炎が氷を溶かし、大きな虹ができた
―――シオン預言書第五節より
概要
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』にて初登場したモンスター。
氷の鷹ホークブリザードと炎を喰らう鳥ひくいどりの組み合わせにより誕生。
孔雀という名前だが、四足歩行スタイルの屈強な体型はグリフォンを思わせ、その見た目と強さ双方から高い人気を誇る。
モンスターズでは
強そうな見た目の通り、鳥系モンスターの最強種。
ひかりのはどう、だいぼうぎょなどの有用な特技を覚える上、究極の呪文「マダンテ」まで覚える。
本作で他にマダンテを覚えられるモンスターはスライムだけであり、『テリーのワンダーランド』においてマダンテの使い手と言えばにじくじゃくというぐらいの扱いだった。
特に「星降りの大会」決勝戦で登場するミレーユがにじくじゃくを連れており、開幕マダンテぶっぱという無慈悲極まる戦法をしてくるのが有名。
なお、これにより『ミレーユの相棒』というイメージが強いのか『ドラゴンクエストライバルズ』でもミレーユがリーダーを務める「占い師」の専用カードとして登場している。
次作『マルタのふしぎな鍵』でも強豪として続投しており、鳥系のトップこそキングアズライルに追われたものの、相変わらずマダンテが使える事や耐性・能力の絡みでにじくじゃくの方が安定度は上である。
「マダンテ」自体は単体攻撃になって大幅に弱体化したものの、『ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』では異世界にて2,3体のにじくじゃくがセットで出現して一斉に放ってくるなどその脅威度は健在。
その後は『ジョーカー2プロフェッショナル』で固有スキルを引っさげて再登場。
ちなみにキングアズライルは2作後の『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』までお預け&専用スキルなしであった(ディアノーグエースと同じ「エース」という珍しいスキルだが、これも「ザオリク」がある以外見所が薄い)。
相変わらずひくいどり×ホークブリザードの組み合わせで作れるが、こいつらを2匹ずつ使う4体配合なのでちょっと手間が増えた。その代わりこの組み合わせは『テリーのワンダーランド3D』以降の作品でも変わらず、ゴーレム×ゴールドマンの2体ずつで作れるゴールデンゴーレム共々慣れたプレイヤーにはお馴染みの顔となった。
その強そうな雰囲気に違わず、「こうどうはやい」で優先的に動ける上、自前のスキルはかつて自力で覚えた特技に加え、強力な「オーロラブレス」も完備。加えて炎・吹雪ブレスブレイクがあるのでオーロラブレスは大ダメージを期待できるし、能力自体かなり高いためメタル狩りだってお任せ。
『テリワン3D』ではこれらのブレイクが没収されたり「オーロラブレス」を覚えるために「パニック(たまに混乱状態でバトルスタート)」を持たされたり、こうどうはやい持ちの代わりに状態異常耐性が下がって足止めされやすくなったりと弱体化してしまっているが、高い能力は健在。また「光のはどう」で状態異常・デバフを回復することがあるので一応の保険は掛けられる。
というか微妙な威力のブレス攻撃を切ってゴリゴリの殴り役にしてもなかなか強い。
ちなみに『ジョーカー』の時点で系統システム自体が変更されており、鳥系という扱いが消えてしまった。なので『ジョーカー2プロ』では自然系に、『テリワン3D』以降は魔獣系に分類されている。
これと同じ現象がギュメイ将軍&ゴレオン将軍の間で起きている(ギュメイは自然系から魔獣系、ゴレオンが魔獣系から自然系)。
ナンバリング
モンスターズを欠席している間は、『Ⅶ』や『Ⅸ』、リメイク版『Ⅳ』などナンバリング作品にちょくちょく登場。
『Ⅶ』ではラストダンジョンのダークパレスに出現し、激しい炎や「ベギラゴン」等の炎を得意とする上級モンスター扱い。
同作では上級モンスター職のひとつとしても存在しており、フライングデビル+ローズバトラーのマスターで転職できるようになる。マスターするとにじくじゃくの姿になれる。
なお、件の「マダンテ」はにじくじゃく自体の習得でなくローズバトラーのマスター特典となっていたりする(にじくじゃくの心の現物入手で一発取得出来てしまうのを防ぐためか)。
ブレス攻撃を受けた際に確率で追い風が発動し、相手に跳ね返す事があるというボス相手に便利な職業特性を持つ他、しゃくねつとれんごく火炎を覚える事、HPと守備力以外はいずれも上昇する(この二つも上がらないだけで低下はしない)。
また耐性が少し特徴的で、ヒャド系は効かなくなるのに吹雪系は素通し、同じ火炎でもギラ系強耐性、メラ系・炎系も素通しとやや見た目詐欺。
『Ⅸ』ではギラ系が存在しないため、かえんのいき+メラゾーマに変更されている。
討伐リストによると、年をとったにじくじゃくが火山に飛びこむことでスターキメラとして転生するらしい。
ちなみにこの作品はスターキメラがようやく再登場できた記念すべき作品であった。
にじくじゃく系のモンスター
- マッドファルコン
マグマを食べる魔鳥で、にじくじゃくの下位種。すすけた小豆色のような地味な色合いをしており、下位種らしいといえばらしいかもしれない。
パラメータや出現率は結構高いが攻撃方法は「かえんのいき」と稀に使う「メダパニ」と地味。
元から凶暴というわけではなく、火山が噴火したときにとんできた岩が頭にぶつかって以来暴れだしたようだ。
- れんごくまちょう
『Ⅶ』で初登場したにじくじゃく系の上位種で、真っ赤な色をしている。なお、ホークブリザード系には「れんごくちょう」というのがおり、この作品に多い旧作モンスターのネーミングパロディではないかと思われる。
力自慢コンテスト1位の怪力マチョーが旅の途中に発見し名前をつけたと言われている。
ダークパレス最深部に至るまでの4種類の道程のうち、業火の洞窟に登場する。
通常攻撃や「メダパニ」に加えて、火炎系ブレスの最強技である「れんごく火炎」を吐いてくる。その上複数体で登場することがあり、業火の洞窟を選択したプレイヤー達を数多く全滅に追い込んだ。
ステータスや使用技は元より、図鑑番号から見てもクリア後ダンジョンの後編に位置するモンスターの筈なのだが、ラストダンジョンにフライングで出現してきた理由は不明。
リメイク版でも相変わらずなので、設定ミスではなかったようだ。ちなみにこいつをリーダーにして「すれ違い石板」を作ると、なんとザオリク効果のある「真復活の杖」が手に入る。
- 凶マッドファルコン・凶にじくじゃく
『ジョーカー3』で登場。マ素に侵されて半身が禍々しい結晶に覆われた(ブレイクモンスター化した)姿。
- 撃皇 八咫燕(やたつばめ)
『星のドラゴンクエスト』のイベント『武神十二王皇』に登場する。
爪以外の武器はいまいちダメージが通らず、自身も数々の爪専用スキルを繰り出してくる。
- エンペラーレグホン
『ドラゴンクエストⅩ オンライン』Ver.6.5で初登場。レグホーンの名の通り体色は白で、赤い尾羽と角を持つ。
「れんごく火炎」「ギラグレイド」の炎属性攻撃に加え、「はげしいおたけび」「メダパニーマ」を使う。
強敵だが炎耐性と混乱耐性さえ用意すれば容易に対処できるため、獲得経験値の多さからレベル上げ目的で狩られまくっている。
なお、判断力が高く設定されているため混乱耐性が100%だと「メダパニーマ」を使わなくなる。そのため狩る際には耐性はあえて99%にしておいて、「メダパニーマ」を事実上の無駄行動として使わせることが望ましい。
それにしてもこの系統はクジャクだのファルコン(ハヤブサ)だの燕にレグホン(卵用ニワトリの品種)とやたらバラエティ豊か。体型はグリフォンみたいなのに、誰一人それを名乗らないという不思議な鳥たちであった。
- ピーキート
『ドラゴンクエストけしケシ!』のイベント「暴走!ペットパニック 1章」で登場。
黄色の頭部、黄緑色の体色と翼、ターコイズの尾羽。
エヴォスによって魔物に変えられた動物の一匹で、けしコン!2戦目の相手。
同作はそこの累計ポイント報酬で獲得できる星5の赤属性で、スキルはブレスで小さな円形の範囲にいる敵のブレス防御力を下げる「天雷の息吹」。
関連タグ
ドラゴンクエスト ドラゴンクエストモンスターズ 孔雀 フレイザード
ラーミア:『ドラゴンクエストⅢ』で初登場したモンスター。ラミアではなく不死鳥とか鳳凰なんかを思わせる、艶やかな巨鳥。色合いこそだいぶ異なるがこいつの方がクジャクっぽい。