概要
ビデオやDVD、ブルーレイなどを有料で賃貸し、その収益金及び延滞料金を売上としている店舗のこと。元来はVHS主流の時代に勃興したため、ほとんどVHSが過去の遺物となった現在でもこの名称で呼ばれることが多い。
レンタル用の映像作品は店舗で購入できる、いわゆるセル用のものとは異なる。(特に、レーザーディスク及びDVD/Blu-rayの場合は、セル用(レンタル禁止)とレンタル専用が存在する。なお、VHSなどのビデオテープではレンタル禁止/レンタル専用製品は少なかった。ちなみに、レンタルCDではCD自体はレンタル禁止ではないが、特典DVDはレンタル禁止になっている為、本編CDのみのレンタルになる。
また、レンタルした作品を上映するのは禁止されている(上映用または業務用という別の媒体が存在する)。
逸話
レンタルビデオ店が最も活用されたのは昭和末期~平成直後における昭和天皇の病状報道から崩御による大喪の礼の一連の頃だったとされる。
その頃は自粛ムードかつテレビは殆どがそれらの特別報道番組がひしめいていた為、当時の若者は見たい番組がなくレンタルビデオを利用するケースが多かったとのこと。
現状
2010年代になるとネット配信を通して自宅のみならず、外出先でもPCやスマートフォンで視聴できるサブスクが登場し、レンタルビデオ業界は衰退傾向になっている。
2020年代になると新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要がより拍車をかけており、店舗の閉店や撤退が加速。以前のように市場が拡大するのは厳しい状況となっている一方でネット配信が行われていない作品もまだ多いため、少なからず需要は残されている。
レンタルビデオでよくあること
VHS時代の場合
VHSデッキの不調でデッキ内部でテープがワカメになってしまったりする。
レーザーディスクの場合
落下してひびが入る。
CD/DVD/BDの場合
扱いが乱暴で傷だらけだったりする。