概要
岐阜県を放送対象地域とするテレビ・ラジオ兼営放送局。
日本で初めてどの民間放送系列に属さないテレビ局であり親局にUHFを使用する放送局として開局した。略称GBS。愛称はぎふチャン。
県紙の岐阜新聞と強い関わりがある。2013年12月9日に岐阜新聞の堀江博海が社長に就任したが、岐阜新聞の騒動の影響で4日後に辞任した。2014年12月8日に常務だった森田順子が社長職に昇格した。その混乱収拾のため、岐阜新聞のライバル(などという言葉が生ぬるいほどの関係)である中日新聞が資本参加している。
放送局概略(テレビジョン放送)
番組供給系列 | 全国独立放送協議会 |
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略称 | GBS |
愛称 | ぎふチャン |
呼出符号 | JOZF-DTV |
呼出名称 | ぎふほうそうデジタルテレビジョン |
リモコンキーID | 8 |
親局 | 岐阜30ch |
主要中継局 | 中津川32ch |
放送局概略(ラジオ放送)
系列 | 独立系 |
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愛称 | ぎふチャンラジオ |
呼出符号 | JOZF |
親局 | 岐阜1431KHz・5kw(AM)/90.4MHz・1kw(FM) |
中継局 |
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テレビジョン放送について
1968年8月12日にテレビ放送を開始。この時点で日本国内で親局にUHFを使う放送局は存在せず、独立放送局もなかった。独立放送局としては一番の老舗である。
開局当初は現在のように放送する番組が充実していなかったため、準全日放送としてNETテレビ(現在のテレビ朝日)の番組や「岐阜放送ニュース」という番組名でNHKニュースを放送していた。また開局当初は「県民総タレント」というコンセプトの下、視聴者参加番組の自社製作に力を入れていた。
現在はテレビ東京系列であるテレビ愛知が視聴できない地域を補完するようにテレビ東京からアニメを含めて番組を購入して放送している。テレビ愛知をはじめとするTXN局との同時ネットになることも多い。
岐阜市の上加納山親局の送信出力がデジタル放送で0.5kwと弱く、かつアンテナに指向性を加えて愛知県方面に電波が極力飛ばないようにしてあるため、上加納山から見通しで障害物の殆ど無い名古屋市を含む愛知県尾張地域ですら受信できるエリアは狭い(その代り、番組購入に制約を受けず、テレビ愛知と同時放送も可能になっている)。但し、標高が900m超の山頂にある中津川局の電波は矢作川を中心に知多半島までを直線上に結んだ地域でクリアに受信できる場合がある。
南北に長い岐阜県の地理的条件のためか、岐阜市の本局のほかにも、高山市(ひだ高山総局)と多治見市(東濃総局)にもテレビスタジオを構えている。
因みに本局はかつては岐阜市役所の近く(岐阜新聞社の隣)にあったが、2007年にJR東海岐阜駅前に建設された再開発ビル「岐阜シティ・タワー43」に移転した。
テレビアニメ
上記のように夕方を中心としてテレビ東京のアニメ番組がいくつか放送されている。『NARUTO』が開始から長らくTXN局以外では唯一同時ネットされていたこともある(後に月曜夕方で遅れネット)。
しかし放送半ばでネット打ち切りにしたり新シリーズがネットされなかったりするかと思えば、逆にいきなり途中から放送を開始したりすることもある。
2000年代後半以降は深夜アニメ(UHFアニメ)を放送している。中京圏はテレビ愛知で深夜アニメが放送されるケースが圧倒的に多く、ぎふチャンでの放送は年間を通じてかなり少ない。
旧角川書店(または旧富士見書房)関連の作品を中心に同じ中京圏の独立局である三重テレビとセットで放送されるケースが多かった。
旧角川書店(や旧富士見書房)以外では、『のうりん』、『アイドルマスターシンデレラガールズ』、『プラスティック・メモリーズ』、『ガヴリールドロップアウト』、『ひそねとまそたん』がある。
テレビ東京の深夜アニメが夕方枠で遅れて放送されている(『斉木楠雄のΨ難』→『弱虫ペダル』)ケースもある。
なお、2017年春の改編をもって深夜アニメ枠が消滅したが、その後もごくたまに深夜アニメを放送する事はある(例・2018年春期に岐阜県を舞台とする『ひそねとまそたん』を放送)。
2013年1月から3月にかけて『氷菓』(本放送は2012年4月から9月まで)、2014年4月から6月にかけて『のうりん』(本放送は同年1月から3月まで)を再放送した。
後者に関しては岐阜県を舞台にしているため、本放送はテレビ愛知と同時期に放送された。また前者は第1話にて登場する折木奉太郎当てエアメールの住所(英文)に、県名部分にハレーション加工がされているものの、「kamiyama,Gifu」と書かれてたりしているので、ひとまずは岐阜県が舞台であるとみても差し支えない。ただし原作は明確に岐阜県が舞台というわけではない(舞台となった神山市はあくまでも「中部地方のどこかにある」とされている)。さらに2022年、作者・米澤穂信が直木賞受賞したことから同年4月に『氷菓』が再放送された。
2020年2月28日には『異種族レビュアーズ』を放送する事が判明、そして無事最終回まで放送した。あのサンテレビがを取りやめた作品を、どういう理由で放送を決めたのかは不明であるが。
2022年4月7日から毎週木曜19~21時は「懐かしアニメスペシャル」として『ハクション大魔王』『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』『めぞん一刻』『スラムダンク』が放送されている。
ラジオ放送について
ラジオ放送はテレビジョン放送に比べて早く1962年12月24日に開局した。
山間地域が多く、岐阜親局の空中線電力が5kwと弱いため難聴取地域が多く存在している。
夜間には同一の周波数を使う和歌山放送や山陰放送ラジオとも混信する。以前岐阜親局のアンテナは北方向に指向性をもたせていた。
難聴取対策としてインターネットサイマルラジオ送信サービスのradikoに参加しており愛知・岐阜・三重の3県ではクリアに聴取できるようになっているほか、FM補完放送も開始。2018年5月現在は親局相当(上加納山)のみ。
編成について
当初は1日1回送信機材のメンテナンスを行う必要があり、24:30で放送を終了していたが、1998年に送信機材を更新、5:00起点の24時間放送を開始し、月曜深夜=火曜未明の0:00-5:00をメンテナンスに当てた。2007年4月に平日と土曜の終夜放送を廃止、2008年6月をもってすべての曜日で終夜放送を廃止。
放送休止時間は1:00終了-5:00開始、のちに5:30開始を経て、現在は24:00終了-6:00開始に延びている。当該時間帯はプロ野球『ゴールデンナイター』の延長、大きな選挙の開票特番、大雪、台風、地震など天災が発生した場合、年末年始に臨時に延長・終夜放送を行う場合以外は、メンテナンスにより休止しており、この結果、放送時間が18時間と日本の民放ラジオ局として最も短くなっている。
プロ野球中継はRF制作の読売ジャイアンツ戦を中心に編成。1978年から2017年までCBC制作中日ドラゴンズ主催試合を放送できなかったが、2018年はTBSラジオが野球中継を廃止、中日新聞もぎふチャンに資本参加したため、CBCラジオ制作の中日ドラゴンズ主催試合もRFと同時ネットの場合に限り放送されている。
東海ラジオが放送している『SUZUKIハッピーモーニング・いってらっしゃい』シリーズも、平行して放送している。
アニメ系ラジオ番組
2021年4月改編時点では『若井友希のアニラジステーションやお!』と『高橋直純のトラ×ブルメーカー』を、土曜夜11時台に放送している。なお、『アニラジステーションやお!』は自社制作番組であり、パーソナリティの若井は岐阜県出身者である。さらに『トラ×ブルメーカー』は、ぎふチャンラジオの土曜日のクロージングプログラムだったりする。
過去にはラジオ関西制作の『林原めぐみのHeartful Station』、MROラジオと響ミュージックの共同制作、ぎふチャンも制作に協力した『恋愛ラボRADIO』、さらには『ゲームさんとラジオ』を放送していた。ちなみに「恋愛ラボ」作者の宮原るりは岐阜県出身である。
ちなみに、『アニラジステーションやお!』『トラ×ブルメーカー』共々土曜の夜に放送されている『i☆Ris 芹澤優のせりざわーるど with you』は、アニラジの要素もありはするが、アイドル番組なので念のため。