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テリーのワンダーランド

てりーのわんだーらんど

ドラゴンクエストシリーズの外伝『ドラゴンクエストモンスターズ』の一作目の副題。実は、シリーズ初のゲームボーイカラー対応ソフト。
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概要編集

ドラゴンクエストモンスターズシリーズの記念すべき第1作。

主人公は、先の『ドラゴンクエストⅥ 幻の大地』に登場したテリーで、彼の少年時代ないし、パラレルワールドにおける彼を描いたスピンオフ作品である。

ゲームボーイの音源で編曲された各作品のフィールド曲に胸を躍らされたり、初代『ドラゴンクエスト』~『ドラゴンクエストⅥ』までのイベントを追体験してニヤリとさせられたりと、ファン要素の強い作品になっている。更に本編クリア後も、追加要素として歴代魔王との腕試しができるなど、ドラゴンクエストシリーズファンにはたまらないオマケも存在しており、クリア後も十二分に楽しめる。


配合というシステムがゲームの根幹となるが、クリアだけなら野生エンカウントや固定エンカウントのモンスターだけでもできるなど、攻略の自由度は十分高い。


また、この作品はポケットモンスター世代の子どもたちの間で、ドラゴンクエストの知名度を上げるのにも大きな役割を果たしており、ここからナンバリングタイトルのシリーズに入った少年少女たちも少なくない。当時の『ポケットモンスター 赤・緑』ブームにあやかって生まれた作品の中で、最も成功した作品と評価できるかも知れない。


この作品はゲームボーイカラー対応作品なのでGB/GBC共通のカートリッジ色になっているのだが、初期出荷版はGBC本体発売前に出荷されている為、従前のグレーカートリッジのものもある。


物語編集

あるところにミレーユテリーという姉弟がいました。

姉のミレーユは、夜中遅くまで起きているテリーに「早く寝ないと魔物につれていかれちゃうわよ!」とよく叱っていました。

しかしある晩、姉弟の部屋のタンスの中からワルぼうと名乗る意地悪そうな妖精が現れ、ミレーユを連れ去ってしまいました。そしてそのあとに、今度はわたぼうと名乗る優しそうな妖精がタンスから現れ、ミレーユを探しに来ました。テリーはミレーユがわるぼうに連れていかれたことをわたぼうに話すと、わたぼうはテリーに「お姉さんに会うために自分と一緒に来ないか」と尋ねました。

大好きなお姉さんに会うために、テリーはわたぼうに誘われるまま、わたぼうとともにタンスの中に飛び込みました。

そして辿り着いたのは、見上げるほどに大きな木を国にした『タイジュのくに』でした。

テリーは魔物を従える『モンスターマスター』となり、優勝すれば願いが叶うといわれる"ほしふりの大会"に出場するため、冒険の日々を送ることになるのでした…。


主な登場キャラ編集

めざせモンスターマスター

『ドラゴンクエストⅥ』に登場したあのキャラクターの幼少の頃の姿。わたぼうに導かれ、ミレーユと再会するために星ふりの大会を勝ち抜けるマスターになるため奮戦する。


ミレーユ(幼)

テリーの姉で、公式イラストでは年相応の可愛い女の子として描かれる。ワルぼうに誘拐されてマルタの最強の魔物使いとなり……なお、その恐ろしさと強さから「毛むくじゃらで三つの目を持ち、倒した魔物を食べる」化け物扱いを受けてしまう。


わたわた

タイジュの守護精霊。テリーをワルぼうや他国マスターに打ち勝つ大器と見込み、彼をタイジュにいざなう。「~わた」が口癖でノリの軽い好人物(好精霊?)。


「わるわる また会えたな!」

マルタの精霊。今作では単なる悪者であり、タイジュの人を困らせたりミレーユを拉致するなど悪事が目立つ。


  • タイジュ国王

タイジュ国の王様でテリーを導いた1人。星ふりの大会で勝てる人物を探している。善良な名君だが、頑固で少し口が過ぎるのが難点。


魔物の配合と孵化を司る老人。今作では『ドラゴンクエストⅤ』と似たデザインになっている。星ふりの大会を勝ち抜いたマスターが、このモンスターじいさんになるとされている……。


賛否点編集

極めてしまうと、「全てのモンスターの技持ちが、ほぼ同じになってしまう」のが難点。

理由はモンスターの配合を繰り返していくと、最終的に殆どの属性に耐性を持ってしまう為、魔法攻撃が役に立たなくなる

その結果、『物理攻撃スキル+回復魔法+バフになってしまいがちになるのだ。

しかし、これは逆説的に考えると『努力すれば必ず強くなる=不遇モンスターは(ほぼ)存在しない』事実も示し、本当に好きな見た目のモンスターでパーティーを編成出来る(後の『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』に実装された、マイナス特性もなければ、サイズによる枠の圧迫もない為、本当に好きなようにパーティー編成が出来る)。

……もっとも、それにも限度はある上、熟達者同士のガチ対戦となると、公式大会ルールの「PTに入れられるのは1種族につき1匹まで」の制限も相俟って、出て来るモンスターの顔ぶれはかなり限られていたが。


正に賛否両論な部分である


余談編集

GB版当時は表現規制強化前であったため、下ネタやお色気描写、オカマ描写なども存分に披露されていた。

例えば「メダルのとびら」には明らかに風俗店をモチーフとした演出のフロアが存在するなど、現在では完全にアウトな表現も確認される。


ゲーム情報編集

タイトルドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
機種ゲームボーイ(カラー対応)
ジャンルRPG
発売日1998年9月25日(金)
希望小売価格税込5,145円
開発元トーセ
販売元エニックス

リメイク・移植編集

2002年5月にはPlayStation用ソフトとして『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 イルの冒険・ルカの旅立ち』とのカップリング作である『ドラゴンクエストモンスターズ 1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』が発売され、2012年5月にはリメイク版である『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』が発売されている。

また、2018年にはスマートフォン向けに『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』が、2019年にはオリジナル版を移植した『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO』が配信されている。


漫画版編集

本作の後日談として、別のキャラクターを主人公とするドラゴンクエストモンスターズ+が存在する。

また4コマ漫画作品として、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド 4コママンガ劇場』が、村上ゆみ子先生の描かれた1Pコミックも刊行されている。


関連イラスト編集

まもののむれDQM

テリーのワンダーランドわんだーらんど


関連タグ編集

ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート

テリー(DQ6) わたぼう ミレーユ ワルぼう

レトロゲーム

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