概要
『宇宙戦艦ヤマト復活篇』において敵として登場する勢力。
銀河系中央部で発生し、幾世代にも亘って続いた戦乱の終結後に誕生した星間国家連合。
戦乱終結を呼びかけたSUSが中心となっているが、実態としてはSUSが他の惑星国家を力で支配している状態である。
移動性ブラックホールの地球接近のため他惑星への大規模移住を開始した地球を、SUSが(虚偽を交えて)侵略と断じたことで、地球と敵対することになる。
この時一部の国家の代表は「ついに動き出したか」と言っており、以前から警戒はされていた模様。まあ強大な星間国家相手に何度も渡り合い、結果的に4つの国を滅ぼしたわけだし、さもありなん(と言っても実態はほとんど一隻の宇宙戦艦の活躍だし、滅ぼした4つのうち2つは余所がとどめを刺したのだが)。
一方で地球側はと言うと、星間国家連合のことは把握しておらず、それどころか個々の国に関してもアマール以外は知らなかった模様(少なくとも軍艦を見て特定できない程度の知識レベル)。
『復活篇』の前日談である小説『宇宙戦艦ヤマト黎明篇』では、同作の黒幕が自身の目的を果たすために大ウルップ星域にて興したものであることが判明した。西暦2217年時点だとまだ勢力としては成長途中で、もしもボラー連邦と正面衝突したら勝てないと黒幕には想定されている(ボラー側は大災害「銀河交叉」で受けたダメージがまだ回復しきっていないにもかかわらずである)。
構成国家
連合の中心国家。戦乱時代は最強の軍事力を誇り、ここが終結を呼びかけた事で戦乱は終わりを迎えた。
しかし終結後の連合はSUSが力で他の国家を支配するような状態で、戦略においても敵だけでなく味方の犠牲も厭わない残忍な戦法を執る。
SUS人は切りそろえられた前髪と青白い肌、尖った耳が外観上の特徴。
詳細はリンク先を参照。
- エトス
かつては誇り高き士道精神を有していたが、連合に入ってからはそれを封じている。
エトス人の外観は地球人の白人に似ている。保有軍艦は立体図形を組み合わせたような形状で、表面は大理石のような模様をしている。ビームの色は白。
第3次移民船団襲撃では最初に出現し、後から合流したフリーデ、エトス艦隊に対して左翼に展開。スーパーアンドロメダ級戦艦の部隊と交戦するが、ヤマトの戦いぶりを見て戦闘を中止する。その後のアマール星での戦闘ではSUSの暴虐振りに愛想が尽きた結果、SUS艦隊と交戦する。お互いの旗艦が轟沈したところで戦闘は止まったが、他の艦がどうなったかは不明。
- アマール
地球から2万7千光年の距離にあるサイラム恒星系の惑星国家。王制であり、イリヤ女王によって統治されている。アマール人は地球人の中近東系に似た容姿をしており、街並みもどことなくイスラム風。一方で宇宙港付近は近代化されている。
保有軍艦は帆船のような外観を持ち、煌びやかな装飾が施されているのが特徴。ビームの色は地球艦のものよりやや深い青。
二重惑星であり、アマール人が暮らす星と、それより少し小さいがほぼ同じ外観をした月で構成される。カスケードブラックホールによって滅亡の危機に瀕した地球人が新たな移住先としてアマールの月を選び、そこへの移住を許したことで連合(SUS)からの武力制裁を受けてしまう。
連合内ではアマールでしか採れない資源があり、それをSUSに提供することで偽りの平和を得ている。真の平和を得るべく国民は連合からの独立を願っている。
『黎明篇』によると連合への加入時期は西暦2217年頃。また、地球連邦とは少なくとも2215年の時点で国交が結ばれており、付き合い自体は連合よりも古いことが明らかとなった。
- フリーデ
肌の色は地球人に近めだが、赤みが強い。
保有軍艦は幾何学的な形状の赤い船体をしており、ナイフのような下部は衝角の役割を持つ。ビームの色は赤色で、ミサイル兵装も有する。
第3次移民船団襲撃では、中央に陣取り、ヤマトと交戦。最終決戦では、SUSの勝利のためならば味方の犠牲も厭わない戦法に疑問を抱き、途中で戦線から離脱した。
- ベルデル
肌の色は緑色で、アーマーのような服装をしている。
保有軍艦はクラゲのような縦長のフォルムを持ち、下半分が艦載機格納区画となっている。船体色は青だが、緑に発光するラインが全体的に入っている。ビームの色は緑色。エトス艦隊とフリーデ艦隊が艦載機を使用しないため、空対空戦闘はベルデル艦隊が他国の分までカバーしている。
第3次移民船団襲撃では右翼に展開し、ドレッドノート級主力戦艦の部隊と交戦した。何気にエトスやフリーデよりも投入した艦艇数が多い。最終決戦ではフリーデ同様SUSの戦法に疑問を抱いて戦線より離脱。
上記のほか、連合議会の場面では(文字通り)黒い肌をした人物など、他の国家の代表者の姿も見られる。