CV:生天目仁美
概要
元々は魂子の契約黒猫だったがリストラされてクビになってしまい、魂子の紹介でりんねの許にやって来た。りんねや桜からは猫の体に少年の顔の姿で見えており、普通の人々からは子猫の姿で見られている。
貧しいりんねは満足な給料を払えず、六文を寄越したのも魂子がりんねとあの世との関わりを持たせるためと誤解して当初は契約を拒否していたが、魂子から六文への解雇通告を見てしまい、多少の同情と六文のけなげな態度もあって契約を認めた。契約に際して「食費自分持ち」という条件で、子猫の姿で人間達から食べ物を恵んでもらっている。また、りんねのあずかり知らぬところで霊道を伝って桜の部屋にも入り浸っているため、主より良い物を食べさせて貰っていたりする。公私にわたってりんねを支える良き相棒だが、悪意のない失敗により余計な出費をさせてしまうことも多々ある。
基本的に忠実で礼儀正しく、元雇用主の魂子や、現雇用主のりんね、さらにりんねと付き合いの深い桜と苺には「様」「さま」付けで呼び慕い、敬語で話す。一方で人柄に問題があったり、敵対する立場だったり、実力が無い者に対してはたとえ目上の存在である死神であろうと敬うことは無く、十文字・魔狭人・翔真・鳳・架印・れんげ・沫悟は呼び捨てている(但し、鳳を呼び捨てにするのは陰で呼ぶ時だけで、面と向かって呼ぶときは「さま」付けで呼んでいる)。黒猫段位試験では、MVC(最高殊勲猫)に選ばれている。反面、自己像と客観像とが乖離しているといったナルシストな一面や、些細な理由と動機でりんねのクラスメートを血祭りにあげようとするなど、野生の猫さながらの粗暴な一面も併せ持つ。
連載が長期になるにつれて、裏表がはっきりした人物としての性格を確立した。
特に連載中期からはりんねに隠して貯金をしていたり、お金や食べ物が絡んだときにりんねに攻撃を仕掛けてまで強奪しようとするような描写が度々出ており、普段は忠実だがいざとなれば簡単に裏切る。
当然りんねも応戦する(彼が出し抜くこともある)ため、泥仕合になることが多い。
幼いが、冷静沈着で分析力や状況判断も出来るなど精神面や頭脳はかなり優秀。巨大な化け猫(の頭)に変化することができ、その姿で人間をおどかしたり桜たちを乗せて飛んだりすることもできる。高校生数人を気絶させ縄で縛りつけるなど、人間相手ならばある程度の戦闘力はあるのだが、りんねの手にも余る悪霊が相手では戦力外。自分より強い者に遭遇した時や大金を目にした時には鳥肌で逆毛が立つ。相手からの攻撃を受けて気絶すると、子猫の姿に戻る。
化け猫の姿になった時や謀をしている時に、よく「ふな〜ご」と言う。
普段は普通の小さな黒猫だが、人の言葉をはなせたり、化けたりすることができる。
苺には食料をもらっている恩もあり、第二の主人のように見なしており彼女のサポートをすることも多い。
アニメ版
りんねと契約を結ぶ理由が、「死神道具が無い状態で悪霊に襲われたりんねと桜を助けたから」というものに変更された。ちなみに血祭りの件は無難な表現に差し替えられた。
そのほかは基本的に原作通りに描かれている。
二面性のエピソードに関しては、原作にあるりんねへの裏切り描写が映像化されているのに加え、第69話の予告では朧と鈴のことを陰で「チョロくて好きですよ、二人とも」と言っているシーンが描かれていた。
余談
前述の通り元は魂子の契約黒猫だった彼だが、格闘ゲーム『サムライスピリッツ零』において、魂子役のゆきのさつき氏は真鏡名ミナを、六文役の生天目氏はその相棒・チャンプルを演じていた。さらにはサンデーCM劇場で六文を、アニメ版では杏珠を演じた釘宮理恵氏も『天下一剣客伝』でチャンプルを演じた事がある(こちらのミナはゆきの氏ではないが)。