概要
ドラゴンクエストシリーズに登場するラスボスは、ほとんどが魔王または大魔王と呼ばれる為にこの様に呼ばれる。中には魔王と呼ばれず邪神などと呼ばれる者もいるが、彼らは、ゲームプレイヤーにとって最終目標であり、同時に最大の難関でもある。
シリーズごとの難易度は分かれるが、どのプレイヤーも彼らに手こずり、彼らを倒すことによって世界を救ったという爽快感と他のプレイヤーからの賞賛が得られる。
基本的に世界の征服または滅亡などの邪悪な目的意識があるが、特に近年においては必ずしもそうでない場合がある。
また、作品によっては大ボスや裏ボスが存在しており、大ボスは主にラスボスの腹心、裏ボスは主に神やそれに匹敵する存在、もしくはエンドコンテンツ的役割につく。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでも、歴代の魔王系のモンスターがボスとして登場する。
以下、シリーズ作品における大ボス、ラスボスおよび裏ボスを概観する。
中には魔王ではなく邪神や魔王に類する存在、外伝まで含めるとスライムや邪悪な存在ではない人間も存在するがここでは便宜的に魔王系として扱う。
歴代の魔王・ラスボス
※がつく裏ボスは真のラスボスを兼ねる
本編
作品 | 大ボス | 最終ボス | 裏ボス |
---|---|---|---|
ドラゴンクエストⅠ | --- | りゅうおう | --- |
ドラゴンクエストⅡ | アトラス、バズズ、ベリアル | ハーゴン、シドー | --- |
ドラゴンクエストⅢ | バラモス | ゾーマ | しんりゅう、グランドラゴーン(GBC版) |
ドラゴンクエストⅣ | エスターク | デスピサロ | エッグラ&チキーラ、エビルプリースト※ |
ドラゴンクエストⅤ | イブール、ゲマ | ミルドラース | エスターク |
ドラゴンクエストⅥ | ムドー、ジャミラス、グラコス、デュラン、アクバー | デスタムーア | ダークドレアム |
ドラゴンクエストⅦ | --- | オルゴ・デミーラ | 神さま |
ドラゴンクエストⅧ | ドルマゲス | ラプソーン | 竜神王、エスターク(3DS版) |
ドラゴンクエストⅨ | 暗黒皇帝ガナサダイ、闇竜バルボロス | 堕天使エルギオス | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.1 | 守護者ラズバーン | 冥王ネルゲル | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.2 | 魔元帥ゼルドラド | 大魔王マデサゴーラ | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.3 | 邪竜教祖オルストフ | 邪竜神ナドラガ | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.4 | 黒衣の剣士パドレ | 時元神キュロノス | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.5 | 嘲弄の邪神ピュージュ | 絶対滅神ジャゴヌバ | ---- |
ドラゴンクエストⅩ Ver.6 | ジア・クルヴィダ、ジア・ネブラ | ジア・メルド・ゲノス | ---- |
ドラゴンクエストⅪ・ⅪS | 六軍王 | 魔王ウルノーガ・邪竜ウルナーガ | 邪神ニズゼルファ※、時の破壊者(3DS・Switch版)、???・???(Switch版) |
派生シリーズ
???系
人間の敵キャラクター
ドラゴンクエストでは、プレイヤーが操作する主人公キャラが人間や人間に類する種族に対して武器を向ける描写は忌避される傾向が強く、人間との戦闘は「訓練・試練」「競技」「自衛・鎮圧」などの大義名分が確保されるイベント戦に限られる。
ナンバリング作品で系統が登場した『ドラゴンクエストⅧ』からは、こうした人間の敵キャラクターなども???系に分類される。『ドラゴンクエストⅥ』に登場するテリーなどもこの範疇だろう。
人間であっても容赦なく「匹」と数えられるのが印象的。
ただし、モンスター化した人間は一部例外を除き基本的に???系にはならないほか、ボスのお供などで登場する場合は???系ではないときも稀にある。
その他
あやしいかげは正体がコロコロ変わるため???系として扱われることもある。
派生作品では
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ等では原作で魔王と呼ばれていなくとも歴代の大ボス、ラスボス、裏ボスは「魔王系」(???系)と一緒くたにされており、それとは対極にある神や神獣といった神聖な存在に対しても???系として括られる。
ただし???系が神獣系しか存在しない『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではそれぞれ悪魔系や魔獣系などに割り振られている。
???系の存在する作品であっても、例外としてりゅうおうはドラゴン系扱いであることが多い。
なお「???系」を指す「魔王系」は元々『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』が発売された1998年辺りから使用されていたユーザーによる俗称で、これが後に公式に逆輸入された形となる。
『ドラゴンクエストライバルズ』では数あるユニットの系統のひとつに「魔王系」が存在する。
通常のユニットにはないメリットとして、まおうのたまごによるサーチが容易、まおうのランプによるコスト踏み倒しが可能、はめつの使者のパワフルバッジ効果(魔王系のスタッツ強化)を受けられる、
れんごくちょうなどの魔王系シナジーを持つユニットや反英雄「大魔王ゾーマ」の起動要員になる…などたくさん挙げられる。
欠点としてはエビルプリーストや魔元帥ゼルドラドなどの強力なフィニッシャー魔王をまおうのたまごで確定でサーチしたい際に、他の(5コスト以上の)魔王を積んでいるとサーチの妨害をしてしまうこと。