お母さんに・・・・・・会いたい・・・・・・
CV:藤村歩
概要
劇場作品『宇宙戦艦ヤマト復活篇』に登場した、古代進と古代雪(旧姓:森)との間に生まれた16歳の女性。佐渡酒造の営むフィールドパークで、獣医の見習いをしている。初期案では「森美雪」であった。
母をなおざりにし、3年も宇宙に出ていた父の古代に嫌悪感を抱いてしまっており、帰宅した父に対して冷たい態度で接している。たとえ過去人類を救ってきた父であっても、母親を救えなかったことが彼女の心の傷に拍車を掛けてしまった。
しかし、地球から避難する際に事故に巻き込まれた際、父親自らが救出しに来たのを境にして、父を信じるようになっていく。
性格
父親の進が地球を離れて母親を蔑ろにした故に、父親に対して強く当たったり、冷たく接する事が殆どである。日常的には心優しい性格の持ち主の様で、佐渡の営むフィールドパークでは動物の世話をしては優しい笑顔を見せていた。
母親との関係は良好だった様で、宇宙に出て行った進を責めない態度見せる母親の、実は寂しい思いを敏感に察していた。それだけ、移民船団責任者として出ていった母親が、行方不明になった時の衝撃は並ならぬものであったことが窺える。
しかし、危機を父親に救われて以降は、徐々にだが父親の心情を理解していくようになる。
経歴
古代が3年ぶりに帰宅してきた際、そっけない態度で接しており、その表情には冷たいものが含まれていた。母親の雪が行方不明になった原因を「お父さんのせいよ」と責任を追及しており、「お父さんはヤマトに縛られている。ヤマトはあそこに沈んでるの!」と、アクエリアスの氷塊を差して訴えている。再び旅立たねばならなくなった時も「行けば」と冷たく突き放した。
古代が船団の護衛艦隊を率いて行ったあと、フィールドパークで小ライオンの世話をしており、その時の表情は打って変わって優しい笑顔を向けていた。佐渡から、古代が移民船団の護衛に成功した旨を聞いた途端に表情を曇らせ、「父にはヤマトがありますから」と父親との隔たりを露わにしている。
しかし、ブラックホールの接近で避難する最中、シャトルが雷の影響でコントロールを失い墜落してしまった。そこに父親自らが駆けつけ、瓦礫に挟まれた美雪を救出する。戸惑う美雪に対し、雪の被っていた軍帽を手渡され、「お母さんは死んではいない。宇宙のどこかにいるんだ」と励まされる。
救出された後、古代に対しての嫌悪感を薄れさせていき、徐々に信用していくようになる。後にSUSが正体を現してきた際にも、その場に居合わせており、メッツラーの正体を目の当たりにして驚愕している。
リメイク版における彼女(?)
「復活篇」での設定から逆算すると、彼女が生まれたのは2204年、ヤマトがアクエリアスの海に沈んで1年後であるが、リメイク版シリーズでは2205年を過ぎてもヤマトは健在であるため、オリジナルシリーズの時系列に比べるとすでに「ズレ」が生じている。
しかし、「2202」終盤の高次元宇宙において雪の手を取ることを躊躇う古代に触れた「小さな手」とそれに対するテレサの語った「たった一つの未来」という言葉から、この「小さな手」は美雪のものなのではないかと推測するファンもいる。