曖昧さ回避
広義の土地神
民間信仰における村落の守護神。天災や戦乱から住民を守ったり、土地によっては死後をも司るとされる。また、その土地に住む人々の祖先神であるとされたり、古事記や日本書紀における大国主など国津神が祀られることもある。
さまざまな国や地域に見られ、その土地土地による土地神信仰の形がある。
中国における土地神
城隍神(じょうこうしん)が城市(城壁をめぐらした町。あるいは城のある町)の守護神であるのに対して、これは郷村(有力農民を中心に形成されてきた自治的組織をもつ村落の連合体)の守護神。天災や戦乱から住民を保護し、さらに住民の死後をもつかさどる神としてあつい信仰を集めた。
土地神への信仰は後漢末・六朝時代からすでに見られ、道教にも取り入れられた。唐・宋時代には全国に広まり、各地に土地神を祀る廟が建立されるようになった