概要
『週刊少年サンデー』(小学館)誌上において、2009年21・22合併号から2018年3・4合併号まで連載された。全40巻。平成最後のるーみっく連載作品。
学園と霊界を舞台とした、死神少年・りんねと霊感少女・桜が織りなす鎮魂譚。
和服姿の主人公と制服姿のヒロイン、およびヒロインが異世界に迷い込むというプロットは、過去作『炎トリッパー』や『犬夜叉』に通ずるが、ハードかつシリアスな内容ではない。
本作ではバトル要素を残しつつ『うる星やつら』や『らんま1/2』のような従来のギャグ&ラブコメディ要素が強い内容に戻っている。
幽霊や怪奇現象、死を扱った作品だが、過去作『人魚の森』『笑う標的』『忘れて眠れ』のようなホラー・サスペンスものではなく、明るくコミカルに解決していくハートフルコメディとなっており、謎を解き明かしていくミステリー調の話もある。
余談だが、主人公とヒロインがそれまでの高橋先生の作品におけるそれとは違ったタイプなのも特徴と言えるかも。
あらすじ
高校生の少女・真宮桜は、幼い頃に神隠しに遭い、あの世でもこの世でもない境界輪廻の輪の近くに連れて行かれた過去をもつ。「親切な謎のオバさん」に助けられるも、それ以来、何故か「霊が見える」体質になってしまった。成長するにつれ、「大きくなれば治る」と信じていたものの一向に治る気配はなく、生きた人間と霊魂の区別がつかないほどはっきり見える桜は、その能力を友人たちにも隠し続ける日々を過ごしていた―。
高校に進学した桜は、5月に入っても登校しない隣席のクラスメート・六道りんねのことを気がかりにしていた。ある日、桜は教室でなかば悪霊化したチワワと戦う「羽織姿の少年」を見てしまうが、少年やチワワは桜だけにしか見えていなかった。着れば霊体化して一般人には姿が見えなくなる黄泉の羽織を纏った姿を桜に見られた少年は驚き、どういうことかと問いただす。その少年こそ、六道りんね本人だった。
りんねは現世に彷徨う霊魂たちを導き輪廻の輪に乗せる「死神のような仕事」を人知れず行っていたが、とある事情で赤貧に喘ぎ、桜はなりゆきでりんねに力を貸し、仕事に協力することになり、以来、りんねの仕事と生活をなにかと助けることになる。
―ひょんなことから関わることになったりんねと桜は、この世に未練を残す幽霊たちを協力して輪廻の輪へと送り成仏させるにつれ、強い信頼と絆で結ばれていくようになる。かくして、今日もりんねと桜の、あの世とこの世を行き来する忙しい日々が続くのであった―。
登場人物
主要人物
りんね・桜の縁者
現世・三界高校
死神
三日月堂
悪魔
TVアニメ
連載開始からアニメ化までの間隔が6年と比較的長い上、2クールごとに分割して放送しているため、他のるーみっくアニメのようなアニメオリジナルストーリーは入っていない。
第1シリーズは全て25分1話だったが、第2シリーズからは2~3本立てのエピソードもある。
スタッフやキャストには過去の高橋作品に携わった人物も起用されており、本編をよく見ると過去の高橋作品のキャラクターや小物が出ていたり、次回予告で声優ネタが入ったりしている。
- 第1シリーズ…2015年4月4日から同年9月19日まで(17:30-17:55)。全25話。
- 第2シリーズ…2016年4月9日から同年9月24日まで(17:30-17:55)。全25話(通算50話)。
- 第3シリーズ…2017年4月8日から同年9月23日まで(17:35-18:00)。全25話(通算75話)。
製作スタッフ
原作 | 高橋留美子 |
---|---|
監督 | 菅原静貴 |
シリーズ構成 | 横手美智子 |
キャラクターデザイン | たむらかずひこ |
音楽 | 本間昭光 |
アニメーション制作 | ブレインズ・ベース |
制作 | NHKエンタープライズ |
制作・著作 | NHK / 小学館集英社プロダクション |
OPテーマ
第1シリーズでは全話に渡ってほぼ同じ映像を使用。冒頭で主人公・六道りんねが落とす小銭の金額が少しずつ変わっている。
1.「桜花爛漫」 (第1話~第13話)
作詞・作曲 - 首藤義勝 / 編曲 - KEYTALK & NARASAKI / 歌 - KEYTALK
2.「裏の裏」 (第14話~第25話)
作詞 - 大胡田なつき / 作曲 - 成田ハネダ / 編曲・歌 - パスピエ
3.「Melody」 (第26話~第37話)
作詞 - 安田尊行 / 作曲 - MANYO / 編曲 - ミライショウ / 歌 - Pile
4.「アイニー」 (第38話~第50話)
作詞・作曲 - 尾崎世界観 / 編曲・歌 - クリープハイプ
5.「SHINY」 (第51話~)
作詞 - 米田貴紀 / 作曲・編曲・歌 - 夜の本気ダンス
6.「セツナユメミシ」(第63話~)
作詞・作曲 - 首藤義勝 / 編曲 - KEYTALK & NARASAKI / 歌 - KEYTALK
EDテーマ
第1シリーズでは全話に渡ってほぼ同じ映像を使用。エンディングアニメーションに登場するキャラクターは、そのキャラが初登場した回に合わせて少しずつ増えていく。
1.「トキノワ」 (第1話~第13話)
作詞 - 大胡田なつき / 作曲 - 成田ハネダ / 編曲 - パスピエ / 歌 - パスピエ
2.「ふたつの世界」 (第14話~第25話)
作詞・作曲 - 岸田繁 / 編曲・歌 - くるり
3.「話をしよう」 (第26話~第37話)
作詞・作曲 - 松尾レミ / 編曲・歌 - GLIM SPANKY
4.「Beautiful Life」 (第38話~第50話)
作詞・作曲 - 原田茂幸 / 編曲・歌 - Shiggy Jr.
5.「スキナノカナ」 (第51話~第62話)
作詞・作曲・歌 - Softly / 編曲:木村篤史
主人公・六道りんねとヒロイン・真宮桜の関係をテーマにした曲となっている。
6.「パズル」(第63話~第75話)
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:世武裕子 / 歌 - 上白石萌音
映像には、りんねと桜の原作扉絵が多数仕様されている。
関連イラスト
関連動画
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