概要
富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA、旧富士見書房からの引き継ぎ)から刊行されている。作者は柳実冬貴。全13巻+小ネタ集「Another Mission」全2巻。
魔法と対峙するために銃を使える人間が重宝される世の中において、その銃が全く使えないにもかかわらず、魔法を悪用する者を倒す事を生業とする「異端審問官」を目指す少年・草薙タケルと、彼が隊長を務める「第35試験小隊」に所属する3人+αの曰くありげな少女たちの奮闘を描く。
漫画版が同じKADOKAWAかつ旧富士見書房からの引き継ぎである月刊ドラゴンエイジに連載されていたが、なぜか第1巻の内容を消化した時点で打ち切られてしまった。単行本が全3巻でリリースされたものの、アニメ化の際に事実上「なかった事」にされてしまっている。
その後、KADOKAWAの漫画雑誌ながら旧メディアファクトリーからの引き継ぎであるコミックアライブにて掲載された。こちらも単行本が全2巻刊行されている。
登場人物
第35試験小隊
「第35試験小隊」……通称「雑魚小隊」の隊長。剣術の腕前は超一流だが、銃の腕前はからっきし。ゆえについたあだ名が「剣術バカ」。剣術をバカにされるとキレる。普段は真面目で仲間想いの好青年。だが、シスコンで一級フラグ建築士でラッキースケベ。
義理の家族を魔女に殺されたことから、魔女を憎んでいる。それが元で「魔女狩り」となったが、片っ端から犯人を射殺しまくったことで資格を剥奪され、その処分として「35試験小隊」に配属させられた。「一匹狼」だったが故に、かなりのコミュ障かつKY。
魔女を殺しまくっていた割に、オバケが苦手という意外な一面を持つ。
片方の視力を失った状態でも標的を撃ち抜くことが出来る程の狙撃の名手。だが、極度のあがり症で、ここ一番で失敗することも。お子ちゃま並の身長の割りに、立派なものを持っていらっしゃるお方。名前にコンプレックスを持っているため、下の名前で呼ぶことはタブー。
人知を越えた頭脳の持ち主。だが、普段はその頭脳を兵器の事にしか使わない。セクハラ好きという困った一面も。よくいじられるため、(ある意味)西園寺うさぎの天敵。
その他
魔女。「幻想教団」という秘密結社の協力者だったが、ふとしたことから記憶を失ってしまい、どういうわけか対魔導学園に入学した。「魔法は人を救えるんだ!」という信念故に、魔女を嫌う鳳桜花とは犬猿の仲。既述の3人の女子と比べてあまりにかわいそうなものの持ち主。特に斑鳩のことを「すげー巨乳」と評し、呆れている。
全身青尽くめの寡黙な少女。台詞は棒読み。その姿は世を忍ぶ仮の姿であり、本来の姿は「魔女狩り」なる人物にしか扱うことの出来ない武器「レリックイーター」のひとつ、「ミスティルテイン」。世にも珍しい刀剣型のレリックイーター(他のレリックイーターは全て銃型)。刀しか扱えないタケルを主人に選んだのは、ある意味当然と言えば当然。都合上、タケルの妹ということになっている。
対魔導学園の理事長。常にヘラヘラと笑っているが、実は狡賢くて残酷残忍。故にタケルはこの人物を警戒している。
テレビアニメ
2015年秋アニメとしてTOKYOMX、テレビ埼玉、千葉テレビ、tvk、三重テレビ、岐阜放送、サンテレビおよびBS11、TVQ九州放送にて放送された。アニメーション制作はSILVERLINK.。全12話。
第1話から第8話は原作の1巻から4巻までをベースにしているが、うさぎ(4巻)と斑鳩(3巻)のエピソードを入れ替えた構成となっている。
第10話から12話(最終回)は5巻をベースとしているが、オチはかなり異なる。
第9話に関しては小ネタ集第1巻からヘベレケネタと水着ネタを映像化したものだったりする。