曖昧さ回避
- TVアニメを中心とし、漫画・小説等メディアミック展開されたSF作品『 宇宙戦艦ヤマト 』シリーズに登場の人物。 本記事では主にこちらについて解説。
- 日本の元ファッションモデル。祖母はファッションデザイナーの森英恵、姉と妹はモデル・タレントの森泉と森星。現在は表舞台から離れプロデューサーとして活動中。
CV / 演者
麻上洋子 | 『宇宙戦艦ヤマト』TV1期~3期、映画シリーズ、PS版ゲームシリーズ |
---|---|
由愛典子 | 劇場版『宇宙戦艦ヤマト復活篇』(字幕テロップは「古代雪」名義) |
桑島法子 | 『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ(ユリーシャと一人二役) |
黒木メイサ | 実写映画『SPACE BATTLESHIP YAMATO』 |
解説
宇宙戦艦ヤマトシリーズ
宇宙戦艦ヤマトの乗組員。日本人でありながら金髪のロングヘアという風貌の女性(両親はどう見ても国際結婚をしたようには見えないのだが)。
第一艦橋ではレーダー担当として勤務しながら生活班長も兼ねており、さらに船医である佐渡酒造の助手まで務めている。一人で三つの職場を掛け持ちするという多忙な立場にありながら、交代要員(もっとも制作当時はそこまで考えられていなかった模様)がおらず、常に激務に晒されているのが容易に想像できる苦労人でもある。また、探査機といった機体の操縦も心得ており、ビーメラ星の探査でその技量が確認できる。
日常的にアナライザーからセクハラ行為を受ける被害者でもあり、スカートをめくられたり、尻を撫でられたりといったことは日常茶飯事(TV版1期と3期、映画『新たなる旅立ち』、PS版『さらば宇宙戦艦ヤマト』等)。
徐々に古代進との関係を進展させ、『完結編』後に無事結婚。それからは古代雪となり、一人娘の美雪を無事に出産している。『復活篇』では、移動性ブラックホールの脅威から地球の人々を救う為にと、移民船団の責任者を引き受けるなど、気丈夫なところを見せていた。なお、SUS艦隊の襲撃を受けた後は行方不明のままである(第2部が未制作の為)。
宇宙戦艦ヤマト2199
『宇宙戦艦ヤマト2199』においては、階級が一等宙尉と定められると共に、船務長兼主任でレーダー手を務めている。オリジナル版のような激務に晒される事はなく、交代要員として岬百合亜や西条未来も控えている。医療関係においても、軍属看護師の原田真琴が衛生士として配属される等、組織改編によって負担は大幅に軽減。
また、オリジナル版と違って、事故またはテロ事件に巻き込まれた影響から、直近の1年以前の記憶を失ってしまっている。
性格は多少気が強く、当初は古代と対立する事もしばしばだったが、エンケラドゥスでの一件から徐々に打ち解けていく。最後はめでたく恋人関係に発展。イスカンダルの要人と瓜二つである事から一時はガミラスに捕らえられ、追ってきたヤマトと古代により救助される。終盤ではデスラーらのヤマト襲撃の折に重傷を負い、治療の甲斐もなく命を落としてしまうが、のちに突如起動したコスモリバースシステムの影響で蘇生した。
オリジナル譲りな部分もあり、偵察機の操縦に習熟している他、ストーリー終盤では淹れた珈琲が不味く、島大介や太田健次郎が吐き出す場面も。またサーシャ、ユリーシャと容姿が似ている理由については結局触れられなかったものの、本当に似ていただけという解釈になるであろう。(あくまで推測ではあるが、ユリーシャの影武者として容姿が似た人物として選ばれていた可能性もある)
『2199』においては「下ろしチャック」のパイオニア的になっている。
宇宙戦艦ヤマト2202
ヤマト帰還後の3年間、古代と共に歩み続けて来た。彼女自身は中央司令部オペレーターとして勤務し、常に古代の身を案じていた。第8浮遊大陸基地におけるガトランティス残存艦の特攻攻撃に際して、率先して市民の避難誘導を指示した。
テレサからのメッセージを、ヤマトクルーの中で自分だけ受け取れなかったために疎外感を感じてしまううえに、反乱を起こしてでもメッセージの根源であるテレザート星を目指そうとする古代からは「君を巻き込みたくない」と残留するよう言われたが、これに対して「お互いに何もわかってなかったのね」と言い残して古代と別れてしまうが・・・。
宇宙戦艦ヤマト2205
古代と共に高次元宇宙から帰還して2年後、新たに編成されたヤマトを中心とする第65護衛隊に属する補給母艦アスカ艦長に就任する。この際、5段跳びとも言われる異例の出世を果たしており、本人も自身が不安材料とならないよう気を引き締めていた。一方、雪と古代を高次元宇宙から帰還させる際に地球復興の要である時間断層を犠牲にしたことからマスコミからは「地球で一番高くついたカップル」として追われる日々を送っており、古代とも大っぴらに会えていない...とされているが、実際のところは迷いの生じた古代が英雄の丘に向かったことを察しこっそり会いに行ったり、航海中も艦長同士のミーティングに託けて古代の悩みを聞いたりと今まで以上に古代の身を案じている。また、対デザリアム戦では乗艦を危険に晒し、全ての責任を負おうとする古代に対して「全員で背負うって約束したでしょ!」「思い上がるな、古代進!!」と叱り、彼の無茶な言動を思いとどまらせた。(この際の古代のしょんぼり顔は見ものである)
そして最終決戦からサーシャを連れて無事に帰還した古代を迎え、彼を「おかえりなさい」と暖かく迎えると同時に「こんにちはサーシャ」とまだ赤子のサーシャを愛おしげに抱き上げた。
名前の由来
松本零士ファンの岡山の音大生「森木深雪」から間の漢字2文字を削ったもの。
初期案では1字抜きの「森木雪」であったとも言われている。
なお、松本零士の「潜水艦スーパー99」のアニメ化作品「Submarine Super 99」ではその名も「森木深雪」というキャラクターが登場している。
余談
- 北米版スターブレイザーズではノヴァ・フォレストに改名され、原作のイメージを尊重したネーミングだった。
- 古代と雪は結婚し子を成しているはずなのだが、遥か未来を取り扱った作品では彼女の子孫を名乗る森という人物や、その名も「森雪32世」なる人物も存在する。一体何があったし。
- リメイク版は時系列が大幅に書き換えられたのか、旧作における美雪の生まれた時期をすでに大幅に超過している。
関連タグ
宇宙戦艦ヤマト 宇宙戦艦ヤマト2199 宇宙戦艦ヤマト2202
セクサロイド:同じ名前を持つセクサロイド"ユキ"が登場する松本零士作の漫画。ただしヤマトと世界観は共有しておらず、名前くらいしか共通点はない。ちなみにこっちでは敏腕エージェントであるシマの相棒になっている
銀河鉄道物語:彼女と同じ名前を持つセクサロイド・ユキが登場。前述の「セクサロイド」に由来する名前でもあるが、TVアニメ2期のTV未放映エピソード「我が心のシリウス小隊」にてユキが製造される際のモデルおよび人格の基礎となったのは森雪であるというのが、明かされた。(※)
※大人の事情により明確に名前が示されたわけではないが、
- エラーを起こしたユキがフラッシュバックした光景が「墜落して黒煙をあげる宇宙船」「それに駆け寄る人々」である(しかもよく見ると宇宙船の舳部分が見切れている)
- レイラ総司令に見せられた「赤く爛れた惑星が青くなる」イメージ
- 同じく総司令が語った「たった一隻で母なる星のために途方もない航海を果たした伝説の艦」の話。
- 地球艦隊に属する「森」を名乗るメディカルチーフから、「頑張って!私の遠いご先祖様!」というエールが送られた。
など、あげたらキリがないほどの要素がてんこ盛りである。
ちなみに、主人公の母親と銀河鉄道の総司令の中の人は雪の中の人(あと劇場版のクレアさんの中の人)である。