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テレサ(宇宙戦艦ヤマト)

てれさ

『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』リメイク版『2202』に登場するキャラクター。宇宙に危機を発することで、ヤマトと乗組員の運命を動かした女性でもある。
目次 [非表示]

「私はテレサ……テレザートのテレサ……」

声優編集


概要編集

 劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト』とTV版『ヤマト2』およびその派生作品(要は白色彗星帝国編)にて登場する異星人女性。


 設定は作品ごとに異なるが、テレザート星という星から宇宙の危機を知らせるメッセージを放つという点は共通している。


さらば宇宙戦艦ヤマト編集

センシティブな作品

 反物質世界の人間で、古代達が住まう通常世界とは交われない存在(触れてしまえば対消滅で大爆発を起こす)。


 容貌はスターシャの様な金髪のロングヘアーで衣服を身に着けていない全裸の美女である。典型的な松本美女だが、他と比べると童顔。その見た目に反して話し方は大人びており、どことなく高尚な雰囲気を纏っている。


 かつて母星が白色彗星帝国の侵略を受け、唯一人逃れるものの捕まり、テレザート星に幽閉機を使って幽閉されてしまっていた。白色彗星帝国の侵略が全宇宙へ広がる最中、その危機を伝えるべく強力な祈りで発した。それをヤマトクルーの古代達が聞き入れ、事態を動かしていくことになる。

 古代達に解放された後に白色彗星帝国の事を伝え、祈りをささげつつ一端は宇宙へ消えた。その後、ヤマトの命を懸けた戦いを目の当たりにし、古代と息絶えた雪を乗せたヤマトが特攻を敢行した際に再び現れ、そのヤマトと共に超巨大戦艦に立ち向かい消滅させた。


宇宙戦艦ヤマト2編集

祈り

 特殊な精神能力の保有者として登場。反物質人間ではないため人と触れ合う事が可能であるが、自信の能力で通信波を出すことは出来ず、通信機越しに宇宙の危機を伝えた。ヤマトに対し、常に通信を送ってテレザート星の位置を示し続けた。


 テレザート星のテレザリアムに暮らしている。服装は青いドレス。本作では等身大の女性としての側面が強く、島大介とのロマンスが描かれる。


 テレザート星はかつて宇宙でも有数の繁栄した星だったが、内戦を起こしてしまう。超能力者である自覚がまだ無かった彼女は平和のための祈りを捧げていたが、その祈りがテレザリアムの装置と反応しあって強力なエネルギー波となって星全体を襲い、テレザート星の人々と文明を根こそぎ滅ぼしてしまった。

 このことにショックを受けたテレサは、テレザリアムに引きこもり、二度と超能力を戦いに使わないと心に決めた。

 やがてその力を危険視した白色彗星帝国に星を占領され、軟禁状態となった。


 島大介とは航路示すための通信機越しとのやり取りと、実際に会い見えたことから恋心を持つようになる。一時はヤマトに乗って地球へ向かう事も考えたが、1人残ってガトランチスの彗星都市を食い止めるべく星を自爆させた。

 この時に死んだかに思われたが生き延びており、その後は宇宙船となったテレザリアムに乗って地球へ向かい、白兵戦で宇宙空間に放り出されてしまった島大介を救出、己の血を与えて延命治療を図った。そして危機に瀕したヤマトが最後の手段として特攻を敢行しようとした直前に現れ、島を古代に託すと単身で超巨大戦艦に立ち向かい、最大限のエネルギー攻撃を持って自身諸共を犠牲にして倒した。


PSゲーム版編集

 顔は『さらば宇宙戦艦ヤマト』、それ以外は『ヤマト2』に準拠している。顔は原作以上に幼くなり、服はシースルーになっている。


 中盤のルート選択次第では、一度死亡した後に反物質人間として生まれ変わる展開になる。


宇宙戦艦ヤマト2202編集

センシティブな作品

 テレザート星の平和を祈る女神として登場。容貌は『さらば宇宙戦艦ヤマト』と同様で衣服を身にまとわぬ全裸となっている。ガトランティスの攻撃によりテレザート星並びに寺院の僧侶たちが虐殺され、支配下に置かれてしまう。すべては定められた事と思いつつも、全宇宙へ向けて精神波(コスモウェーブ)を発して危機を知らせる。

 その正体は、文明の極致として精神力を物理的な力に変換できるようになったテレザート人が肉体を捨て去りひとつに結集した、精神体のみの集合知的な存在である。古代達が住まう通常世界よりも更に高次元の世界におり、通常世界の人間の側からコミュニケーションを取るにはテレザート星の中心部にある次元結節点(テレザリアム)を介する必要がある。実体のない精神体のため、前述の容姿はあくまで「視聴者にはそう見えているだけ」のものに過ぎない。

 時間すら可視化された高次元世界に身を置いているが故に未来を見通す事もできるが、歴史改変を避けるため過度な干渉を避けている(ヤマトをテレザート星に呼んだのも、あくまで自らが見た未来に従った結果である)。


テレサの言う「縁の力」とは編集

 テレサの力は次元の壁をも超えることができる(これは単なるご都合主義設定ではなく、現実でも重力は次元を超えて作用すると考えられている)。

 しかし、例えば真空中では音が伝わらないように、力を伝えるためには媒体が必要であり、通常はテレサの力を直接届かせることはできなかった(そのためテレザート星にあるテレザリアムという「窓」を介してしかコスモウェーブも発信できないし、3次元世界の人間とコンタクトを取ることもできなかった)。


 その媒体というのは地球人の知識レベルで強引に解釈するとしたら人間の残留思念のようなものであり、人々の想い、互いの結びつきによって生まれるそれをテレサは「縁」と称した。


テレサの目的編集

 テレサは元々傍観者だった。時間すら可視化される高次元の存在と化した彼女は、3次元世界の過去も未来も見通す力を得て、この世界の並行するあらゆる可能性をも知覚できるようになり、その結果この世界への不必要な干渉を控え、全ての生命を愛し見守る慈愛の女神となった。


 しかし、いくつもの可能性の未来を見続けたテレサは、ある時滅びの方舟によって宇宙の全ての知的生命が滅びるという未来を発見する。

 それはテレサにとって看過しがたいものであり、あらゆる可能性の宇宙から「滅びの方舟による滅亡」という未来を排除することに決める。ここにきてテレサは傍観者から当事者になることを決意する。


 だが、第17話で真田が言っていたように、高次元の存在であるテレサが直接この世界に顕現してしまうと、この世界を傷つけてしまう。

 だからこそ、テレサがこの世界で力を行使するための「器」が必要だった。その器こそが宇宙戦艦ヤマトであり、「縁の力」によってヤマトと高次元世界のテレサを結び付け、ヤマトを依り代としてテレサはこの世界に顕現。その力を以て滅びの方舟を消滅させたのだった。


余談編集

 『ヤマト2』での島大介を一途に思う姿から、二次創作の一部界隈では重い女、さらに進んでヤンデレ属性を付けられている。


 リメイク版で島大介を演じる鈴村健一は島とテレサのロマンスを期待していたらしいが、残念ながらリメイク版テレサは恋愛とは無縁の存在だった。

 ちなみに上記の通りリメイク版での容姿は見る人によって変わるとされるが、スタッフはジョークで「島が見たら青い服を着ているかもしれない」と言っている。


関連タグ編集

宇宙戦艦ヤマト 宇宙戦艦ヤマト2202 ガトランティス 上田みゆき 岩本茉利 岩男潤子 神田沙也加 女神


イデ:2202版のはある意味これに近いと言える。

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