概要
初登場は『さらば宇宙戦艦ヤマト』。第一作で戦死した沖田十三を始めとする戦没者の慰霊のために建設された公共施設。
メガロポリスを一望する海辺の高台に設けられ、沖田の像が建っている。『新たなる旅立ち』以降は白色彗星帝国との戦いで戦死した者達のレリーフも追加されている。
ヤマトクルーの心の拠り所であり、物語序盤にて何かしらの理由でここを訪れることが多い。基本的に初登場以降ほぼ皆勤であるが、沖田本人が復活した『完結編』だけは未登場。
リメイクである「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズでも見た目や物語上の立ち位置は全く同じ(強いて言えば沖田以外の戦死者のレリーフは追加されず、背面に名前が彫られた慰霊碑が置かれる形になっているという違いがある程度)。
各作品での登場
オリジナルシリーズ
さらば宇宙戦艦ヤマト / 宇宙戦艦ヤマト2
物語序盤、沖田の命日に旧ヤマトクルーが集合し、沖田の像へ敬礼した。その後、その場で夜まで飲み明かしていたところ、テスト航海から戻ってきたアンドロメダが頭上を通過するのを目撃する。
新たなる旅立ち
前作の戦いで負傷したヤマトクルーが全員退院した後、戦死者に慰霊するため訪れる。そこで父親に訓練学校卒業の報告に来た徳川太助に出会う。
太助と別れた後は予定通りヤマトの戦士の霊へ黙祷を行った。
ヤマトよ永遠に
地球が暗黒星団帝国の侵攻を受けた際、「旧ヤマトクルーを集めて、イカルス天文台の真田志郎と連絡を取れ」という命令を古代進は受け取るが、都市が壊滅状態になりまともに連絡も取れない状態でどうやって皆を集めるのか悩む。その時、森雪がヤマトクルーなら英雄の丘に集まるはずと予想し、英雄の丘へ向かう。
予想通り、英雄の丘にはヤマトの主要メンバーが集っており、相原義一が持ってきた通信機で真田と連絡を取ることに成功。真田の所にヤマトがあることを知らされ、小惑星イカルスに向かうことを決意する。
宇宙戦艦ヤマトIII
珍しく序盤には登場しない(厳密に言うと一応登場はしているが遠くの背景で映るのみ)。
中盤では惑星ファンタムでの地上活動中に幻影として登場し、ヤマトクルーを驚愕させた。
宇宙戦艦ヤマト復活篇
物語終盤、もう少しでカスケードブラックホールに地球が呑み込まれそうな中、地球の残ることを決めた真田が訪れる。沖田の像へ敬礼し、その後地球を離脱するヤマトを見送った。
宇宙戦艦ヤマト黎明篇
『復活篇』の前日談にあたる本作では、エピローグで真田が訪れ、沖田に対してヤマトを復活させることを宣言する。その後、地球を訪れたある人物と遭遇し、彼とのやり取りを以て物語は締めくくられる。
「2199」シリーズ
宇宙戦艦ヤマト2202
原作の『さらば』『ヤマト2』と同様、序盤でヤマトクルーが訪れる。慰霊とアンドロメダを目撃する点も同じ。
その他、ヤマトが発進する際や、終盤で地球の人々がヤマトの存在を思い出した時など、印象的なシーンでも映っている。
最終話ではガトランティス戦争終結から半年後に生き残りのヤマトクルーや戦死したクルーの家族が慰霊のために集結した。
宇宙戦艦ヤマト2205
『新たなる旅立ち』のリメイクだが、戦死者への慰霊は前作時点で済ませているので、本作ではヤマトの出航前日に古代が個人的に訪れている。
地球の状況や古代自身も『2199』の頃とは大きく変わった中でガミラスとイスカンダルへ再び赴くことへの不安を吐露する。
その後、現れた雪と久しぶりの2人きりで語らい合う。
ヤマトよ永遠に_REBEL3199
原作同様、古代達が仲間と合流する場所となっている。なお、ヤマトクルーの心の拠り所であると同時に、ヤマトクルーの回収任務における残された最後の回収ポイントであるという設定も加えられた。
集合するメンバーは原作と異なり、南部康雄、相原義一、太田健二郎の三羽烏がおらず、代わりに林繁、西条未来、桐生美影がいる。合流直後にクルーの回収に向かってくる土門竜介から通信が入り、地球脱出のために行動を開始する。