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ゴシックロリィタ

ごしっくろりぃた

ロリィタファッション(Lolita Fashion)の種類の1つ、ゴシックアンドロリィタのことであり、ロリィタファッションにゴシック(Gothic)要素を含ませたもの。 「ゴシックアンドロリィタ」「ゴシック&ロリータ」「ゴスロリ」など、呼び方・表記のされ方がいくつかあるが、本項では「ゴシックロリィタ」または略称の「ゴスロリ」のどちらかで表記する。(ただし、参考文献などから抜粋した文章では本文ママ)
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ゴシックロリィタとは本来異なるゴシックとロリィタの要素を結びつけた日本独自のファッションである。


が主体となる事が多い。

イメージされる物の一部として以下があげられる。

  • か夕暮れ。ゴシック建築や荒涼感と薄暗さをもつ廃墟や古い建築物のある所。
  • 現代より過去。ヨーロッパの中世。温かみより冷たさ。西洋由来の神秘的イメージ。
  • 崇高さへの傾倒。終末観。装飾的・儀式的・呪術的なしぐさや振る舞い。
  • 幻想への耽溺。別世界への夢想。

他のロリィタファッションとの差異

一見、白ロリや黒ロリはゴシックロリィタに見えるが、

白ロリや黒ロリ(※1)にはゴシック要素がないため正確にはゴシックロリィタではない。

また、ゴシックロリィタにはサックス(サックスブルー:淡い藍色)やピンクなどといったパステルカラーを着ることはない。

……と、どちらが元でどちらがコピペなのか知らんが、Pixiv百科事典「甘ロリ」の記事にもまったく同じことが書いてある。

が、そんなことは気にせず話を続けよう。

このようなタイプは甘ロリと呼ばれる。

実際ゴシックロリィタでなくとも、ゴスロリと呼ばれる事例は枚挙に暇がない。

とあるゴシックロリィタ専門SNSですらロリィタファッションのカリスマ・青木美沙子が「ゴスロリの神様」と紹介され、TVドラマ「NCIS ネイビー犯罪捜査班」の登場人物でゴシックファッション愛好家のアビー・シュートを、この番組を放送するテレビ東京は「ゴスロリ分析官」と呼んでいる現状である(実際にはゴシックロック系の格好をしている)。

また、2013年には当時クールジャパン戦略担当大臣だった稲田朋美が、5月に横浜市で開かれたアフリカ開発会議において「不思議の国のアリス」をイメージしたというエメラルドグリーンのドレスを着て、自身の服装を「ゴスロリです」と言い、散々に言われたあげく娘さんに叱られた。その時の反省を踏まえて、同年9月にフランス・パリで開催された「Tokyo Crazy Kawaii」において、今度は薄いピンクのファーがくっついた紫色のドレスで登場したが、やはり「どこがゴスで、どこがロリィタなのか」分からないデザインのものであり、ネット上での反応も前回と同じだった。


確認のため、ALIPROJECTの宝野アリカ氏が、「人造美女は可能か?」(巽 孝之・荻野アンナ篇 慶応義塾大学出版会 2006年)に寄稿した「聖人造少女領域」において、ゴシックロリィタを以下のように説明しているので抜粋しておく。


「ゴシック&ロリータとは何か。解りやすく外見だけのことで言えば(そしてファッションは大変重要なことであるが)黒を基調とした、レース、フリル、リボンに飾られた華美な洋服、スカートはパニエで膨らませ、靴は編み上げのブーツや厚底のワンストラップシューズ。髪は長く、ヘアスタイルの理想は縦ロールで、リボンやヘッドドレスで飾る。装いは黒だけではなく真っ白でもゴブラン織り風の花模様でもよい。少年の場合は、主に黒で、小公子風のスーツやパンキッシュな革素材など。東京コレクションにも参加するようなデザイナーの作るものならなおよし、ヴィヴィアン・ウエストウッドは高価だが憧れのブランド、云々。そして偏愛的に愛好するものは、十八世紀ゴシック趣味なもの、耽美、退廃的なもの、薔薇・十字架・天使・悪魔・吸血鬼・髑髏・城・人形・闇・血・怪奇……。J・P・ゴルチエのバックに忍ばせておきたい本は澁澤龍彦か嶽本野ばらだろうか」

「ゴシック&ロリータは、他のあまたの女性が意識して纏うような男性を意識したファッションではないのである。ナボコフの『ロリータ』から名付けられているからといって『ロリコン』の意味で捉えるのは大きな間違いだ(美少女ドロレスは主人公ハンバートを手玉の取る)。彼女たちにとって、ファッションは武装であり戦闘服と言っても過言ではない。戦う相手は、偽善と悪意に満ちた世の中であり、凡庸な他者たち、醜悪な姿と貧相な魂を持つ大人たちだ。せめて特別な美しい存在でありたい、そうあらねばならないと願う、その硬派な精神はそこらの男子にも敵わないくらい強い。別に男に可愛いなんて思われなくてもいいのである。自分が好きになる人以外の男は薔薇の花びら一片分の興味もないのである」


慢性的な傾向としてアニメやメディアから広まった一般的なイメージ(コスプレ、メイド等との同一視)から「ゴスロリ」という言葉そのものに嫌悪感を抱く愛好家もいるので注意。(ただし、これは「ゴスロリ」と呼ぶこと自体が間違っているわけではなく、コスプレとして見られることに対する愛好家たちの過剰なアレルギー反応に過ぎない。例えばアニメオタクが、幼女誘拐などの事件が起きるとすぐさま過敏に反応し、犯人がマンガやアニメを見ていたことが報じられようものならバッシングだと騒ぎだすのと同じである)


ファッションとして着用する愛好家がほとんどなので勝手な写真撮影もNG。

コスプレ呼ばわりも愛好家をひどく怒らせるので止めましょう。



黒ロリとゴシックロリィタの関係性(※1の説明)

黒ロリに限って言うと、まったく無関係とは言い切れない。

というのも、ゴシックロリィタの起源にはいくつか説があるが、その一つに、

「1990年代に、ヴィジュアル系バンドのライブで黒ずくめのロリィタ服を着てくる客が目立つようになり、その服装が『ゴスロリ』と呼ばれるようになった」

(参考文献:ゴシックロリータ[ゴスロリ]@Wiki

という話があり、それを裏付けるようにあるヴィジュアル系ファンの個人サイトでも、

「従来のヴィジュアル系界では、そもそも、黒づくめのロリータをゴスロリと呼んできたのだが。近年のメディアの取り扱いはなんだかおかしい」

(個人のサイトなので、プライバシー保護の観念からリンクは貼りません)

という証言もある。


ゴシックロリィタが誕生したのは1998年となっているが、詳しい経緯を見てみると、デザイナーの泉さおりが立ち上げたブランドMARBLEと、松山レイコが立ち上げたVISIVLEが家賃を折半する形で大阪・心斎橋に店をOPENさせる(MARBLEの公式サイトでは1997年3月。Wikipedia先生の説明では1998年の出来事になっている)と、そこへATELIER-PIERROTのオーナー・大橋敬子からいきなり数百万円の注文が入った。

最初のうちは、

「原宿のアトリエピエロには、サテンのピンクやブルーなど、『とんでもない色』の商品ばかりが納品されてきた。」

(「栗田亮のクールジャパン新展開」より抜粋。サイトはすでに閉鎖)

のだが、

「しかしなにしろデザインが凄く面白い。そして、たまに黒があるとすぐに売れる。大橋はふたりに、『全部黒で作ってくれないか』と提案した。

『黒なんか売れませんわぁ。そんな葬式みたいな・・・。』と渋るふたりに、大橋は『黒を作ったら私が全部売るから』と啖呵を切ったという。」

(参考サイト:同上)

また、MALICEMIZERのManaは雑誌KERAのVol.4において自身のファッションについて「ゴシック」で「ロリータ」と表現し、「KERA」ではこの時をゴスロリ誕生の瞬間としている。(参考文献:雑誌「KERA」2015年3月号)


先に書いたとおり、当初の「ゴスロリ」はただ単に黒いだけだったわけだが、それがゴシックロリィタらしいゴシックロリィタになったのは、やはりヴィジュアル系、特にMALICEMIZERManaの存在が大きい。

一時期はManaが「ゴシック・アンド・ロリータと名づけた」という説があり、それはMana本人が否定しているが、 黒いロリィタファッションという服装と「ゴシックロリィタ」という呼称がすでにあり、ヴィジュアル系それ自体が草創の頃からゴシック的な感性を培ってきたわけだから、遅かれ早かれ、いずれは「外見(スタイル)」に相応しい「在り方(スタンス)」が確立するのが自然で、Manaがその流れを促進させたのは確かだと言える。

実際に、彼が「エレガントでゴシックでロリータ」であることを提唱し、1999年にはブランド「Moi-même-moitié」を立ち上げたことによってゴシックロリィタはさらに広がりを見せ、「ゴスロリ」は改めて「ゴシックロリィタ」となる一方、そうであることを拒否した黒いロリィタファッションは改めて「黒ロリ」になった。


だが、ゴスロリのゴシックロリィタ化についてはある程度調べはつくものの、根本的に「いつ、誰がその服をゴシックロリィタと名づけたのか?」というミッシングリンクだけは残り続けている。


海外では……

「GothicLolita」や「Goth-Loli」、または「Gosu-Loli」と表記される場合もある。

ちなみに黒ロリは一般的に「Kuro-Lolita」、白ロリは「Shiro-Lolita」と呼ばれ、甘ロリだけ何故か「Sweet-Lolita」。

アメリカの投稿サイトDeviantArtで黒ロリを目当てに「Black Lolita」をキーワードにしてサイト内検索すると、検索結果に多くのゴスロリが出てくる。



ゴシックロリィタと言語

ゴシックは元々フランス発の新様式をイタリア人がゴート(東ゲルマン)風と呼んだのが始まりであり、前述のビジュアル系バンド MALICEMIZER も多用するのはフランス語となっていた


ゴシックロリィタ系の作品でドイツ語が使われるようになったのがいつかは定かでないが、例えば2000年にはビジュアル系バンド Raphaelがドイツ語を使った「Gabtet〜祈り〜」を出しており、その影響が考えられる(同バンドのファンサイトがATELIER-PIERROTのHPよりリンクされていた)。ローゼンメイデンのアニメでもドイツ語が多用されていた


なおアイドルマスターシンデレラガールズ神崎蘭子はイタリア語を取り入れている



ゴシックロリィタを着用しているキャラクター

と、その前に。

「仏作って魂入れず」と言おうか「画竜点睛を欠く」と言おうか…愛好家から見ればそうなのだろうが、ここでは、その服がファッションとして正しいゴシックロリィタか否かの話は完全に無視する。

現実とは異なり、創作物の場合は厳密にはゴシックロリィタと呼べなくても、着ている人物のアイデンティティや、その人物がいる場所の「道具立て」、あるいは登場している作品の作風などによって補完され、その服をゴシックロリィタたり得るものにしているケースも多々あるため、本来のゴシックロリィタの基準に合わせるという発想だと逆に無理が生じる。

とは言え、本当に何でも良いというととんでもないことになりそうなので、そのカップやきそば現象っぷりに定評のあるこの二人を例に挙げておく。

六花 & 鳴

小鳥遊六花(中二病でも恋がしたい!)

画像の右側。

わけあって中二病を患い、現在進行形なのだが、そうなったことの根本的な問題は第一期で解決しており、第二期では完全なリア充

そして、その中二病の患い方も、彼女の傍にいる恋人友人のかつての姿の方がむしろ「そのイタさ、未来永劫!」だったりする。

登場作品のジャンルが、それぞれラブコメとホラーミステリーなのだからまったく別なのは当然のことながら、相方が「否応なく本物のゴシックになった」人物であるのに対し、彼女は「それっぽくなることに憧れている」人物であるが故にゴシックロリィタを着ている。

ただ、二次創作でもコスプレでも学生服姿で扱われることの方が多い。


見崎鳴(Another

画像の左側。

イメージとしては相方と同じく学生服の方が定着しており、私服もいたって普通。

一応、コミックス0巻に同梱されていたOVAで双子の姉妹と共にロリィタファッションっぽい服を着ているものの、どちらかと言えば甘ロリに近い。

が、原作自体が推理小説に怪奇現象を織り交ぜたゴシック小説風の作品であり、ALIPROJECTの影響を受けて執筆されたことでも知られていること。そして、彼女が「あまり生身の人間っぽくない、いるかいないのか分からないような少女」であることを求められたキャラクター(参考サイト)で、霊視能力を伴う目(義眼)の持ち主だったり、家が人形専門店だったりと、本人や周囲の「道具立て」がゴシック的であるように出来ているため、人によっては先のロリィタ服をゴスロリだと勘違いしてもおかしくない…………いや、勘違いする人なんていないとは思うが、断言する自信がない。

ともあれ、ゴス(ゴシックを好む人。あるいはそういう生き方をしている人)だからといって、必ずしもゴシックロリィタやそれに近いゴシックファッションに身を包むとは限らないという好例となっている。


それともう一例。

黑いてんし

水銀燈(RozenMaiden)

作家の綾辻行人が「Another」を執筆するに至る最初のきっかけとなったのがアニメ「ローゼンメイデン」なのだが、その「RozenMaiden」の原作者であるPEACH-PITは、「真紅たちはゴスロリではない」と言っており、その中で水銀燈だけが「辛うじてゴスロリと言えなくもない」という。

(真紅たちの服装がゴシックロリィタではないのは確かですが、「PEACH-PITがそう言っていた」というのは、そう書かれたブログや記事がネット上で散見されるだけに止まっている話なので、どなたか本来の出典を教えていただけたら幸いです。)

一方で人形作家・恋月姫との対談の中では、

「実は『ローゼンメイデン』を書くことになったのは、『バイブル』(雑誌『ゴシック&ロリータバイブル』のこと)がきっかけでもあるんですよ。1998~1999年くらいにゴスロリファッションが話題になり始めましたよね。そこで2000年12月に『バイブル』の1号が発売されたのを見つけて、すぐ購入したんです」

「そして、『ゴスロリ』服を着た女の子が、『戦闘』するお話を作りたいな、と思いまして」

(共に雑誌「ゴシック&ロリータバイブル」Vol.49より抜粋)

とも語っている。


あとは、↓のルールを守った上で、個々の編集者の判断に任せる。

必読!

1.フリルやレースをふんだんに使った服だからといって、それを安易にゴシックロリィタとしないこと。

2.一覧に追記したら、どのキャラを加えたかを編集内容に必ず明記すること。

3.「このキャラは違うだろ」と思っても無断で一覧から消さないこと。

4.それでも疑問符が拭い去れない場合は、まずコメントを書くか、追加した編集者にメッセージを送り、他の編集者と話し合うこと。

5.ただし、6~8に該当する場合には、他の編集者との相談を必要とせず、一覧から削除できる。

6.「作中、なんらかの理由で一度だけ着たキャラ」であったり、TVゲームなどで「デフォルトでは着ていないが、DLCの追加コスチュームでゴシックロリィタが着れるようになったキャラ」、「フィギュアでゴスロリVerが発売されたキャラ」などは対象外。で、その一例↓

ラブリーボンバー

早乙女アルト(マクロスF。画像の右側)

7.「自分の好きな版権キャラにゴシックロリィタを着せました」という投稿作品を根拠にした場合は問題外。

8.自作のオリジナルキャラは論外!

9.削除した場合はその理由を編集内容に必ず明記すること。

10.百科事典内リンクはリンク先の記事が作成されていることや、されていたとしても、その記事の内容が該当するキャラクターや作品の説明をしているものなのかどうかを必ず確認してから貼ること。

(関連タグだからといって、記事が作成されていないにもかかわらずリンクが貼られているケースがあまりにも多い。それと、記事はあるけど内容が同じ名前の別のキャラだったというケースもしばしば。例えば、この頁の関連タグにある「マリス」は、間違いなく「マリスミゼル」のつもりで加えたものだと思われる。以前からあるので敢えて直さないが)

11.職業が召使いだけれど、着ている服がメイド服というよりもゴシックロリィタっぽいキャラについては・・・↓

マリーちゃんマジ天使

マリー・ローズ(DOA5)

思いきり悩んでください。


以上。

参考のために紹介→「ゴシックロリータ@Wiki

(あくまで参考。リンク先に書いてある内容を忠実に守る必要はない)


というわけで一覧











関連タグ

以前からここにあったタグ

ロリィタファッション ロリ ロリィタ ゴスっ娘

ローゼンメイデン フリル レース

マリス V系 ゴシック&ロリータ

フリルドレス ロリータ(小説)


キャラクター関連

鳴六小鳥遊六花(中二病でも恋がしたい!)と見崎鳴(Another)による、カップやきそば現象

中二病でも闇に飲まれよ!小鳥遊六花(中二病でも恋がしたい!)と神崎蘭子(アイドルマスターシンデレラガールズ)による、中の人つながり。

黒須あろま : アーケードゲーム「プリパラ」に登場するキャラクター。神崎蘭子藤堂ユリカらと同じくオカルト的なコンセプトを持ち、独特な言い回しをするが、珍しくゴシックロリィタを着ていない。


音楽関係

ALIPROJECT Mana様 妖精帝國

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