概要
本作の主人公。父親譲りの赤髪と赤眼を持つ少年。三界高校1年生。
祖母の魂子は死神、祖父の来世サバ男は人間であり、死神と人間の混血。父親は、性悪の死神である堕魔死神を統率する稀代のろくでなし・六道鯖人。母親は伝説とまで謳われたプラチナホルダー死神乙女。したがって本人は死神3/4、人間1/4のクォーターである。
現世に彷徨う幽霊を来世へと誘う輪廻の輪に乗せる仕事をしており、幽霊が持っている「この世への未練」を無くすことで、成仏を促して回っている。
死神ライセンスは下から2番目のシルバー(ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナがある。ゴールドでも凄腕の証で、大抵の死神はゴールドへの昇級を目指す。プラチナは魂子のような名誉死神などが持つ伝説級の凄腕死神が持つライセンス)。シルバーライセンスは浄霊1体につき500円の報酬があり、500円以上かけると赤字。
容姿
普段着が中学時代の学校指定のジャージで、死神の仕事の時は上から輪廻の輪と炎が描かれた黄泉の羽織を纏っている。この羽織は魂子からの譲り物であり、高級品。あおりを着ている時は霊体化でき、普通の人からは見えない。飛行能力も有する。貧乏であることを理由に高校指定の制服やジャージも事実上の購入拒否状態である。その特異な姿から、校内では有名人。
また、なかなかの美少年であり、文化祭ではわけあってメイド姿を披露。女子からの評判もよく、女装コンテストで優勝した。
人物
三界高校の1年4組に在籍しており、席は真宮桜の右隣。教室では中央なのでかなり目立つ。
校内に置かれた百葉箱にお布施とお供えを添えて依頼をすると、幽霊絡みの悩み事が解決する――という噂を自ら流しており、主にそこからの依頼を受ける形で死神の仕事をこなしているが、決して順調とはいえず、依頼の達成は大抵が赤字に終わる。
クールで仕事以外では社交性に欠け、テンションはやや低めだが、心優しく義理堅い性格。正義感も強く、一度受けた依頼の遂行のためなら予算オーバーも厭わない。仕事の際は、なるべく無関係の人を巻き込まないスタンスをとるなど周囲への気配りも怠らない。これは一緒に仕事を手伝ってくれる桜に対しても同じだが、彼女には並々ならぬ信頼を置いている。
根っからの貧乏思考であるため、稼ぎにならない(=依頼がない)霊の場合は見つけても放置する場面が多々見られる。どこか抜けている所があり、催眠術をかけきれなかったり、追い払おうとした幽霊に食べられることもある。
依頼や内職に時間を取られているためか、幽霊を利用してテストを代わりに解かせるという父親譲りの狡猾さもある。
祖父が亡くなるまでは魂子と3人でわりと裕福に暮らしていたが、現在は家賃節約のため、高校のクラブ棟の一室に住み着いている。浄霊で得られる依頼料だけでは生活が苦しいため、造花の内職で生計を立て、六文や桜の差し入れで食いつないでいる。特に美味しい食べ物を前にするとポエマーと化し、表現力も豊かに(例:桜の手作り弁当=宝石箱)。
幼い頃に母親が失踪しており、事実上の死別状態にある。その詳細が不明であったため「(父親が父親だけに)自分は母親に愛されていなかったのではないか」と密かに苦悩している事もある。(そして父親が再婚相手を探している事を知った時にはブチ切れた)ただし、後に母親が登場した事により、母の失踪がやむない事故であった事、さらに転生してもなお息子を案じてくれる母の姿に「自分は母に愛されていた」という事実を知り、わだかまりを解いた。
稀に大金が転がり込む、タダで物が手に入る、贅沢ができるなどのチャンスは巡ってくるものの、その度に邪魔が入っては何かと損をする不幸体質。金銭的なダメージを受けると血反吐を吐いたり、血の涙を流したりしている。
車酔いする性質で、バスに乗ると即効で顔を真っ青にする。
とはいえ、一緒に暮らそうという魂子の援助を断っているのはりんね自身であり、過酷な生活をしている割には貧乏暮らしについて同情される事は少ない。
作品の終盤では最難関の浄霊検定に合格し昇給していて恋人関係になった桜とデートする頻度が多いことから収入は大きく改善したようだ。
なお、桜との関係の詳細と結末は、カップリング記事「りんさく」を参照。
実は過去に一度、桜の着替えをうっかり覗いてしまったことがある(この時の桜は霊が見えなくなるキャンディーの効果を受けていたため、本人には知られていない。一緒にいた六文はフォローのつもりか「口止めする」と言ってりんねのゲンコツを喰らった)のだが、その時の顔が赤くなっていた反応を見る限り、そっち方面に関しては奥手で純情なようである。
能力
純血の死神ではないため能力で劣る部分が見られ、浄霊用の死神道具を用いてそれを補っているものの、消耗品も多いために道具代がかさみ、貧乏からの脱却を妨げる一因となっている。とはいえ成果だけを見るなら、浄霊の実力は純粋な死神と比べてもかなり優秀で作品終盤は更に力を増した。
りんねの死神道具のほとんどは、若手死神講習会で手に入れた試供品や、安価ながらも効能が劣化した中古品などが多く、新品の正規品は低額のものしか使われない。
技
- 火車烈断(かしゃれつだん)
「輪廻の輪」がある世界でお金を渡すと、金額相応の力を持つ火車が出現し、それを幽霊ないし悪霊に投げつけることで現世への未練を断ち切らせる。悪霊の場合は幽霊の10倍の価格を払わなくてはならない(50円→500円)。
- 冥戸遮断(めいどしゃだん)
紙幣を石の壁に変化させて、あの世の入口を防ぐ。500円を大金扱いしているりんねにとってはそこそこのハードル。
- 千の風気流(せんのかぜストリーム)
たくさんの千円札(別の紙幣やニセ札でも可)を突風に乗せて、手裏剣の様に飛ばすド派手な大技。その性質上、貧乏なりんねには滅多に使えない。
名前について
初期段階では名前が「りん」(苗字は「六道」のまま)であったことが、原作者の初期ネームで明らかにされている。
ちなみに、ヒロインの真宮桜も初期段階は「七穂」であった。
関連イラスト
関連タグ
綾崎ハヤテ……同じ少年サンデー作品の主人公でクズ親に借金を押し付けられた過去がある。
赤砂のサソリ……「赤髪・赤目」「冷静沈着」「祖母が実力者」「人形使い」と共通点が多い。また所属するチームに鎌の使い手がおり、リーダーは六道輪廻に関係する技を持っている。