概略
群馬県前橋市に本社を置く独立テレビ局。略称はGTV。愛称は群テレ。関東地区の独立テレビ局では一番の老舗。
放送免許上は群馬県が放送エリアだが、埼玉県北部の深谷市、本庄市付近や栃木県西部の足利市付近ではNHKと在京キー局を群テレの送信所と同じ位置にある榛名山の前橋中継局にUHFアンテナを向けて見ている世帯が多いので、それらの世帯でも群テレが視聴可能である。東京スカイツリーへ在京キー局とNHKの親局が移転した今でも前橋局へUHFアンテナを向けている世帯は多いと思われる。
なお東京都北部や千葉県北西部の一部でもパラスタックアンテナとブースターを使うことで遠距離受信が可能らしい。
地元紙の上毛新聞だけでなく読売新聞との関係も深い。開局25周年記念自主制作ドラマに当時読売ジャイアンツの監督を務めていた長嶋茂雄が参加したり、かつては上毛新聞と読売新聞の文字ニュースを流していた。
トラブル
2020年から2023年8月にかけ、25回もの人事異動が行われた。その回数の多さからして異常であったが、多くの社員に業務の兼業を強いたうえ、コストダウンも図るためか番組の外注を完全に取り止め、テレビ番組を作った事のない社員に番組作りをさせたりした。
その結果、当然ながらひずみは長時間勤務という形で社員が被る事になってしまったため、その改善を求めた労働組合の幹部に対し、社長が見せしめ的な配置転換を行わせるという報復措置に出た。
しかも、屁理屈付けて一部自治体の取材をやめてしまったことすらした。
こうした事に対し取材が来なくなった自治体の首長はあきれ果て、当時の社長の出身企業であった群馬銀行の頭取がその社長に対し「この混乱を丸く収めてください」と頼んだ事すらあった。
そして群馬県知事をして「労働組合によると3年間で延べ122人もの人事異動があったと言うけど、これよほどの事ですよ!?」と言わせしめてしまう。
結局12月22日の取締役会で問題の社長は「正常な形での放送業務を果たせない状況を改善するため」などの理由により解任された。
放送局概要
- 番組供給系列:全国独立放送協議会
- 略称:GTV
- 呼出名称:ぐんまテレビデジタルテレビジョン
- 呼出符号:JOML-DTV
- リモコンキーID:3
- 親局:前橋19ch
アニメ事情
「群馬は民放5系列みんな映るんだから別に放送しなくてもいいでしょ?」とでも言わんばかりに放送数が少ない。その為か、児玉方向にパラスタックアンテナを増設してテレ玉を受信したり、東京タワー/東京スカイツリーにパラスタックアンテナとブースターを増設してMXとテレ玉(アナログ時代は長野放送と混信)を受信したり、BS11放送以前はスカパー加入、アンテナ増設やCATV加入出来ない場合はレンタルビデオ/DVDに頼らざるを得なかった。なお、レンタルビデオ/DVD事情については、地場系の文真堂書店やファミリーブックが主力で頑張っていたが、両者共にゲオになってしまった(文真堂はレンタルビデオ事業のゲオへのメガフランチャイズ、ファミブは元親会社のフレッシュコーポレーションからの全株式買収による直営化)。
しかし2011年4月からTOKYO-MXやとちぎテレビとの同時ネットでアニプレックス製作やA-1Picturesが制作の作品を放送する枠が作られた。ここでは新作以外に再放送もある。
過去にはアニメ魂をネットしていた。
他の枠では旧作アニメの再放送が多いが、2000年代以降の準新作の再放送も行っている。
そして2014年、「ワールドフールニュース」が、初の自社制作アニメとして放送されている。
2018年には、群馬を舞台とした漫画『お前はまだグンマを知らない』のテレビアニメ版でメイン局となった……だけでなく、地上波では独占となった。
(あのTOKYOMXでも未放送となっている→放送された)
2021年にはぐんまちゃんがテレビアニメ化、当然の事ながらメイン局。それ以外でも新作アニメが近年は放送されていなかったテレ玉・tvkでは待望の新作となった。
(チバテレビはぶらどらぶが放送されていた関係で、ご無沙汰というわけではない)
2023年にもぐんまちゃんの第2期が放送されたのだが、こちらはBSデジタル局で若干調整が入った一方、地上波は群馬テレビとTOKYOMXだけになった。
アニメ以外の番組
北海道テレビ製作の水曜どうでしょうやTOKYO-MX製作の「5時に夢中!」を放送している。また東海テレビ製作の昼ドラのうち2年前から3年前の作品を放送している。