが冒頭のイベントの真相である)。
経緯は不明だが占い師グランマーズの下へ身を寄せる。
性能
MPとすばやさが高めで、HPとみのまもりはやや低めな後衛タイプ。特にすばやさは人間キャラの中ではトップクラスの数値であり、スマホ版では弟に一時抜かれるものの、レベル60を超えたあたりからは再び最速となる。SFC版では混乱と踊り封じを無効にする固有耐性を持つが、DS版以降は削除された。
レベルアップでベホイミやスクルトを覚えるため、ダーマ神殿解禁前までは高いすばやさを活かした回復・補助がメインとなる。その他、ラリホーやマヌーサによる敵の妨害や、ヒャドやイオによる呪文攻撃も可能。
ダーマ神殿が復活した後は、より多彩な呪文を覚える賢者への転職を目指すのがオススメ。ステータス補正が優秀で僧侶の回復呪文を使えるパラディン、様々な補助特技を覚えるスーパースターも悪くない。
欠点としては装備可能な盾がかなり少なく、入手し易くて性能が良いものはストーリー終盤で手に入るみかがみのたてくらいで、他は耐性が無いおなべのふたとシルバートレイ、性能は優秀だが入手難易度が高いメタルキングのたてのみ。
前述の通り耐久力にも不安があるので、上手くカバーしたいところ。
小説版では
久美沙織氏による小説版では、魔法使いのギルドに所属しており、額の飾りは【一人前の魔女】として認められた証と言う設定が組み込まれた。
ミレーユの過去と彼女の心の強さと弱さを知る事が出来、主人公のイザとイイ雰囲気になることが多い。
グランマーズのもとへ向かったのは、幼少の頃ガンディーノで脱獄の時に『グランマーズという人を尋ねなさい』と言われたことがキッカケとなっている(脱獄を手助けてしてくれたのは、旅芸人だった)。
漫画版では
神崎まさおみの漫画版では周囲から絶世の美女として扱われており、ミレーユの振る舞いもそれを意識したものとなっている。しかしコメディパートでは砕けた部分も見せており、常に生真面目な常識人というわけではない。ハッサンに惚れられている。
漫画版の過去ではガンディーノ王がモンスターの「まものつかい(本来『ドラゴンクエストⅤ』にしか登場しないモンスター)」になっており、「年貢じゃーっ!!税金じゃーっ!!金の無いやつは娘をよこせーっ!!ワシが奴隷にしてかわいがっちゃるけんのーっ!!」とのたまう、ゲスなのだが少年誌向けの表現の悪党になっている。
漫画版オリジナルキャラクターのアッシュ(『ドラゴンクエストⅤ』のパパスによく似たバトルマスター)の力を借りたテリーによってまものつかいのガンディーノ王は倒されたが、逃げ延びたミレーユは城にはおらず、テリーは長い再開までの道をさ迷うことになる。
なお、その後の動向としては「傷つき倒れていたところをグランマーズに救助され、そのまま実の孫のように可愛がられて大人まで育てられた」という設定になっている。そのため夢見のしずくを採りボッツたちと旅立つ際には、号泣するほどの寂しさと感謝の気持ちを露わにしていた(グランマーズの方も同様で、長年一緒だったミレーユが突然いなくなった事実に寂しさから涙を流したかのような描写があった)。
担当声優
- 久川綾:『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』
- 同氏は他にも、『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』にてマリア、1991年版アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』でレオナ姫を演じた。
- 田中理恵:『ドラゴンクエストライバルズ』
余談
ムフフな同人誌等では奴隷ネタが多くあり、『ドラゴンクエストⅥ』の同人誌がやたらと陰鬱としている傾向にあるのは大体ミレーユというキャラの影響。
だが、ゲーム内の登場人物(牢の老人や塔に籠もっている皇太后等)の発言を聞けば、牢に入れられた後、王に献上される前に後に逃げ出していて、ミレーユは辱めを受けてはいない事が分かる。
また、小説でも詳しい経緯が描かれている。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
主人公(DQ6) ハッサン バーバラ(DQ6) チャモロ テリー(DQ6) アモス
主人公(DQ5):過去設定やモンスター使いなど共通点が多い。
マァム:漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のヒロイン。三番目に仲間になる女性キャラ(主人公とその相棒より年上)という点が共通。またガンコ親父の下から家出した一般人な仲間に片思いされている。ちなみにマァムのコンセプトは「パーティーのおふくろさん」。
レオナ姫:上記の通り久川綾氏が演じている。
メルル:美しい容姿を持つ少女で、当初は占い師の祖母と行動を共にしていた。出身地のテラン王国は、本当の意味で寂れた国となっている。