概要
ドラゴンクエストの外伝シリーズの1つ。2007年に発売された。正式名称は『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』。
『剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣』の流れをくんだ体感RPG。よって運動不足のプレイヤーは翌日筋肉痛に悩まされる。
スクウェア・エニックスのWii参入第一弾ソフトで、Wiiの機能を最大限に生かしたシステム。Wiiリモコンを剣や盾に見立てて振る事により敵を攻撃したり身を守る仕様となっている。
そのほか、視点が一部のイベントを除き、主人公の目線で進行するという特徴がある。
ちなみにソード初登場となる普通の雑魚モンスターは一切登場することはなく、一部のボスキャラやトラップ仕様のモンスターを除き、既存のナンバリンクから参戦している者たちが多い。
また、日本国内のドラゴンクエストシリーズでは初めてキャラクターボイスが付いた作品でもあり、起用されている音楽は、本編からの流用曲を除けば全てすぎやまこういち氏ではなく、松前真奈美氏が作曲を担当している作品でもある。
ストーリーは全八章から構成されており、様子のおかしくなった女王ヒルダを巡り、彼女の軌跡を追いながら、その背後で蠢くかつてアルソード王国を恐怖のどん底に叩き落とした魔王ジェイムの復活と、彼の討伐をめざして3人の仲間とともに冒険を繰り広げる事になる。
しかし、ゲームとしての完成度は悪くないのだが、メインターゲットであるライト層・児童層に配慮してかなりボリュームが抑えられたストーリー構成や舞台が小さな島で、町も一つしかないこと、そしてクリア時間が短いことなどから本編と比較すると少々物足りないと感じたプレイヤーは多いかもしれない。
つまり“よくできた佳作”であることは確かなのだが、後に発売された『ドラゴンクエストⅨ』の発売の影に隠れがちになってしまい、更にその影響からか続編も制作されなかったことで今一その名度は今一低いという影の薄い外伝作品となってしまった…。
その一方で本作のお色気担当かつヒロインポジションであるセティアは、その今までのドラゴンクエストの世界観から逸脱したゴスロリファッションや破壊力抜群(?)の数々のお色技の為なのか、プレイヤーに強い印象を残したらしく、彼女の人気と知名度だけはすこぶる高い様で、主人公を差し置いてニンテンドーDS版『ドラゴンクエストⅥ』や『ドラゴンクエストⅨ』、ドラゴンクエスト モンスターバトルロードシリーズなどにもソードを代表してゲストとして出演している。
そのため、本編を知らなくてもセティアだけは知っているという人たちは多いはず…。
Pixivでも彼女のイラストだけは妙に多い事からもその人気の高さが窺い知ることが出来る。
もう少しほかの登場人物たちにも注目が集まってほしいところではあるのだが…。
主な登場人物
パーティーメンバー
NPC
今作における敵&黒幕(ラスボス)
その他
竜皇帝バルグディス(CV:???)