橘ワタル
たちばなわたる
橘グループの御曹司。といってもグループは彼が小さい頃に不況で傾き、既に凋落している為、富豪としての力は一切無い。
三千院ナギとは幼馴染であり婚約者だが、財産目当てに親が決めたことなので本人たちにその気は無く、婚約を破棄するためにグループ企業最後の生き残りである「レンタルビデオタチバナ新宿本店」の店長として頑張っていた。
当時は封印作品や未ソフト化作品を堂々とDVD化して売るなど、かなりアングラな商売を行っていた。
鷺ノ宮伊澄に好意を抱いているが、本人の前ではヘタレてしまう。そのことをナギにからかわれることも多かったのだが、たった一人の部下である貴嶋サキに思いを寄せているような描写も多く、そのことについてナギは「うーむ本命は伊澄だと思っていたのだが」と驚いていた。
初期はいわゆる中二病キャラで、人間不信・反社会的言動を取ることが多かったが、綾崎ハヤテらと関わることで徐々に熱血漢に成長していった。
飛び級しているが、学力は元々補欠合格だった所を愛沢咲夜に譲って貰ったこともありギリギリ。
そのためテスト前はナギに勉強を見てもらっている。アニメ2期では「橘ワタル 2か国語」というキャプションが出ていたので、英語は話せるようである(ちなみに伊澄は4か国語、ナギは8か国語、マリアさんに至っては13か国語)。
後に事業不振からビデオ店をたたみ、秋葉原で同人誌&ゲームショップ「コミックVタチバナ」を立ち上げた。それに伴って事業に集中するため、学校も中退している。その際には伊澄に思いを伝えたのだが…。
同作者の次作『トニカクカワイイ』では、主人公・由崎星空が住むアパートの管理人として彼らしき人物が登場。前作と変わらず少年の姿をしていることからハヤテ完結からそれほど時間が経過してない可能性が高い。アニメ版の声優は井上麻里奈氏のままだがキャスト表記は「大家」名義。
また、1階が「レンタルビデオタチバナ3号店」となっており、星空は嫁の由崎司のために中古のテレビとブルーレイレコーダーをここ(タチバナ3号店)で購入している。(原作のみ。アニメ版では購入先とブツが量販店の新品に変更された。……ワタルは泣いていいと思う)
なお、同店は落雷とそれに伴う火事で全焼してしまい、メイドと共に打ちひしがれている。(なお、人的被害は0だったとの事。)