はじめに
・この記事は、シリーズ第1作『宇宙戦艦ヤマト』の子記事が続編や派生作品で圧迫されてしまったため、今まで当該記事で代用していた"シリーズの総称"としての機能を移動させたものです。
・当シリーズの「人物」「メカニック」「用語」は次のような構成になっています。
- 人物一覧はこちら。
- 「それが属する勢力」の記事があるもの:その勢力の子記事
- 「属する勢力」の記事がない(主に地球側の)もの:その初登場作品の子記事
- ただし第1作のヤマトクルーは「ヤマト(宇宙戦艦ヤマト)」の子記事(リメイク版も同様)
- 歴代の登場勢力:初登場作品の子記事
- リメイクシリーズで
- 完全新規のもの:その初登場作品の子記事
- 名前や立場・役割に大きな変更がないもの:オリジナル版の記事に集約
- 名前や設定が大きく変わっているもの:オリジナル版の子記事、もしくは別記事とし、その初登場作品の子記事
作品一覧
大きく「オリジナル版(旧シリーズ)」「ゲーム版」「実写版」「リメイク版(新シリーズ)」(年代順)に分類され、それぞれで一部設定が異なる。
オリジナルシリーズ
1974年に本放送されたアニメ『宇宙戦艦ヤマト』から始まる作品群。
テレビシリーズ3本、テレビスペシャル3本、劇場用作品(映画)5本、小説1本が制作された。
No. | タイトル | 発表年 | 種類 | 登場勢力(敵は太字) |
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1 | 宇宙戦艦ヤマト | '74年10月~'75年3月 | テレビ | |
2' | さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち | '78年8月 | 映画 |
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2 | 宇宙戦艦ヤマト2 | '78年10月~'79年4月 | テレビ |
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3 | 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち | '79年7月 | テレビSP |
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4 | ヤマトよ永遠に | '80年8月 | 映画 |
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5 | 宇宙戦艦ヤマトIII | '80年10月~'81年4月 | テレビ |
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6 | 宇宙戦艦ヤマト 完結編 | '83年3月 | 映画 |
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6.5 | 宇宙戦艦ヤマト黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム(※2) | 2021年9月 | 小説 |
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7 | 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 | 2009年12月 | 映画 |
※2 - ヤマトマガジン連載時は『アクエリアス・アルゴリズム 宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部』
総集編
タイトル | 公開/放送年 | 種類 |
---|---|---|
宇宙戦艦ヤマト | '77年8月 | 劇場用 |
宇宙戦艦ヤマトII ヤマトよ永遠なれ!(※) | '79年10月 | テレビスペシャル |
宇宙戦艦ヤマトIII 太陽系の破滅 | '83年12月 | テレビスペシャル |
※ - 後に『宇宙戦艦ヤマト2 総集編』に改題
その他系列作品
- ヤマト3年計画
『完結編』後の展開として構想されていたが、次世代ヤマトクルーが主役の第1弾『ヤマトの子ら』、デスラーを主人公にした第2弾『デスラーズ・ウォー』は制作中止となり、20数年経過して実現したのが『復活篇』だった。
また第1弾については、ヤマトの要素を排除した『オーディーン 光子帆船スターライト』として形にはなっている。
全7話または9話予定だったが、製作会社の倒産により3話で未完に終わっている。
本編より1000年後の3199年の世界を舞台にした松本零士による連載漫画。
当初このアニメ化作品が『大YAMATO零号』だったが、後述の騒動で「あくまでベース」という扱いになった。
ゲーム版
2000年前後に展開されていた。
途中から設定やシナリオを改変してアニメ(旧作)とはまた別の世界観を構築しており、評判的には上々だったが、松本零士を担ぎ上げて作っていたシリーズだったため、後述の権利問題により『永遠に』分まで作ったところで終了した。
現代の公式的には半ば黒歴史扱いだが、出来がいいのでリスペクトはよくされる。
媒体 | タイトル | 発売年 |
---|---|---|
PlayStation |
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PlayStation2 |
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実写版
2010年に木村拓哉主演の映画「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」が公開された。
また、2014年にハリウッドが「STAR BLAZERS」を製作すると発表した。現在製作中であると推測される。公開日未定。
リメイクシリーズ
2012年より順次展開されているアニメ作品群。詳しくは当該記事参照。
No. | タイトル | 発表年 | 登場勢力(敵は太字) |
---|---|---|---|
1 | 宇宙戦艦ヤマト2199 | '12年4月~ | |
1.5 | 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 | '14年12月 |
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2 | 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち | '17年2月~ |
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3 | 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち | '21年10月~ | |
4 | ヤマトよ永遠に REBEL3199 | 制作中 |
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総集編映画
タイトル | 公開年 | 備考 |
---|---|---|
宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 | '14年10月 | 『星巡る方舟』に先駆けて公開。『2199』の総集編。 |
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択 | '21年6月 | 『2199』『2202』の総集編。ドキュメンタリー風の作風となっている。 |
その他
宇宙戦艦ヤマトNEXT スターブレイザーズΛ
コミックNewtypeにて連載されていたオリジナルコミック。
『まったく新しい“宇宙戦艦ヤマト”』をコンセプトに制作され、これまでのシリーズとは異なる世界観に基づくストーリーが展開される。
余談
原作について
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、同作プロデューサー西崎義展側とキャラ原案及び第一作のアドバイザーであった松本零士側がヤマトシリーズの知的財産権を巡り、法廷で激しく争ったことは有名。
これらの裁判や判例により、『宇宙戦艦ヤマト』は西崎義展の書いた「企画書」が原著作物であるとされている。
※原著作物:法的な意味での「原作」、「原案」という概念は存在せず、作品の大元のオリジナルのこと。原著作物の著者、原著作者が著作権を持つ。しかし内容的には慣例として「原案」とテロップされるものであり、同様に慣例としては松本零士の著したストーリー稿のような、詳しい物語が示されてはじめて原作として扱われる(重ねるが原著作物と原作は異なるもの)ため、誤解やトラブルを招いている。
この『宇宙戦艦ヤマト』に関しては問題が大きくなったため、西崎義展の企画書を「原作」として扱うことが多い。
ちなみに旧第一作の企画において松本氏はあくまで途中参加ではあるが、古代進をはじめ、自身の著作物のキャラクターなどを惜しみなく放出しており、そのことも上記の諍いが起こった原因と言える。
また、彼が作画を担当した漫画版は現代で言うところのコミカライズであり、原作漫画ではないのだが、作者が彼単独表記であることや『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』など彼の漫画が原作のアニメが存在することから、ヤマトをあまり知らない人にはヤマトも彼の漫画を原作としたアニメであると誤解されがち。
本放送と同時に「冒険王」に連載されたこの漫画は、アニメに追いつかせるためかなり内容が端折られており、松本零士自身ダイジェストと認めている。
なお『ヤマトよ永遠に』と『完結編』では松本氏が原作としてクレジットされているが、これはその作品単体に関しての原作者という意味であって、シリーズ通しての原作者という意味ではないので注意。
またDVDなどを見ていると東北新社の名が出てくるが、この会社は『完結編』後の1990年代に西崎の会社が破産した際、既存の映像作品を用いて商売する権利を買い取ったのであり、それまでのヤマトシリーズの制作に関わっていたわけではない。翻案権等は入手できなかったので新作を勝手に作る権利もない。当シリーズの親記事になっているのも、言ってしまえば"便宜上"である。
ちなみに『復活篇』や実写版では製作委員会に名を連ね、リメイクシリーズではそれに加えて音響制作も行っている。