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概要

綾崎ハヤテ綾崎イクサの父。

綾崎鈴音は彼の母であり、初期設定ではマリアも彼の娘(しかも浮気相手の産んだ子)だった。

長年ハヤテの収入を頼りに生活していたが、2004年のクリスマスイブに妻共々失踪。

ハヤテに1億5680万4000円の借金を押しつけ、彼の臓器を売り渡す契約を結んでいた。

更に失踪前にハヤテのバイト先の給料17万円と、ハヤテが働いて潮見高校に払っていた学費も勝手に退学手続きを済ませた後に回収していた。おまけにレンタルショップで借りたDVDを持ち逃げし、その延滞料金および弁償金で更にハヤテの借金を増加させている。

なお、レンタルショップの会員証はハヤテの個人情報を利用して作っていたものの、「綾崎瞬」名義で登録されていた為、彼の本名自体は原作初期の段階で判明していた。

人物

表向きは柔和で人当たりのいい人物だが、自己中心的で自己の利益の為には他人を顧みない。

まさに真の悪人は善人の顔をして人畜無害を装い人を陥れる(悪魔は天使の顔を盗み人を騙す)を地で行く狼藉者。

実の子であるイクサ、ハヤテすら良心の呵責すらなく平気で食い物にし、親としての子に対する情など全くない。しかし幼少期のハヤテには、その父子の情を利用する目的で、優しい顔を見せて彼を自らの元に縛り付けていた。もちろん子どもであるハヤテを道具として利用するために必要だからやった事であり、その本音はむしろ「役に立たなければ捨てよう」という気満々であった。

野球賭博に熱中し、金に執着している割には「自分探し」と称して定職に就かないでいた。そして自分の洒落にならない悪行を淡々と(時に嬉々として)語るなど正真正銘のならず者。

ハヤテによれば詐欺や窃盗など悪行が目立ち、誰彼構わなく利用しては切り捨てる性格。

幼少期のハヤテと天王州アテネの仲を破壊する原因を作った張本人でもあり、ハヤテに降りかかる全ての不幸の元凶と言っていい存在である。

妻共々このような人間性からアテネからは「人間のクズ」と評され、息子であるハヤテとイクサからも激しく嫌悪されており、特にハヤテは愛沢咲夜からもしも両親が改心してまた一緒に暮らしたいと言ってきたらどうするか聞かれた際は「どうするも何も、(改心や更生なんて)ありえませんよそんなことは」と諦めきった口調に加えて満面の笑顔で吐き捨てている。実の母である鈴音すらも「(瞬が)孫を不幸にしている」と認識しており、どこか憎めずおかしな人物ばかりのこの作品の中では唯一と言っていい純粋なならず者と言える。

裏社会の人間である学館組のヤクザ3人組(初期に登場した借金取り達)にすら「こんな親は人として最低だな」と言い切られたりと半分はハヤテに同情していたレベルであった。

その容姿は長年描写されておらず、黒塗りの男性に「父」と描かれた可愛らしい姿で表現されていた。本編終盤の「最終章」においてようやく登場し、一見気弱で誠実そうに見える、穏やかな雰囲気のおじさんといった感じの外見が明かされた。容姿は息子のハヤテに似ている。

また、仕事をしていないくせに何故かいつもスーツ姿である。

ただし基本的にスーツ姿というものは、住宅地や農村では営業、都会ではビジネスマンという汎用性に長けた隠密性の高い、社会に溶け込みやすい格好であるため、本物の詐欺師や泥棒などのプロ犯罪者は好んで用いる服装のひとつ(そういった服装には、他には「作業員用ツナギ」や「外回り業務員用制服」などが挙げられる)だったりする。

「最終章」においては、不動産屋に扮してハヤテや三千院ナギの友人である春風千桜に接近。世間話のフリをしつつ巧みな話術でハヤテとナギの現況を聞き出し、息子を通じて三千院家の遺産のおこぼれを得ようとしていた。しかし、その陰謀が明るみに出ると、ハヤテの秘密(当初ハヤテが営利誘拐を企んでナギに接近したこと)を暴露し、二人の信頼関係を完全に破壊してしまった。

おまけに計画が破綻した後もハヤテを利用しようと企んでおり、彼を一生使い潰すつもりだったようだが、最後は初柴ヒスイの攻撃で乗っていた車が大破し、妻をも見捨ててて逃亡した挙句に実子・イクサに捕まって殴り倒された(イクサが彼と自身との関係を知っていたのかは定かではないが、少なくとも瞬の方は知らなかった)。イクサによれば「殺しはしない」らしいが、相応の復讐が下された事は想像に難くない。またヒスイの性格上、逃げた瞬の事を諦めたとはとても思えないので、瞬の方もその後ヒスイに捕まった可能性もある。

その後の消息や末路は不明だが、それから数年経ってハヤテが大学生になり、お金には困らないだけの環境になっても、さらにハヤテがその後に会社を起業してある程度裕福になってもハヤテの前には2度と現れなかった事から、少なくとももうハヤテの前に現れられるような状態ではない事は確定している。

ハヤテの母

CV:村井かずさ

瞬の妻でイクサ、ハヤテの母。風貌は実子のイクサに似ている。

表面上は夫同様に人当たり良く誠実そうな女性に見えるが、本質的には主我主義者。家事も仕事もせずパチスロ、競馬等の賭け事に狂い、給食費の盗難など犯罪行為も重ねていた。更にアニメ版では息子が風邪を引いて苦しんでいる時ですら看病をせずギャンブルに走っていたことも語られている。その自己中心さは異常な域に達しており、自身の悪行すらハヤテのせいだと言い放っている。

「最終章」では神埼という偽名を名乗り、ナギの母・三千院紫子によく似た姿に変装してナギに接近。「若い頃に幼い子供を亡くした」という作り話でナギの同情を買い、マリアがいなくなったせいで病みつつあった彼女を利用しようと企んだが、瞬の陰謀がバレたことを知るとナギに自身の正体と目的を明かし、ナギの心を完全に折ってしまった。

最終的に「王玉」の力を得る計画を破綻させられた事に激怒した初柴ヒスイによって車を破壊され、瞬からも見捨てられた挙句、ヒスイに追い詰められ悲鳴を上げる羽目になった。

ヒスイ曰く「私が全財産を使ってお前たちに地獄をやろう」とのことなので殺されてはいないだろうが、三千院家の莫大な遺産を使用した、死ぬまで続く拷問を受けたであろう事が示唆されている。

こちらもその後の消息は不明だが、やはり夫同様にハヤテの前には2度と現れる事はなかった事から、少なくともハヤテの前に現れられるような状態ではない事は間違いない。

余談

救いようのない狼藉者だが、彼らのこの最低としかいいようがない人間性ゆえに息子2人が万能な善人へと成長したのは皮肉なものである。

アニメ一期のオープニングのサビ部分にてハヤテの両親と思われる人物が少しだけ登場しているが、二人とも後ろ姿での出演な上に、今とは全く違う容姿である。

初期は思い切りギャグパロディ漫画で中盤以降のようなストーリー漫画ではなく、ハヤテのキャラも微妙に違う(一人称が俺や僕とブレるなど)もしストーリー漫画にならずギャグ漫画のままで終わってた場合かもしくは初期の家族の描写もギャグ描写で放置、もしくは改心して登場みたいな案もあったのかもしれない。

関連タグ

  • 六道鯖人:瞬ど同様に主人公の父親で自分の息子に対しては借金を背酔わせたり稼いだ金を身勝手に使ったりと共通点が幾つもあるろくでなしの父親繋がり。

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